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出会い
サーシャは小さかった。身長140センチないだろう。それでジャンはそう声をかけたのだった。
しかも、(ジーザス!)「と、年上!?」
ちなみにジャンは19才…
「ご、ゴメンナサイ…」
「わかれば良いのよ」
彼女は再びキャンバスにむかいはじめた。
まだデッサンだが、素人目からみても上手い…
それから暇を見てはサーシャの描いている絵を見るようになった。
正直、絵画のことはよく分からないが、なんだか気になる女の子だった。この街では珍しい色の髪だし、可愛いし(重要!)、なんだか世話を焼いてやりたくなる。
ま、まあ見た目が小さいのも大きな理由のひとつだろう(子供みたいだもんなあ…)
初めはツンツンして取っつきにくかったが、カフェの余り物やお菓子を差し入れしているうちに(小動物を餌付けしている気がした)いろいろ話すようになった-ー