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当主・千影院醜粗①気弱なプリンス

借金を作り蒸発をした両親に変わり

私がお金を返すことになった。


将来のためには高校を止めるわけにはいかないので、学費、家賃も稼がなくてはいけない。

新しいアパートの大家さんの好意で家賃は給料が入ってからでも構わないことになったが、問題は仕事の方である。


学校を休まない用に夜勤で高収入といえば如何わしい雰囲気の仕事くらいだ。


どうしようか頭を悩ませていると、アパートの近くには丁度、お金持ちの所有する別荘があった。

なんとそれがテレビでも何度か出たことのある千影院だったである。

メイドを募集しており

さすがは財閥、給料も素晴らしい。

普通のバイトでは稼げない額だった。


私はすぐに履歴書を作り、屋敷に乗り込むことに決めた。


まずセキュリティの確認に玄関を観る。

別荘なのでお屋敷よりは面積はないにしてもやはり広い庭だ。

そして金持ちにしては白銀製の清楚なエントランス。

貧乏人の私はお金持ちといえば黄金のイメージがある。

ガッカリ、というわけではないが少しだけ驚く。


「もしかしてメイド希望の人かい?」


しまった裏口からひっそり入ればよかった。


「はい!夜勤雇用を希望で…」

あ…いやいや、泥棒じゃないんだから正面から堂々と入ってもいいんだった。


「…よかった誰も来ないから締め切ろうと思ってたんだ」

ギリギリセーフ、滑り込み!


「はい、採用」


はい――――――!?


「えっあの面接は?」

有りがたい話だけど、採用されて即クビになったらどうしよう。


「だって雇用希望者君くらいだし…」

「ええっ」

一週間で20万円も貰えるのに何で!?


「それはともかく、これからよろしくね」

「はい!」


なにかバイトが逃げ出すような問題のある人なのかと不安だったけど、特に変わった様子はないし、むしろいい人だ。


「どうかした?」

「な、なんでもありません!」


ジロジロ見ちゃってた。そそくさと窓の掃除にとりかかる。


それにしても気になるなあ。なんで人があまりいないのか――――


「すみませーんまだやってますか!?」


硬派そうな男性が息をきらせてやってきた。


「よし、君も採用だ」

「へ?」


うんわかる……決断が早すぎるもの。

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