表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャックのあるヒロインはいかがですか?  作者: 遊雨季
本編「チャックのあるヒロインはいかがですか?」
6/37

第5話

 やや急展開につき、ご注意ください。

 ひとりっきりだと気が緩んじゃうことってありますよね。



   ◇◇◇



 神獣として崇められている私は、もちろん立派な自室を与えられている。

 この自室だけが、私の唯一の憩いの場だ。

 …常にぼっちだが。



 たまに薄ら寒い笑みを浮かべて私を見つめている団長は、あれから特に何をするわけでもなく、日々私のフォローをしてくれている。


 でも、部屋の外で待機しているのに、気配で私の行動を悟るのはやめてください。

 正直言って怖いです。

 ひょっとして、正体に気付いているんですか?

 


   ◇◇◇



『今日は別の任務があるため不在。部屋で大人しくしているように。

 神官長や殿下も部屋には近づけさせないようにしておく』


 団長は不在らしい。腐っても王立騎士団団長、なかなか忙しいようだ。

 しかし、この手紙書き方が保護者っぽい…。私は初めてのお留守番をする幼児か。


 団長が護衛を離れるのはちょっと不安だが、変態神官長やアホ王子の襲撃の心配がないなら大丈夫だろう。

 久々に思いきり羽を伸ばそう。



 まずは、ずいぶん長い付き合いとなっている相棒を部屋干しする。香水を使えば、年季の入ったこの匂いも少しはマシになるだろう。



   ◇◇◇



 ちょっと最近お腹周りがヤバいので、部屋干ししている間に腹筋をすることにした。

 …いくら着ぐるみ生活でも、至れり尽くせりで飽食の限りを尽くせばこうなる。 



 125回、126回、127回、私の地道な腹筋ダイエットは続く。

 128回、129回、ひゃくさん…。


「キャー!!神獣様が!?

 誰か!?誰かー!!?」


 干していた着ぐるみを見た侍女が走り去っていった。

 うん。風通しの良いように窓の近くで、縛り上げたのはマズかった。


 首つり死体のようだ…。



   ◇◇◇



「無事かっ!?」


 見たことがないほど余裕を無くし、焦っている団長。


「神獣様っ…、私を置いて行くのですか!?」


 青ざめて、絶望したような神官長。


「え、ええ!?何??」


 状況が分かってきないのか、オロオロしている王子。


「とうとう正体を現しましたね!!」


 目を爛々と輝かせ、期待に満ち溢れた顔の宰相。



 ――――そして、慌てて着ぐるみを着ようとしていた私。




 私は人生最大のピンチを迎えているようです。




 初めて感想を頂きました。嬉しくて狂喜乱舞しています。

 本当にありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ