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PP

『この二回の事件はサンタが起こしてものです。複数のサンタが同時に各地を襲撃し、破壊しいて行きました。

 多くの方が気になっているのは破壊の方法でしょう。サンタは、人間ではありません。それこそ、化物と表現して方がしっくりきます。映画のような超のつくほどの超人、それでいて漫画のような能力を持っています。

 サンタの破壊方法は簡単です。サンタがそこを通り過ぎれば装飾など吹き飛ばすことなどたやすいでしょう。至って、それだけなのです。

 一昨年は誰も知らなかった、去年は大敗をして、唯一守れたのがあの一本の大木のみです。

 今年も来るでしょう、それを守るのが今回の仕事なのです

 守る方法は……これが一番奇怪でしょう』

 ここまで話が吹っ飛んでいるのにまだ奇怪だというのかよ……

『実際に見たほうが早いでしょう』

 ステージの上にサッカーボール程度の鉄の玉を二人の男が運んできた。二人の男は女性に一瞥をするとすぐに舞台裏に帰っていく。

 そして女性は目をつぶり、手のサインだけで舞台裏の人間に指示をする。

 すると、この会場全体の空間がぼんやりと青白く光った気がした。

 次の瞬間、女性が鉄球を蹴り上げた。そして数メートル真上へ跳躍し、それに続いて、鉄球が空中で粉々になった。

 俺の脳みそが目の前の現実についていかない。それこそマジックを見た時のような置いてきぼりの感覚。

 さらに女性は空中でもう一度跳ねた。足元に何か白い光が見えた気がしたが、もう見えない。

 女性は会場の奥までひとっ飛びし一人の人間を連れさらうように抱え上げ、ステージまで一度も地面に着くことなく、舞い戻った。

 会場全体があまりの出来事に静寂が訪れていた。

 超現実。

 思わず周りを見ると、学生の手の甲に先ほど見た白い光で紋章のようなものが描かれた気がした。

 女性の声が静寂を破った。

『私達にはこういう力が提供されます。ではみなさん、世界を救うために尽力しましょう。』

 それだけしか言わずに女性はステージから足を下ろした。

 再び訪れる静寂。

 またたくして訪れる混乱。

 会場は、本格的な混沌が訪れていた。騒ぎ立てるもの、携帯で外部に連絡しようと試みるもの、周りと頬をつねり合うもの。

 そして俺のように自分にもできるかと思っていきなり大ジャンプをしようとするもの。結果はもちろん出来ないが……。

 混沌とした会場にひとつの声が響いた。今度は野太い声で男のものだろう。

『えーでは、担当する地区を決める。詳しいことは担当地区のリーダーとなるものに聞いてくれ』

 そう言って、男はスクリーンにいくつかのバツマークが書かれた地図を映しだした。バツの量で危険度が決まっているのだろうか。一箇所だけ、ものすごいバツが重なっている場所がある。

 あんな力を見せられたあとに、こんな戦いに赴けというの無理な話だが、しかし、あんな力を見せられたからこそ、逆らうわけにも行かない。

 ここは最安全区を当て、ハッピー・クリスマスを過ごす! あれハッピー・クリスマスの意味が……

 そんな最中横の学生は、

「行くとしたらあそこしかないな……! こい渋谷……!」

 と最危険区の名前を口に出していた。

 席の順番を基準に適当に場所が振り当てられていく。

 そして、俺のいる列の出番がきた。係員の方が持っている紙に描かれた地区名は――

 渋谷。

 うわああぁぁ、終わった。先にフラグ立てていた時点で嫌な予感がしていた。

 しかし、俺の五つほど隣に係員が紙を配りに来た時にあることに気づいた。もうあと数枚しかないではないか。

 あの何枚あるあの質量から見て残り五枚はないはず。

 係員が一人、一人と紙を配っていく。

 ここで紙がなくなれば多分次の地区、バツマーク一個ぽつんとあるあの地区だろう。

 数秒後、係員は俺の目の前で紙を配り終えた。

「よっし!」

「えぇぇ」

 俺と学生は同時に声を上げた。学生は本当に落胆した様子で肩をしょんぼりさせていた。言わずもがなだが俺は両腕を掲げ勝利のポーズを撮っていた。

 係員は一度舞台裏に帰っていった。

 すこしすると、係員が戻ってくる。数枚の紙をピラピラと手に持っている。

 まだ俺の後ろに人数が結構いるはずなのに、数枚のみ。

 あれれー、嫌な予感がするよー。

 係員は淡々と一枚の紙を差し出してくる。担当地区と書かれた先は『渋谷』

「いやああぁぁ」

「やはり俺は運命の申し子……!」

 学生が隣で勝利のポーズを掲げて呟いた。



なんかうまく書けなかった。書き直す可能性あり

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