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肆話「市場」

毎日投稿後から続けられるか心配です

「えー、こんにちは。入町手続きをしに来ました」

「はい。えー、この用紙に必要事項を記入お願いします」


色々書いているキアンをぼんやり見る。

やることがないので暇だ。


.....いや、本当は落ち着かない。

フードの奥で、角がきちんと隠れているか、何度も確かめていた。


「全て書けました」

「はい。では確認いたします」


人間がキアンが書いた用紙をじっと見ている。

時々視線だけをチラリとこちらに向けてくるような気がして、ちゃんと町に入れるか不安だった。


「はい、入っていいですよ」


その一言で全身を駆け巡っていた不安がほわりと徐々に消えていった。


「ありがとうございます」

「ですがこの町外者証を首にかけてください。そこのお子さんも」

「は、はい!」


急に僕を呼ばれドキリとする。元々僕は人年齢で言うと12歳くらいだから子供っぽく見えるのだろう。

人間に首掛け名札のようなものをもらい、首にかけた。


「お二人ともかけましたね。では、メリマリア町楽しんでくださいね!」


そう言われ無事に町に入れるのだと、ほっと息をついた。




僕たちはゆっくり町の門をくぐる。

ここまで来るのにどれだけ不安になったか。そのことを思うと、門をくぐれたことは一つ試練を達成したように思えた。


「ここがメリマリア町か。特に人口が多い町らしく賑やかだな」

「確かに賑やかだね」


町に入ってまず目に入ったのが華やかな市場だ。


「へいらっしゃいへいらっしゃい!普通300ルクの『竜の鉤爪』がなんと値下がりして200ルクだぞ~!!今だけ超お得!速めにお買い上げください~!」

「いらっしゃい!蘇生するのに使う『カツレナイ』10個セット、なんと60ルク!」


カツレナイって確かレアな薬草だったよな。

ん?ルクってなんだ?


「なあなあキアン。ルクってなに?」

「ん、ルクか?この人界での金の単位だ。銅貨が1ルク、銀貨が10ルク、金貨が100ルクってところだな」

「魔界のギアルと一緒だね。え、じゃあ『竜の鉤爪』高!」

「おう。そうだぞ」


200ルクってことは金貨2枚.....なんて高価なものを当たり前のようにこの市場は売ってるんだ.....。


「キアンって何ルク持ってる?僕何もない。あるとしたら50ギアル」

「100ルクだ。だからある程度買えるぞ」

「欲しいのがあるんだよね、『コロリドペンデュラム』っていう虹色の幻獣の毛が付いたやつ」

「大体何ルクだ?」

「う~ん、記憶では40ルクくらいかな。あともう一個欲しいのあるの」

「なら買えるな。もう一個はなんだ?」

「特注の『魔具ローブ』なんか自分の属性を測定して自分にぴったりのグローブの魔具を作ってくれるってやつ。確か60ルクくらい」

「丁度いいな。じゃあ市場に買いに行くか」


自分の属性が分かるのは嬉しい。

それにグローブなら着けてたら手が半透明になるの見えないから便利だと思うんだよね。



少し歩いていくと「コロリドペンデュラム」と書かれたプレートを見つけた。

そこにはお目当ての物が数十個置いてあった。


「キアン、あったよ!」

「おう。すいません、『コロリドペンデュラム』ください」

「あいよ!幻獣の毛には個体差があるからね、どのペンデュラムがいいかい?」

「カルメ、選べ」


そこには真っ白い毛にふわりと虹色が薄くかかった物や淡い水色に虹色がかかっている物など、様々な毛があった。

色々迷ったけど最初に見た真っ白に惹かれ、これに決めた。


「じゃあこの真っ白のやつください」

「あいよ、値段は特別に割引して30ルクだよ」

「銀貨三枚で支払う」

「お買い上げありがとうございました~!」


目当ての物が一つ手に入った。ほくほくした気持ちで次の目当て、「魔具ローブ」の売っている「グローブ屋パクルカ」を探すことにした。


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