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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第七章 翌日の出来事

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第39話 いきなりの修羅場

「自分の部屋にいないと思ったら……西園寺!」

 

 踏み込んできたのはカウラだった。隣になぜか寮長の島田までいた。


「おう!来たか純情隊長に純情ヤンキー。悪かったな。二人はこういう関係なんだ」 


 かなめは満足げな笑みを浮かべた。誠はその姿を見るといつもどおり裸のかなめの姿と青筋を立てている勤務服姿のカウラを見比べた。


「ああ、西園寺さん。一応……寮には寮の規律って奴がありまして……ってちょっとどいてくださいね」 


 そう言うと誠が予想したよりも冷静な島田はそのまま部屋に入り誠のプラモデルコレクションのメイドのフィギュアをどかして小さな四角い箱を取り出した。


「おい、隠しカメラって奴か?なんだ、何もしなかったのがばれてたわけか」 


「かなめちゃん!」 


 カウラをからかう言葉を用意しようとしたかなめの頬にカウラ達をすり抜けて飛び込んできたアメリアのローキックが炸裂した。


 一見、グラマラスな美女に見えるかなめだが、100kgを超える軍用義体の持ち主である。そして骨格は新世代チタニュウム製と言う鋼鉄より硬い材質でできていた。そのままアメリアは蹴り上げた右手を中心に回転して誠の頭に全体重をかけての頭突きをかますことになった。


「痛いじゃないの!かなめちゃん!まったく手が早いったらありゃしないわね。しかもこの仕打ち。私に恨みでもあるの?」 


 アメリアが叫ぶがかなめは涼しい顔でタバコをくゆらせていた。


「オメー等何やってんだ?」 


 入り口に現れたのは小さなランがトランクを抱えたと言うか大きなトランクに押しつぶされそうな状態で立っていた。そして隣には同じように大きな荷物を抱えた茜とラーナがいた。


「あのう……皆さんお揃いで、僕に何の用です?」


 朝から千客万来の自分の部屋の中で誠に言えることはそれだけだった。



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