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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』  作者: 橋本 直
第三十七章 用済みの研究者

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第171話 事件の結末に向けて

「このまま同盟司法局、本局に集合。この数日が山になるぞ」 


 カウラはそう言って早足で部屋のドアに向った。部屋に入って来た東都警察の鑑識をやり過ごした三人はそのまま部屋を出た。所轄の刑事らしい男二人が近づいていた。


「あの、司法局の方……ですよね?」 


「法術特捜の権限内捜査だ。時間が無い。報告書は後で署に転送するからそれを見てくれ」 


 トレンチコートの中年の警部にそう言ってカウラは通り過ぎた。かなめも頭を下げながらすり抜けた。


「良いんですか?さっきのは所轄の刑事さんでしょ?挨拶位しないと東都警察からまた何か言われますよ」 


 誠がカウラのポケットを指差すが、かなめは自分の唇に手を当ててしゃべるなと誠に告げる。マンションの入り口にはすでに黄色いテープが張り巡らされ、日の落ちた初冬の北風の中ですでにその周りには野次馬が集まってきていた。


「どいてくださいよー」 


 のんびりとかなめは彼らを押しのけながらカウラの『スカイラインGTR』に向かう道を作った。


「凄いものですね。警察が来たと分かるともうこんな人だかりだ。さっきまでは人っ子一人いなかったのに」 


 ようやく車に戻った誠。仕方なく冷えたとんかつ弁当を手に取った。


「残念だな、カウラ。おでんはすっかり冷えちまった。神前はあっためてもらわなくて正解だったな。まあ、アタシは弁当はあったかい方が好きだが」 


 後部座席で菓子パンにかじりつくかなめを見ながらカウラは冷えたおでんに箸を伸ばしながら集まってくる野次馬達を眺めながら車のエンジンをふかした。



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