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江戸の旅  作者: tsuki
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第一話 始まりの一ページ

 日本の春は素晴らしい。雲を通して暖かい日の光が、緑の大地に降り注いでいる。それは春の息吹であり、生命の力だ。

春の水はマイクロ波が広がっていて、 青い空と白い雲を映して、青い山と緑の水 、生気と活力に満ちている。春の風は、そっと頬をなで、みずみずしくあたたかく、 自然の恵みを感じさせてくれる。

そんな季節に桜はもちろん咲く。朶朶の桜はたっぷり雨露の潤いを吸って、いつの間にか、もう色とりどりの花々のあの鮮やかな桜だ。

 


「おい!!犯人を探そう!!」

 一人の犯人が逃げたせいで、いつもの街は騒い始めた。

 よく見ると、壁だけではなく、その犯人についてのポスターを配ってる人もいる、本当にとんでもない大きな事件が起こったらしい。

 

「おっさん、ラーメンまだか?」

 それは少女の声だ。言ってることはともかく、少なくとも声はとても可愛くて、動物みたい。いや、可愛いというより明るくて、生き生きとしてる感じな声だ。言いながら少女はゆっくりと手を挙げる。

 ちなみに顔もどちらと言えば可愛い方で、まるで春の一番暖かい春風ようで、 可愛くて世界を灯す光とにも見える。

 髪色は紫色で、静か、大人しいの感じがするけど、実際は全然おとなしくない、逆に超明るいって感じ。人を外見で見るのはいけないのはまさにこのことでしょう。

 ツインテールのおかげで、ますますと可愛く見える。

「よっと…来たぞ!!」

 ちょうどいいタイミングで少女が注文したラーメンが来たようだ。もちろん彼女も礼儀は知ってるので、「いただきます」っと言って手を合わせる。



 しかしパッと画面を変えると、その少女はさっきのおっさんに捕まってる姿がいた。しかも少女も状況がわからないらしくて、「あれ…?」っと呟いた。

「捕まったぞ」

 その言葉で少女は全てわかった、自分が捕まられたことと、その犯人は自分ということを。正直彼女自身にも自分が犯人ということを知らないらしいので、戸惑ってしまうのも当然の話だ。

「ちょっと待って…」

 彼女もバカじゃないので、一所懸命おじさんの手から逃げ出そうとしてるが、近くの刀が持ってる二人の町奉行に渡されたため、逃げられなかった。

「僕は無罪なんだけど…」

 嘘に見えるけど、それは事実だ、彼女はただ自分の名前と家族のせいで捕まられている。

「日向晴。名前はともかく、そもそも苗字は間違っている。日本の捜査を舐めるな」

 日向、という苗字はこの江戸時代の中でよく殺人犯と呼ばれている。でも彼女とは全く関係のない話だ。掴まれないように、日向という最悪な苗字を持ってる人はみんな小さな島で住んでいる。

 晴のお爺さんから彼女の父親までは全員殺人犯だけど、彼女は人を殺したくない。そもそも彼女は自分のその苗字は嫌いだ。

 そのため、彼女は今家出をして、頑張ってその運命を逃げ出そうとしている。

 区別されると流石に誰でもむかつくけど、今の晴じゃ何もできないので、その気持ちを抑えるしかない彼女は頭を下げる。


 まだ落ち込んでいるのになぜか背中が押さえられてる気がして、無理矢理お辞儀をする。理由というとと、実は今日、大事な人が来る日みたいなので、今丁度晴の前に通ってるから。

 それについては町の声を聞けばわかる、さっきはまだ騒いでるなのに、なぜか物静かになった。

 晴は状況がわからないですが、全くわからないではない。でも流石に気になるので、頭をばれないように少し上げる。

 ちらっと見上げると、やはりどこかの貴族だと彼女はわかった。

 見たことのない豪華な馬車に乗せていて、窓の外を眺めている太いおじさんが、自分が一番上みたいな様子をして、口角を上げる。

 正直晴はこういうのを見るのが一番嫌いなのでイライラする。

 そして横の方を見ると、一人の白い髪を持ってる少年がつらそうに荷物を運んでる。いくら荷物が多くても、別に馬車を入れたらいいのに、なぜ人力を使うのか晴は全くわからない。

 その少年はもう倒れそうに、後一秒で目を閉じてしまうそうだ。

「あんな…お前ら町奉行って本当に無防備だよね…」

 我慢限界なのか、晴は戦う前の宣言みたいな言葉をした。町奉行たちもその言葉に対して理解できず、「無防備…?」としか言えなかった。

「よっ…!」っと言う声しながら、二人の町奉行は倒れた。その動作を完成するのは本当に一瞬だった、そしてその過程を全て見た少年も驚いた。

 どうやってできたというと、彼女は自分の足に隠されてる小さなかげらを手に渡し、一周回したら町奉行たちが倒れた、簡単な動作だけど、どれぐらい早いでも普通の人間にはできない。

 それは日向という苗字を持っている人の特技だ。いくら晴は人を殺すのが嫌でも、もう伝統みたいな技なので無理矢理お父さんに教えられた。

 まぁいくら強いと言っても、二人の町奉行に監視されるとやりずらいだし、今の状況は貴族のおかげかもしれない。

「ね、一緒に逃げ出さない?」

 晴は頭を上げて、少年を向けてそう質問した。

「えっ…逃げるって…もちろん逃げたいんだけど…」

 その質問に対して少年も流石に戸惑ってしまったようだ。彼は法律に縛られてて毎日過ごしてるので、逃げ出す気もとっくになくなったのだろう。

「…!!犯人が…早く捕まえろ!!」

 馬車の中にいる太いおじさんもようやく気づいたのか、助けを呼んだ。貴族の周りはもちろん町奉行がいっぱい集まっていて、声を出したら、この町の全ての町奉行が自分を捕まるために来るだろうなと、今の状況だと自分に取って有利ではないと彼女は知った。

「それならでいい、行くわよ」

 「逃げたい」その言葉にだけ反応した彼女は少年の手を繋いで逃げ出した。町奉行に囲まれるとやばい出し、おそらくその選択しかないだろう。

「ちょっと…」

「あんただって下僕みたいな仕事をやりたくないでしょう?」

 少年は自分の手を振り払おうだと知り、彼女はもっと力を入れた。それは二十歳ぐらいの男子の力だと少年は感じ、これも多分日向しかできないことだ。

 さっきの言葉が合ってるのか、少年は振り払おうとしてない。

「捕まえろ!!」

 気づけば周囲は人だらけで、どこにいけばいいかわからない二人は戸惑ってしまった。

「抱くけど大丈夫?」

「抱く?どういうこと?」

 少年は答えを出さなかったけど、晴は勝手に決めてそしてお姫様抱っこをした。

 それは元々男子が女子にすることだけど、今回はちょっと違っていて、そのせいで違和感が出てくる。でも今はそのことを気にする場合じゃない。

「僕、できれば人を殺したくないから。五時半、安芸への船が来るので、後五分で波止場に行かなければ逃げ出せないんだ」

 その言葉聞こえたのかどうかも知らないけど、お姫様抱っこにされるのは少年にとって初めてなので、自分が受け身ということを加えて、もう十分恥ずかしい。

 赤過ぎた顔を隠すためか、可愛い女子みたいに自分の顔を隠す。

「あーもう知らん」

 言いながら晴は忍者の真似をして屋根に飛び乗る、しかも自分とほぼ同じ歳の男子を抱きながら。

「あいつは屋根に!!」

 後ろに追いかけてる町奉行たちはそれに対して手も足も出ずただ見るしかない。

「あいつの狙いは船だ!!早く船を止らせろ!!」

 時にもそういう賢い人が出て来る。想像を読まれたのか、それともただ当てたのかは知らないけど、彼女には逃げるしかない。

 でも今の状況だと晴に取ってはまだ有利なので、それぐらいで焦る必要はない。

「もうオソイんだよ!!」

 大声出しながら屋根から飛び降りる、なぜかというと目の前は船だから。奇遇なのか今はまさに丁度いいタイミングだ。

「待ってよ、ここから飛び降りるの!?」

 それは彼らにとって最後の問題かもしれない。屋根から飛び降りたら、一階でも怪我はする。そして最悪の場合、もし捕まられたらもう終わりだ。

「問題ないって」

 自信満々に晴は言った、まるで自分ならばなんでもできるみたいに笑顔を作る。幼い声だけどなんだかその言葉に対して、少年は安心できる。

 トン、という小さな声しながら、彼らは安全に飛び降りた。日向だからこそできるかもしれないが、晴自分にも信じられなさそうな顔をした。

「もう無理ですよ、船はもう出た」

「それじゃ船をくれ、早く追え!!」

「船は全部出た…明日を待つしかありません…!」

 後ろの声はまだ消えない、むしろというと焦ってるせいで段々大きくなっていく。だけど今は何をしても無駄のようだ、今だと船がない状態なので、自分で泳ぐのもいかない。

「バカ、お前ら全員バカなんだよ、反応が遅すぎっ」

 言いながら晴は舌を出して、何をしようかわからない町奉行を嘲笑した。

 正直町奉行の反応が遅すぎのではなく、晴がすごすぎだけだ。そもそもまだ島から来たばかりの子供は船の出る時間を知ってるだけで十分すごい、そして彼女は屋根を飛び乗りて、船まで乗った。

「あの先におろしてくれませんか」

 ふと下を見ると、自分はまだ一人を抱いてるのだと気づき、「ごめん気づかなかった」と謝ってそしておろした。晴は意外とそういうことを気づかないので、もし彼は声を出さないと一生気づかないかもしれない。


「あんた名前は…?」

「ちょっとその先に今の状況はやばいでしょう?僕達はまだ日本にいる限り、捕まられ…」

「僕はそうするしかないんだよ!!」

 まるで少年がそのことを言うんだと、先に予想したらしく、大声で彼が言い出そうとしてる言葉を無理矢理抑えた。

 その横顔を見ると、泣いてるのかがわからない、とても曖昧な表情だ。船に乗ったということに対して、元々は笑うべきなのに、その表情をしたら少年も流石に何を言うべきかがわからず、ただ小さく「ごめん」っと謝った。

「よし、もう一度言うけど、僕の名前日向晴。あんたの名前は?」

 先の彼女は彼女じゃないらしく、今回の晴は明るい声で言った。切り替えが早いなのか、それとも全く違うアイデンティティに変えたのか、とにかく今の彼女は明るくなってよかった。

「も、望月空と申します!!」

 緊張しすぎて、少年は土下座をした。実は、それはもう彼の習慣だ、昔いつも貴族の雇い下僕な仕事をやってるので誰に対しても尊敬するようになった。

「別にそんな丁寧にしなくだっていいんだよ」

 晴もその土下座をしている姿を見て、小さく笑った。それは決して嘲笑しているのではなく、ただ嬉しい、面白いから笑ってる。

「これから共犯者だな、空ちゃん」

 夕陽の残光が空を染め、満天の雲が落日を受けてきらきらと輝き、まるで絵巻物のようだ。残光が大地に降り注ぎ、どこまでも金色に染めてうっとりとする。

 そんな夕陽の下、晴は白い歯をわざと露出して、笑顔は光のように周囲のすべてを明るくして、心の中に暖流が漂うことを感じさせる。まるで虹のようで、いつでも、どこでも、人々に希望と慰めを与えることができる。

 その夕陽のせいか、晴の笑顔のせいか、少年はまるでその全てを答えるために「うん」と、答えた。

 今の二人はまるでその夕陽と一緒に、美しい景色となった。

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