9話 我が儘に
あの大災害から年も半分を迎えた。城内は落ち着きを取り戻している。あちらこちらが新しく建てられ、見た目を変え、国中から集められた金と資材が使われている。
考えていた通りに物事が進む楽しさを知ってしまった全修は、臣下を集めていた。
朝礼や会議といった風に、帝の前に集められることは多々あったが、臣下たちもあの一件以来、かなり忙しい毎日を送っている。
――加えて、これは今言うことではないかもしれないが、生き残った貴族の多くは何らかの理由で遠方へ送られていたか、帰省していた者たちだ。仕事のできる者とできない者、そのどちらが残ったかと言うと……これ以上は言うまでもないだろう。
とまあ、てんやわんやな日々を送っているのにも関わらず、帝が臣下の動きに気を配らず招致を呼びかけることは滅多なことではなかった。
それなりに位の高い貴族たちは、それより下の者たちに集められた理由を問い詰められているが、彼自身もそれを知らなかった。
――帝の望みは、帝のみぞ知る。
大臣下の一人はそう言った。
これほどまでに城内の貴族たちが詮索し、繊細なまでに過敏になっていることに気付いていなかった全修は私室に宰相・謝薛を呼び出していた。
帝が後宮を作るにあたって、どのような動きがあったのか、その全貌(あるいは一部)をご覧いただけたのではないでしょうか?
受け入れ態勢がこの時点で70%ぐらい進んでいます。もう建物はほとんど完成って感じですね。
集められた貴族たちは、我先に娘を皇后にせんと後宮に送り出そうとします。
その波紋も面白いですね。まさか一族の男の反対を押し切って、帝のもとに直訴し、女官となるとは……これによって彼女たちは後宮での女官として、別の立場を持ち、彼女たちの実家は彼女たちに決して逆らうことはできなくなりましたね。まあ、仕方ない。
どんな姫たちがやってくるのか。本当に楽しみだなア
さて、次回は「都へ」です。都にやってきた姫たち、どのようなファーストインプレッションを遂げるのか。お楽しみに。




