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1.骸骨と駄弁る。

「ウォーマスポーツクラブ。そこは世にも珍しい魔物達が身体を鍛えるスポーツクラブであり、俺はそこに紛れ込んだ普通の人間の会員である」


「いきなりなに呟いてるの、ロクヤン」


「いや、単に自分の立ち位置を確認しただけ……」


「ふーん?」


 ロクヤンと呼ばれた俺……齋藤六也は声をかけてきた存在へと視線を送る。そこには動きやすそうな少し大きめの真っ白いTシャツと、黒いハーフパンツを履いてエアロバイクにまたがる俺の友人の姿があった。

真っ白いその顔にはシミ一つなく……ジム内のライトの光を綺麗に反射していた。その細い腕と足も同様に輝くような白さを放っており……時折Tシャツからチラチラと鎖骨や肋骨が露出していた。

 カシャカシャと骨が擦れるような音を響かせて、友人は俺の隣で同じくらいのペースでエアロバイクを漕いでいた。


「でも久々だねぇ。なに、仕事忙しかったの?」


「結構ねー。こうやってジムに来れるくらいには落ち着いたから良かったよ」


「そいつぁ良かった。骨休めにジムってのもいいもんだよ」


 そのまま友人は俺に顔を向けてくる。その顔からは何の表情も読み取れないのだが、カラカラと大口を開けているのでどこか嬉しそうに笑っているのが理解できた。友人の目を見ると……そこには眼球の無い眼窩がそのまま存在していたのだが、不思議と視線が合っていると思えた。


 先ほどここは魔物達が通うスポーツジムと呟いた通り、この友人は人間ではない。ここは世にも不思議な異世界と繋がっているスポーツジムだ。設定が色々と無茶な気がするがもう気にしないで俺はこの状況を楽しむことにしている。

 俺は友人の姿に視線を送る。その身体には一切の肉が無く、当然のことながら眼球も無い。学校にある骨格標本のような骸骨がトレーニング用の服を着て、俺の隣でエアロバイクを漕いでいるのだ。

 ただ、その骨は学校の骨格標本の様に汚れてはおらず、まるで上等な陶器の様に真っ白で、肋骨のみならず全身の骨には汚れ、ヒビの類が一切見受けられなかった。唯一、右側頭部にハートマークの大きな穴が開いているのだが、その穴も周りをひび割れさせずに綺麗に繰りぬかれていた。


 本人曰く、この穴は自分のチャームポイントとのことだ。


 俺がこのジムで最初に友達になった魔物……それがこの骨である。俺は骨ヤンとあだ名をつけて呼んでいる。我ながらセンスが無いあだ名だと思うのだが仕方ない。唯一の救いは骨ヤンがこのあだ名を気にいってくれているという点だろう。


「骨ヤンの方は俺が来てない間、面白い事なんかあったかい?」


「あー、あったよ。あったあった」


 エアロバイクを漕ぎながら友人……骨ヤンは嬉しそうに手をカチャカチャと音を鳴らして叩く。やっぱり表情はわからないがきっと笑っているのだろうことは理解できた。

 付き合いはそこまで長いわけでは無いが、声やリアクションからだいたいどういう表情をしているか予想できるくらいには仲良くなった。

 骨ヤンはそのまま右手の人差し指を1本立てて言葉を続けた。


「召喚勇者がひっさびさに現れたんだわ」


 召喚勇者、異世界物のド定番だな。


 この場所は骨ヤンの世界と、俺の世界のちょうど中間に位置する場所にあるらしい。どうやって作っているのかはよくわからないし、俺が迷い込んだのも本当に偶然だったりする。何と言うか、異世界物のWeb小説も結構読むが実際にその存在に触れられるというのは当初は非常にテンションが上がっていた。

 でも、俺にできるのは魔物達と一緒に身体を鍛える程度の事だったので、一ヵ月もすれば慣れて日常の一部になったのだが……こういう話を聞くと久しぶりにテンションが上がる。

 しかし、久々と言う事はそういう特別な人間が現れる確率が低いとかやっぱりそういう理由なのだろうか?


「なに、久々なんだ? 前に聞いた敵の国に出たの? 若い子?」


「まーねー。ほら、召喚魔法ってぶっちゃけ拉致だからさ。国際条約で禁止されてるんだけど、あの国は自分達が正義っていかれちゃってるから何でもありなんだよね。TVのバラエティとかなら出演者の拉致とかも面白い要素ってなるんだろうけど、実際のは笑えないよね」


久々な理由が禁止されているからと言うのは割りと現実的な話だな。召喚は拉致……まぁ、確かにそうだよな。TVのバラエティってのは前に見せたDVDのあれかな? 確かにバラエティだとげらげら笑ってられるけど……。

 でもなんだろう。傍から聞いてる限りだとちょっと羨ましいというか……実際にあるというのであればちょっと召喚されてみたい気がする。現実問題としてやっぱりそういうのは若者の特権だよなとも思うけど、いくつになっても男は子供と言う事なのだろうか。

 俺が召喚されたらどうなんだろうか。みっともなく喚いて狼狽するのか、それとも堂々とふるまえるのか……。なんとなくみっともない姿しか想像できないが。


「ちなみに国際条約で禁止された理由は、初代勇者がとんでもないタイミングで召喚されたので、初代が自分と同じ悲劇を繰り返さないようにするため各国回って禁止にしたからです。」


「悲劇? どんなタイミングだったのさ?」


「トイレで・・・」


「オーケー、わかった。もういい」


 前言撤回。召喚されなくても良いわ。トイレでって単語の段階で不穏すぎるし、それを後世に伝えられている初代勇者さんが不憫すぎる……。ここは初代さんの名誉のために詳細を聞くことはやめておこう。

 どんな話でも碌な内容ではないことは確定しているんだし。……当時の召喚直後を想像するといたたまれなさすぎる。ちょっと聞いてみたい気もするが、自制しよう。

 よし。初代さんの話は置いといて今は久々に現れたという召喚勇者君の話に戻ろう。


「んで、召喚勇者ってことはやっぱり強いの? ほらチート能力とかもらって最強とか。女の子ばっかり仲間にしているとか」


「くっそ弱かった」


「弱かったの?!」


「なんかねー……力とか速さとかは確かにあるんだけど、剣の握りも振り方も滅茶苦茶だし、目線や動きでどこ狙ってくるか丸分かりだし、仲間の女の子とも連携取れないでバラバラだしで……」


 あ、女の子は仲間にしているのね。……普通勇者って強いもんじゃないの? ていうか強いから召喚勇者なんじゃないの? その後も骨ヤンの勇者に対する酷評は続いた。やれスタミナが無いだの、魔法の使い方が大雑把すぎてなってないだの……ボロカスである。

 俺としては召喚されれば俺の世界の人間でも魔法が使えるのかと少し羨ましくなったり、仲間と戦闘中にイチャイチャしだすという話に殺意が湧いたりと言う感想を抱いたのだが……。


「じゃあ何? 倒しちゃったの勇者君?」


「あまりにも弱いから俺が鍛えてあげてるんだよね」


「いや敵だよね?!鍛えちゃっていいの?!」


 何やってんだこの骨は。確かこいつ、かなり強くて偉いんじゃなかったっけ? そんなやつが積極的に敵を鍛えちゃっていいのか? 酷くあっさりと言ってのけているが、裏切り行為にならないのだろうか……。


「あー、いや。ちょっとねぇ。今回の勇者は外れ勇者の使われ方をしていたから不憫になっちゃってさ。だから最低限の身を護れるくらいには強くしてあげたいなと……」


「外れ勇者? 何それ?」


 どう聞いても碌な意味では無さそうな単語が聞こえてきた……。外れ勇者って言うのはそのままの意味だろうけど、使われ方と言うのはどういうことなのだろうか。外れだって言うならさっさと家に帰してやればいいのに。

 骨ヤンは少しばつが悪そうに頬をポリポリと人差し指でかいている。そしてためらいがちにだが外れ勇者について説明をしてくれた。


「外れ勇者って言うのは……簡単に言うと死んじゃっても別にいいやって言う使われ方をしている勇者ね。今回はねぇ……これ見てよ」


 骨ヤンはどこからか1本の長剣を取り出してきた。両刃の剣でやたらと豪勢なつくりと言うか、無駄にキラキラと金色に光っている。装飾も数多くあり鍔の部分の中央には青色の大きな宝石が取り付けられていた。

 ずいぶん綺麗な剣だけど……なんだか実用的じゃないというか。

 剣の事は詳しくないが、どちらかと言うと飾っておくことに主眼が置かれているような剣にしか見えないなぁ。


「ずいぶんと見た目は豪勢な剣だけど……。それがどうしたの?」


「これね、今回の勇者君の剣なんだけど……これ剣型の爆弾なんだよね。ほら、この中央の宝石部分が爆弾なのさ」


「は? 爆弾?」


 どう見ても装飾過多の剣にしか見えないのだが、骨ヤン曰くこれは爆弾らしい。剣としては特に特筆するべきものが無い普通の切れ味らしいのだが、中央のこの宝石に対して設定された術者が起爆すると、周囲一帯を吹き飛ばす威力を持っているのだとか。

 そんなものを勇者に持たせている時点で今回の勇者が外れだと周囲に思われているのは明白だという。おそらく魔王さん……このスポーツクラブの社長さんなのだが……その魔王さんの元までたどり着けば後は爆弾で木っ端みじんにすればいいという事なのだろう。


「まぁ、この程度の爆弾じゃあ姉御は死なないだろうけどね……。たぶん大怪我すればめっけもん、仮に効果が無くても勇者が殺されたとかわめいて自国民の士気を上げるのに使うんだろうねー」


 ……ひどいなそれ。骨ヤンは手の中で剣をくるくると弄びながらもどこか憤っているようにも見えた。鍛えてあげているというからには少しはその勇者に対して情も湧いているのかもしれない。

 ……あれ?そういえば……なんでその剣を骨ヤンが持っているんだ?


「この剣は強くなるまで没収ってこっそり回収したんだよね。勇者君の仲間には気づかれない様にレプリカ渡してるよ。ぶっちゃけ、レプリカの方が切れ味とか良いんだけどね」


 なるほど。確かに爆弾の剣なんて持っててもあぶなかっしいと言うか碌な事にはならないもんな。見た目骨だけど優しいじゃないかこいつ。

 ……つーか、ここで爆発しないだろうなその剣。さっきからエアロバイク漕ぎながらひょいひょい剣で遊んでるけど、見てるだけで怖いわ。刃物はちゃんと扱えよ。


「骨ヤン、その剣さ……」


「あ、手が滑った」


 俺が注意をしようと口を開いた瞬間に、骨ヤンは空中で左右の手に持ち替えていた剣を掴み損ねて床に落としてしまった。エアロバイクを漕いでいる状態だからか、咄嗟に掴むことができずに剣は地面へと吸い込まれるように落ちていく。

 そして……木製のフローリングの床に金属がぶつかったような鈍い音が響いたと思うと、その剣の刀身が三分の一ほど床へと突き刺さっていた。なんか、RPGでよくある剣が台座に刺さっているような状態になったが、今回刺さったのはフローリングの床だ。

 これ怒られるだろ……絶対に。どうするんだよこの骨。俺が注意しようと思った矢先に……。


 骨ヤンはエアロバイクから降りると、少し震える手で剣を床から引き抜いた。綺麗に穴が開いた床はどう見ても言い訳不可能だ。スポーツクラブで床に剣で穴が開くって前代未聞だな……。

 ごまかしの効かないだろう穴を呆然と眺める骨ヤンは、少しだけ固まったかと思うとエアロバイクにおもむろに手を置き……そのままエアロバイクを穴の上まで移動した。

 等間隔に配置されていたエアロバイクがそこだけ不自然に片側に寄っている。いや、誤魔化せても一時的でしょ……すぐばれるだろ。


「・・・ロクヤン」


「何?」


「内緒にしてね」


 ……震える声で骨ヤンは人差し指を顔の前まで持ってくる。いや、俺が内緒にしても絶対バレるんだから先に謝っとこうよ。ごまかしとか絶対後から倍以上に怒られるんだから。まぁ、怒られるのは俺じゃないから良いんだけどさ。

 よく見ると指先が小刻みに震えている。……先ほど召喚勇者を鍛えていると裏切り行為ともいえる行動を告白したときにはおくびにも出さなかったリアクションだ。


 震える指先をひっこめると、少しだけ俺と距離の近くなったエアロバイクにまたがり、骨ヤンはまた漕ぎだした。剣は先ほどの様に弄ぶことはしないでしっかりと握っている。不安なら床に置けばいいと思うのだが、手にしっかり握っていないと落ち着かないのかもしれない。床の穴については追及しても仕方ないので、とりあえずもう触れないであげよう。


「で、骨ヤンはわざわざ稽古つけてあげて、剣も回収してあげた勇者君をどうしたいのさ?」


「んー……まぁ言っちゃうとさ。勇者君を家に帰してあげたいんだよねー」


「へぇ……。」


「昔ならいざ知らずさー、ロクヤンと同郷の子だと思っちゃうと無碍にもできないんだよね。ほら、もしかしたら2人目の友達になってくれるかもしれないし。」


「そう言えば、友達いなかったんだっけ……。」


 こいつは話してて楽しい奴だし気も良い奴だ。はじめて俺がここに迷い込んだ時にも助けてくれたのがこいつで、その時に俺はこいつと友達になった。

 その時に本人が言っていたのだが、友達は俺がはじめてなんだとか。部下とか敵とか身内はいるのだが、友達はいなかったと少し寂しげに言っていたのだが印象深い。なんで友達がいなかったのは聞いていないが、きっとこいつの立場とか強さとかそういうのが原因なのだろうと俺は勝手に思っている。

 そもそも、その勇者君が俺と同郷だからと言って友達になってくれるという保障は無いと思うが……。


 しかし、同郷って言う言葉は俺の認識だとせいぜいが地元限定で使う言葉なのだが、骨ヤンが言う同郷の単位は俺が住んでいる世界と言う事になるんだろう。つまりは都道府県が違うどころか国が違っても骨ヤンにしてみれば俺と同郷の人間と言う事になるのだろう。何と言う広い単位の同郷だろうか。


「かと言ってなー……このまま強くして姉御を倒させるわけにも流石にいかないしねー。そもそも、爆弾の剣持たされてる時点で魔王倒したら帰れるなんて騙されてるの確実だし、仲間の女の子二人もどう見ても監視役だしねー……。悩むんだよねー」


 エアロバイクを漕ぎながら頭を抱える骨ヤンは、どうにかして勇者を帰す方法は無いかと悩んでいる。俺に話しかけているようでその内容は独り言のようにも聞こえた。もう既に何とかして帰すというのは決定していてそこには悩んでおらず、どうやって帰すかを悩んでいるのだろう。

 魔王さん倒したら元の世界に帰れるって文句は定番だけど、やっぱり騙されてるのねそう言うのは。まぁ、少し考えれば当たり前だけど……。そもそもそう言うので騙せる人って今いるんだろうか。

 きっと騙されてると知りつつも他に方法が無いからって言うのが多いのかな。俺が当事者だったら……たぶん魔王さん倒しに行くんだろうな。他に情報も無いから。そしてきっと、バッドエンド一直線だな。


 俺の隣でうんうん唸っている骨ヤンを周囲は何事かと奇異の目で、あるいは心配そうな目で遠巻きに眺めている。もしかしたら、こんな風に悩んでいる姿そのものが珍しいのかもしれない。別に俺が見られているわけでは無いのだが、俺も見られているようで少しだけ居心地が悪い。


「つーかさ、ここ連れてきたら普通に帰せるんでないの?」


 あまりにも横でうんうん唸っているので、俺は思い付きで適当なことを言ってみる。それができればそもそもこんなに唸っていないだろうと思ったので、なんか慰められればいいなと言う程度の考えだったのだが……その言葉を聞いて骨ヤンは抱えていた頭を勢いよく上げた。そして、俺の方を指差して大口を開けて叫んだ。


「それだ!!」


……どうやら思いついていなかったようだ。


 その叫び声に周囲が一瞬だけ騒然となるが、そんなことに構わずに骨ヤンは先ほどまでの唸っていた姿が嘘のように嬉々としてエアロバイクを上機嫌で漕いでいる。最近、俺が教えてやった曲の鼻歌まで歌っていてご機嫌だ。


「え・・・気づいてなかったのか」


「盲点だったわ」


 骨ヤンは自分の額に手を当てて、まるでそこに毛があるかのように何かをかき分ける仕草を取った。髪の毛なんてないのに何を格好つけているんだこいつは。しかも、気づいていなかったことを格好よく言ってどうするのだろうか。

 しかし、俺は適当に言っただけなのだが本当にそれはいいのだろうか、部外者をここに連れてきて。いや、俺も半分部外者みたいなもんだが。

 流石に俺も骨ヤンの世界に行ったことは無いし、骨ヤン達がこっちの世界に来たという話も聞いたことが無い。

 ……そもそもこんな骨がこっちの世界に来たらとんでもない話になるな。たぶんSNSに写真がアップロードされまくるだろうな。

 まぁ、こいつも結構偉い部類の人間みたいだからきっと大丈夫なんだろうな。そうじゃないとこんな反応はしないだろうし。


「まぁ、良かったじゃないの解決策が見つかって」


「うん。ありがとねロクヤン。さーて、これから忙しくなるぞー」


 まるで子供の様にはしゃいでいる骨ヤンを見ると、なんだかほっこりとして気分になる。まぁ、骨だから表情は見えないが……。声の感じから喜んでいると認識しておこう。

 それから俺達はエアロバイクを漕ぎながら適当に雑談をした。最近、魔王さんがまた男にフラれたとか、敵国が強くなってきたのでトレーニングメニューを増やすとか、食堂のおばちゃん……お姉さんの料理がかなり美味くなってきたとか骨ヤン側の近況報告だ。

 俺は最近忙しかった仕事の愚痴と、最近自分がミスしてしまった話をして骨ヤンに慰めてもらった。

 そんな他愛もない話をしながらエアロバイクを漕ぎ終わると、俺達は風呂に入ってその日は解散となった。


 そして数日後……。


 仕事帰りに再びジムに行った俺は、俺は骨ヤンから勇者君がどうなったのかを聞いた。


「ロクヤン、無事に勇者君は家に帰せたよ。ロクヤンのおかげだよ」


「そっか、そいつは良かったな。別に俺なんもしてないけどな」


「いやいや、ロクヤンのおかげだよ。勇者君とお仲間の女の子二人はここでバイトすることになったから、そのうち紹介するね」


 ……女の子って勇者君の監視役って言ってた女の子だよね? なんでその子たちも連れてきてるんだ……?まぁ、骨ヤンが嬉しそうだし丸く収まったってことでいいのかな? とりあえず、めでたしめでたしと言う事にしておこうか。


 今度、飯食いながらでも詳細を聞いてみようかと思いつつ、その日は俺は筋トレを骨ヤンと一緒にした。

 筋肉が無いのに筋トレをする骸骨と言うのは非常にシュールな光景だった。

2作目の投稿です。


前作をお読みいただいた方も、そうでない方も、お読みいただけましたら幸いです。

基本的にのんびりダラダラと喋るだけの話です。設定も基本的にふわふわです。


投稿ペースものんびりになる予定です。

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