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剣士アスカ・グリーンディの日記  作者: sayure
第1章 ドラゴンバスター
4/14

マッドク王国の砦での戦い

荒野のバルハラス地域を抜け、マッドク王国領に近づいた時、国境の砦に構えていたマッドク王国の兵の数は。


300は、いただろう。


僕らは100。


いや、もっと少ない。


砦の狭い窓口からこちらを窺う弓矢。そこに狙いを定め、撃ち込んでいくのは、リガード竜騎士団のカイゾールとラジリン。


僕は、騎馬を走らせ、砦の正面扉へ向かった。


当然、敵兵の弓の標的になる。


僕の騎馬を走らせる軌道が読めるのなら、やるがいい。


弓兵が狙いをつけられないと、その隙を今度はリガード竜騎士団の弓の精鋭が、突く。


砦に近づくと、敵兵は扉を開け、隊列を組んで襲いかかってきた。


このままだと、僕らは砦の横を素通りして、マッドク王国本拠地に突き進むだけだから、当然だ。


この瞬間だ。


僕は、このために、生きている。


戦いが、僕の居場所であり、


生き甲斐、、、



___________________


空に飛んだ大きな鳥を、


竜と呼んだけど。


あれは、竜じゃない。




翼竜は、ウイプルに何匹かいたんだけど。


貴覇竜と呼ばれたラリュナピュートが死に、他の翼竜は、ウイプルを離れた。




竜を信仰している国が、竜を殺したんだから。


驚いただろうね。


ごめんね。


きっと、許されない。



___________________


砦のマッドク兵は、残り100位になった時だっただろうか。


撤退していった。


僕らは、60位の兵が残っている。


ほとんどが、竜騎士団の者達だ。


このまま攻め込んで、


そして、死ぬ。


そんな事はしないだろうけど。


これで、マッドクは本気になるだろう。




僕らはウレリアの砦に戻ってきて、マッドク王国の動きを見ている。


セケメント地域の戦いは、僕らウイプル王国の勝利となった。ウイプル配備兵がアルタイ岩頭院の軍を破り、完全に制圧した。


しかし、兵の数をすり減らしているが、今後の戦いはどうなるか。


どうなろうとも、僕は、戦うしかない。




そう。




この命は、もう何年か前に、




僕の手から離れたのだから。




サヴィエルの25日

ウレリアの砦にて


___________________

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