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第5話 森をぬけた所にあるお店
ネズミのトムのあとについて森の坂道をのぼって行くジョーじいさんですが…
森をぬけると、小さなお店が立ち並ぶ町がありました。ネズミのトムは、一軒のお店にはいりました。そこは。どうやら洋服屋さんらしく、いろいろな洋服がきちんと並べられています。
店の奥から、アヒルのおばさんが出てきました。ニコニコしながら「あら、トムさん、お待ちしてましたのよ」と言いました。「ああ、すまなかったね。頼んであったものを、この人にはやく着せてやってくれ」と、トムが言いました。「はい、はい。では、こちらです」と言って、アヒルのおばさんはジョーじいさんに白いモーニングを着せ、胸ポケットに白いハンカチを飾りました。「ありがとう、アヒルのおばさん。さあ、次のところに行きましょう」というと、トムはまたスタスタ歩いていきます。
トムが次にはいったお店はキラキラ光るネックレスや指輪が入ったショーケースのある宝石店でした。お店に入ると、トムは年配のイノシシのおにいさんに、「頼んであったものを出してくれ」と言いました。「はい、こちらでございますね」と、赤いビロードの美しい指輪のケースを差し出しました。




