ライトノベルの書き方とか考察
●ストーリー性の問題
色々と人の感想を聞いている内に大体人が不満に思っている事はキャラクターの行動や言動であって状況に対する不満ではないことがある。
このキャラクターの行動や言動に不満があるだけで実際に求められているのはストーリーに対するリアリティだったりする。ある意味不毛な言い方になりかねないが、ようは少しでも現実的じゃない行動やミスがあった場合、これは現実じゃないと批判されているのだ。これ事態はアニメやラノベに限った話ではない。
映画で、ファンタジー系の作品を視聴していた時、ストーリーが駄目な話を見せられた時のダメージはかなり酷い。アニメなら30分ですむ所を二時間超無駄にさせられるため、映画の方がある程度評価を知って居ないといけないのだ。
問題はリアリティの追及だが、これはあまり意味が無いと考えている。実際の所リアリティや理屈を要求されるのは理系の世界であり、文系の場合どうしても文章の整合性や量に目が行ってしまうためリアリティはあまり気にしていない。
暴論を言うと、小説事態はそれほど役に立たない存在なのでリアリティを追及されると読む側も書く側も困る一方なんじゃないか。おおよそ小説というのは存在事態が嘘つきなのだからリアリティというのは脇に置いておかれた所で不自由しないと思う。
●キャラクターが喋りまくってしまう問題
一番私が気にしている所はむしろ、キャラクターが口以外動いていない状態になっていた時だったりする。
アニメや小説だとあまり気にしない状態ではあるのだが、これはわりと結構不自然な状態だったりすることが多い。小説のセリフを全てそのまま生身の人間が喋っている状態を考えた場合、ずっと立ったまま口だけ動いている事になる。
雑談をしているだけならそれほど不自然じゃないだろうと思われるが、ラノベの場合だと雑談ではなく設定の説明や状況説明で語り合っている事が多い。
まるで設定、状況説明をしている時は絶対に攻撃してはいけないみたいなルールが存在しているかのようにそういう時に限って敵キャラは動かない。
これは昔からあることで、るろうに剣心だと戦闘中に突然喋りだす、自分の技を長文で自慢するという事はかなり多い。
ある意味、技の説明から設定の説明にキャラクターの言動の内容が変化しているだけで昔も今もやっていることは同じではある。
戦闘中に突然長話するという行為は無くなったにしても、状況説明だけで話がやたら長くなる場合はどうしたらいいのだろうか。
実際のところ、結論を先に言ったらすぐに話が終わる事が多い。
数学の場合、いきなり解を言われてもさすがに分からないので数式の説明を長ったらしく説明した方が分かりやすいが、文章の場合は結論を先延ばししているように思われてしまう事がある。
西尾維新辺りになると同じ事を二度言ったり、流石にそれは説明しなくてもいいんじゃないかと言いたくなる事も言ってくれたりするため主人公が別の場面に移動するのに異常なほど時間がかかったりする。
●設定の説明や言葉遊び、造語を禁止した場合の難易度
ファンタジー作品の場合はどうしても設定の説明が必要になるため、説明事態を禁止されると難易度が異常なほど高くなる。
言葉遊び事態はわりと何とかなりそうだが、政治的な発言や心理表現は言葉遊びを多用することもある。造語の場合は人の趣味嗜好に関わっているのである意味造語禁止は難易度が乱高下することはない。
というより、長ったらしい文章は大抵状況説明や設定の説明が大半だったりするのだが、ときたまに読むのが困難なレベルで複雑な文章ばかりになることもある。
ある意味ギャルゲーは設定の説明や造語を使わない物は多いが、流石に高校生が言わないだろうと言いたくなるようなこともあるのでそこは別枠といったところだろうか。
設定の説明や言葉遊びが好きな人にとっては今の現状は天国みたいなものだが、別段そういった不可能な事や言葉の揚げ足取りに嫌悪感を持ちやすい人間にとっては地獄だろう。
というより、ラノベの大半が状況説明と設定の説明に重点を置かれているので性格やキャラクターの行動が気になる人はある意味読まない方がいいのかもしれない。