エレイル・ラーテス⑦
朝起きて、ポストを見ると手紙があった。
すぐに開けて読む。
そこには、
旅の様々な出来事。
レイアとの再会。
いろいろ書いてあった。
私は微笑んでそれを読んでいた。
「ルル」
そうつぶやき微笑んでいた。
鍛冶屋に行き、仕事をしながら話す。
「フォルさん、ルルから手紙が届いたんです!」
「! ……そうか」
「レイアと再会して、一緒に魔物を倒して、困ってる人を救ったらしいです。
あの小さかったルルがですよ。本当に、すごいですよね」
微笑んでそう言う。
「そうだな」
フォルさんも微笑んでいるように見えた。
度々、手紙は届きそのたびにフォルさんと手紙について、一緒に話した。
その時間はとても楽しかった。
フォルさんも楽しいと感じてくれていたと思う。
そんなある日、鍛冶屋で仕事をしていると、外から大声が聞こえた。
「魔物だ!」
私は急いで外に出る。
人が走って避難していく。
その奥に大勢の魔物がいた。
街の騎士たちはまだ来ていない。
このままでは
私は急いで鍛冶屋に戻り、
「フォルさん!剣を!」
「は? 何を? まさか……」
「戦います」
「お前……」
私達は、見つめあう。
フォルさんは、剣を手にかけて渡してくる。
「死ぬなよ」
「もちろん」
「フォルさんは避難してください!」
そう言って避難させて、私は魔物の軍勢の方に向かう。
「うおおおおおお!!!」
私は斬って、斬って、斬りまくる。
しかし、
一向に数が減らない。
くそ、騎士はまだかと後ろを振り返るがまだきていない。
そんな風に魔物を視線を外したのが間違いだった。
私は気づいたら吹き飛ばされていた。
「しまった!」
剣を弾き飛ばされてしまった。
魔物がどんどん私の方に来る。
どうする。
どうする。
その時だった。
「サンダー!」
声が響き、目の前に雷が落ち魔物が燃える。
その声がした方を見ると、
金髪のマントを着た少女がそこにはいた。
剣をつかみ
「大丈夫か?」
と剣を私に渡してくる。
「……ああ、ありがとう」
そう言って剣を受け取り、騎士が来るまで私たちは、戦いきった。
数時間後、騎士隊だけではなく、街にいた戦えるものが魔物の討伐に当たったおかげで魔物たちは無事に殲滅することができたらしい。
魔物たちが大量発生したことを受け、その後、警備はより厳重になったと聞いた。
助けてくれた少女は、
「また会おうぜ」
そう言って去っていった。
避難所の様子を見に行きフォルさんに再会すると、
「よくやったな」
と私の頭を撫でた。
「ありがとうございます」
と私は微笑んだ。
――……
数日後、休日に家でリラックスしていると、ドアをノックされる。
扉を開けるとそこには、あの時の金髪の少女がいた。
「ある噂を聞いてさ、ある魔物が10年前に人間だったって言ってて、その魔物が売られたって」
「……」
「ブラックシープって居場所のないやつの居場所になってくれるギルドがある。はいるか?」
そんなギルドができたのか。
でも、
「せっかく誘ってもらって悪いが、断る。私の居場所はちゃんとある。ここに」
「そうか。どっちにも断られちまったな。でもいいことなんだよな。これは」
「どっちにも?」
「いや、こっちの話だ。気にしないでくれ。じゃあな。居場所大事にしろよ」
そう言って手を振って去っていった。
そして扉を閉めようとすると、
「お姉ちゃん!」
と声が聞こえて扉を開く。
その瞬間女性が抱き着いてくる。
「……良かった。良かった」
女性は泣きながらそう言い続ける。
「ルル」
そう女性に、ルルに呼びかける。
「魔物に町が襲われたって聞いて、心配で、急いで帰ってきて……」
泣きながらとぎれとぎれにルルは言う。
「ああ。私は無事だ。フォルさんもな」
とそう言いながらルルの頭を撫でる。
「良かった……。本当に良かった……」
「うん」
「ルル?」
と呼びかけると、ルルが私の顔を見て
「何?」
と涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で私を見る。
「おかえり」
微笑んでそう私は言う。
「……ただいま」
ルルも笑って答えた。




