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Ep.99 “話題の仮想世界へ———『オリジンズ・ウォー』運営DREAMAKER社長・夢島アカリに訊く”より抜粋

ライター:黒笠アキナ


 

 取材は都内某所、DREAMAKER本社の応接ラウンジにて行われた。

 壁一面のガラス窓から差し込む朝日が、白いテーブルに反射して眩しい。だが、それ以上に強い存在感を放っていたのが、DREAMAKER社長……“オリジンズ・ウォー”という仮想世界の主・夢島アカリだ。


 ゲームの運営責任者、そして「世界の創造主」

 ネットでは度々話題に上がる人物だが、目の前の彼女は、不思議と柔らかな笑みを浮かべていた。







 ———まずお聞きします。『オリジンズ・ウォー』がここまで爆発的に注目されるようになった理由は?


夢島:

『えぇ、まぁ元の人気ですら想定以上の反響ではあったのですが……やはり決め手は『ちびモン工場』ですね。アレを実装してからというもの、かなりプレイヤーが増えています。』


黒笠:

『なるほど。しかし、言ってしまえばあれはサブモードだと私は感じているのですが……本編の方に対するスタンスなどはどうお考えなのでしょうか』


夢島:

『うーん、まぁ正直そんなに人いなくても良いかな、と。元々想定より人気でしたからね……2割くらいあっち(ちびモン工場)に移住してはいますけど、まぁ別に問題ないです』


黒笠:

『このゲームはハード本体、ソフト、そして接続料金などがかなり高額ですが……これについてもお話を聞きたいです』


夢島:

『あぁ、それね(笑)』

『まぁあの値段は仕方なかったんですよね。ちょっとヤバい技術を使うにあたって、ライセンス料がすごくて……あ、これ言っちゃダメなやつか(笑)』

『でもまぁ、この値段なのに人が増えているっていうのは本当に凄いな、と自分でも驚いてます。こういう運営型ゲームの人口って基本減っていくので』


黒笠:

『なるほど、ありがとうございます。では次の質問です。』




 ———ズバリ、夢島アカリさんが今作に込められたメッセージは?



黒笠:

『DREAMAKER社、というか夢島アカリさんの作るゲームはどれも深いストーリーやメッセージ性などが大きく評価されています。そこについてお話しいただければ』


夢島:

『ないよ』


黒笠:

『と、いうと?』


夢島:

『いや、本当にないですね。元々“NEXUS(前作)”でもそうだったと思うんですけど、私はこういった運営型ゲームでストーリーなんて必要ないと思ってます』

『特にこのゲームは名前の通り、自分の“オリジン”を見つけるのがメインの話なんです。ユニーククエストとか、そういったシステムもその補助的な意味があって……って、また話長くなっちゃいますね、これ(笑)』


黒笠:

『それ繋がりで、最近解禁されたシステムについてもお話を聞きたいです』


夢島:

『【根源解放】はもうちょっとみんな使えると思ってたんですけどね……少し見積もりが甘かったです。でもまぁ、誰も使えないシステムとか存在意義ないので。思い切って条件を緩めました』

『今使えない人も、頑張れば1ヶ月くらいで使えるようになると思います。近道はネットで言われてる通り“瞑想”ですね』


黒笠:

『実は私はドリメカゲームのファンでして……夢島アカリさんのストーリーをもう一度見たいな、と思っています』


夢島:

『ははは(笑)』

『いやもう、本当にありがたいです。でもそれには応えられないかなぁ……』

『このゲームのストーリーはあくまで添え物なので(笑)』

『まぁ、1人面白いのは配置してますけど……』

『オリジナルズとか、ああいうのもいますけどね。あいつら仲間割れしてるし(笑)』

『リーダーだけは手放しでいいキャラなんですけどね(笑)』


黒笠:

『オリジンズ・ウォーのストーリーについて考察されている方などもおられますが……』


夢島:

『あー、それ聞いて思い出したんですけど、このゲームのストーリーっていわゆる“考察勢”には刺さるようにしてるんですよ』

『そして、多分そういった人たちの期待に応えられる程度の内容はストーリーに含まれています』


黒笠:

『おお』


夢島:

『“おお”じゃないですよ(笑)』

『まぁ、さっき言ったオリジナルズもそうですけど……他にも“リアリティ・カオス”は世界観的に重要……のように見えてそんな重要じゃないです』

『結局渡り人の皆さんが中心にならないと何も解決しませんからね』


黒笠:

『意味深な言葉を貰ったところで、次のテーマです』



 ———夢島アカリ、主張強すぎ疑惑



夢島:

『(爆笑)』


黒笠:

『オリジンズ・ウォー……特にちびモン工場では“夢島アカリ”の主張が激しいという意見が多く寄せられていますが、これについてはどう考えていますか?』


夢島:

『はは、まぁ私が作るゲームで無駄なことなんて一個もないんで(笑)』

『一番重要ですからね、これ(笑)』


黒笠:

『な、なるほど……』




 ———過激なPvP環境、賛否両論のバランス調整について



夢島:

『まぁ、別にPKが多すぎるのも良くないんですが……ある程度は居てもらわないと“戦い”が起きないんですよね。このゲームは様々なことを通じて自らの“オリジン”と向き合う、というのが強いていうならメインストーリーなので、こういうことはなるべく起きた方が個人的には好ましいんです』


黒笠:

『法外な値段については……』


夢島:

『あれは本当にすいません(笑)』

『ゲーム本体の値段とかから逆算してたらあぁなっちゃいました。今後はしっかりまともな値段で提供したいと思います』


黒笠:

『【英傑の名声】スキル配布について、どういった流れで決断されたのかお聞きしたいです』


夢島:

『あれはやはり件のプレイヤーと他との差が広がりすぎたことに対する調整ですね。このゲームでは“全員が主人公”を掲げているので、やはり皆さんには気持ちよく夢双してもらいたいんです』

『元の段階でも無双はできましたが、やはり上を見るともっとやりたくなるのが人間なので……ひとまずはこのくらいで様子を見よう、という感じです。足りなかったら足す予定ですが、まぁこれ以上はやりすぎ疑惑があるので一旦様子見です』




 ———第一回メインイベントについて



夢島:

『想像以上の大反響でしたね。正直驚きです』

『件のプレイヤーも中々いい活躍をしてくれています。最終的にはああいったプレイヤーがたくさんいるのが理想ですね』

『それと、今回のでは少し分かりづらかったかもしれませんが、やはりこのゲームのメインイベントは“プレイヤーの介入”によって流れが変化するのが醍醐味ですので……件の人物のように“全員敵に回してやるぜー!”みたいなノリは大歓迎です(笑)』


黒笠:

『次回のイベントについては?』


夢島:

『結構早いと思います。それこそ1ヶ月くらい……かな?』

『まぁ前の通信に書いている通り日本サーバーで行われるので、まだやってない人も興味あったらぜひ』

『楽しい体験ですので』

『あ、それと……今後はコラボイベントなども予定していますので、そこについてもご期待していただければ、と』


黒笠:

『なるほど、では次に———』




 ———この後もインタビューは続いた。


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