Ep.93 ORIGINS WAR /* 幽月ノ夜狂恋牢、哀艶ノ夜囁ト瑠璃ノ神域、火華散ル激灼ノ星炉、傀儡奉仕ノ自律神核、愛反セシ星々ノ燐光、灰塵ト残冠ノ神蘇黎明譚、支配下ノ王ト終律ノ黄金冠 */
なんか当初の予定より5話くらい長くなってるんですけど……
「さて、続きだ……【火華散ル激灼ノ星炉】」
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オリジンスキル【火華散ル激灼ノ星炉】
消費ゴル:任意
CD:2m
《使用条件》
【AbyssMoon Ring】装備中にのみ発動可能。また、装備中は本スキル発動後、消費ゴルの半額をキャッシュバックする。
《能力》
・本スキル発動にあたって消費したゴルに応じた性能を持つ特殊武器を創造する。これによって作成された武器は【血】【闇】【光】【月】【夜】【炎】の属性を持ち、魔法触媒としても利用でき、【銀】属性に対してのダメージが上昇する。
・戦闘終了まで、武器によるダメージに【英雄補正】を1追加する。
・戦闘終了まで、自身に【誓約・ヒバナ】を付与する。
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さっきノクセスぶっ殺して貰えたお金を注ぎ込んじゃお^^
5000億くらい吹き飛んだが、まぁこっちの方が面白いだろうしね?
私の心臓がドクドクと脈打ち、やがて左手から血の武器が生成されていく。
私がやっていたような雑魚武器ではなく……もはやこれまでで最強と思えるほどの力を秘めた武器が完成した。
見た目はシンプルな血の鎌。
しかし、それに秘められた力は尋常ではない。
「そしてさらに追加、【傀儡奉仕ノ自律神核】」
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オリジンスキル【傀儡奉仕ノ自律神核】
消費MP:任意
CD:2m
《使用条件》
【AbyssMoon Ring】装備中にのみ発動可能。また、装備中は本スキル発動後、消費MPの50%と同等のMPを回復する。
《能力》
・本スキル発動にあたって消費したMPに応じた数、モンスター【淵月傀儡人形】を召喚する。また、モンスター【淵月自律人形】を召喚し、キャラクター:【ドミノ】を即座にそれに憑依させる。
・【人形】属性の味方キャラクターの全ステータス、【挙動補正】【干渉力】が上昇し、最終ダメージを33%軽減する。
・戦闘終了まで、自身に【誓約・ドミノ】を付与する。
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『ワタシの出番、キターッ!!!』
眼球部をぐるんぐるん回転させながら叫ぶドミノ。なんなら頭の部分も回転している……ちょっと気持ち悪いよ、それ。
さらに、彼女の後ろに機械人形の軍勢が出現していく。
「さらに追加で【愛反セシ星々ノ燐光】……はアストラちゃんがいないから使えない」
なんかアストラちゃんは完全に消滅したっぽいし……まぁ仕方ない、とりあえずここらで攻撃再開だ。
「全軍突撃ーっ!」
『ブチ殺してやりますよぉーっ!?!?』
私が再度、羽を広げ……ドミノ、そして量産型ドミノたちも背中のジェットパックを起動、宙へと飛び上がる。
『【ファイナル・キャノン】ッ!!!おらっ!配下たちもやりなさいっ!』
ドミノと量産型ドミノの右肩から先が変形していく。
灰色の光によって全身を灼かれているアルテルトに向けて、追い打ちをかけるかのように無数の光が放たれた。
「さぁて、じゃあ私もやろうかなぁっ!? 【デスサイズ】ッ!!!」
ネットで動画見て『カッコよすぎる……』と感じ、即座にポイントを消費して生成したこのスキル。
後から私は特に鎌を使わないことに気づいて、結局今の今までベンチ入りだったが……
「はぁっ!」
ようやくこれを使える時が来た。
鎌の刃部分に黒いエネルギーが集まっていき、そしてそれをアルテルトの脳天へと全力で振り下ろす。
黒と白の光が溢れ、アルテルトの頭にヒビが入った。
……まぁ、別にこのスキル見た目がいいだけで特に強くもないから……このダメージのほとんどは私と武器性能だけのものなんだけどね。
……とかなんとか考えていると、奴の頭がぐるりと動き、こちらを見つめた。
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『指名手配:【アステリア】』
『ITS 《《ビリオンターゲット》》』
『ころころころころころころころころ 殺』
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「うぐっ!?」
巨大な手が私の身体を掴み、そして力が込められる。ミシミシいってる!ミシミシって!
「うぐぐぐぐ……やれぇーっ! ヒバナぁーっ!」
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ヒバナ:
ドジって死んだので観戦中( ͡° ͜ʖ ͡°)
ヒバナ:
がんば〜
アステリア:
( ͡° ͜ʖ ͡°)
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ならば、こちらで解決するしかない……!
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『このまーんま 《《100MB》》圧縮凍結』
『“カチンコチン”』
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「凍らないし潰れないよ!【灰塵ト残冠ノ神蘇黎明譚】」
特に効果も確認せずに使っちゃったからよく分からないけど、まぁ多分グレイを召喚するスキルとかだろうしこれで……ん? なんか空が暗く……
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『ム!!!??? あぁん!?』
『でっっっっっっか』
『アレ ““何””』
『《《大地》》?????』
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オリジンスキル【灰塵ト残冠ノ神蘇黎明譚】
消費MP:66666
CD:2m
《使用条件》
【AbyssMoon Ring】装備中にのみ発動可能。また、装備中は本スキル発動後、消費MPの50%と同等のMPを回復する。
《能力》
・【神蘇国 エル・レイヴィア】とキャラクター:【レイヴィ・グレイ】を召喚し、戦闘中、それらの全ステータスが上昇する。戦闘終了後、あるいはこのどちらかのHPが0になった時、それらを召還する。既に召喚されているなら、それらのリソース・ステータスをすべて回復する。
・次に発動するスキル、あるいは魔法の効果が上昇する。
・戦闘終了まで、自身に【誓約・レイヴィ・グレイ】を付与する。
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空から降ってきたのは———大地ごと引き抜かれた神蘇国。どういう仕組みで転移してきたんだよえーっ!?
というかこんなデカいの降ってきたら……降ってきたら……!
「ぎゃぁぁーっ!!!潰されるーっ!!!」
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『《《100MB》》ど 頃か ““1MB””』
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そして、轟音と共に土煙が吹き荒れる。
◇
ボコォン!と軽く軽快な音。
それと共に、神蘇国の地面を貫いて空へと飛び上がる人影———そう、私である。
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『ボコォン!』
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と、軽く軽快な音。
それと共に、神蘇国の地面を貫いて現れる巨大な人影———そう、アルテルトである。
意外とダメージ食らわなかったんだよね、なんと。
まぁ耐久力自体は結構高いし、そりゃそっか。
『私も加勢するわね』
そう言って背後に現れるグレイ。
また、神蘇国の地面は大量のアンデッドたちが埋め尽くしていた。
「ふふ、じゃあ私も加勢させてもらおうか?」
機械のブーツによって宙を駆け走り、私の横を位置取る狂夜。
『ワタシのこと忘れてませんかねぇ!?』
ジェットパックでこちらへと高速で突っ込み、急停止するドミノ。
『アタシも遠隔で参加させてもらおっかな!』
『あぁっ!? ワタシの部下が一機乗っ取られてるぅ!?』
量産型ドミノ一機もこちらへと高速で近づき、そしてその姿を赤髪の少女へと変えた。
『どういう仕組みでハッキングしやがったんですか!? あぁん!?』
『アタシのオリスキは金かければなんでも出来るからね!』
さて、これで多分全員揃っ……
「ううぅぅぅ……離すものかぁ……!」
「すいませんね、うちのリーダーが」
……なんかいつの間にか私の足にしがみついていたアウロン、そして更にそれにしがみついているモーヴちゃんも含め、いつメンが全員揃った。
ラピスも霊体のままうんうんと頷いている。
「さて、じゃあやろ———先制攻撃とは悪役らしいね、アルテルト」
純金の巨大な拳が眼前へと迫る。
「【支配下ノ王ト終律ノ黄金冠】」
私の身体に黄金の魔力が宿り、力が漲る。これなら……
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オリジンスキル【支配下ノ王ト終律ノ黄金冠】
消費MP:66666
CD:2m
《使用条件》
【AbyssMoon Ring】装備中にのみ発動可能。また、装備中は本スキル発動後、消費MPの50%と同等のMPを回復する。
《能力》
・戦闘中、自身の持つ【誓約】の数に応じて全ステータスが上昇し、【誓約】3つにつき【英雄補正】を1獲得する。
・発動後、戦闘にプレイヤー:Auron(PNo.00,115,967)が参加している場合、自身に3秒間【ダメージ無効】を付与する。この効果は戦闘中に一度までしか発動できない。
・戦闘終了まで、自身に【誓約・Auron】を付与する。
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『これ ゾ 【アルティメット・ブレイク】』
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世界が揺れたと錯覚するほどの衝撃、そして轟音。
私の顔面に向けて放たれたパンチは、しかし私に1ダメージも与えることはなかった。
「悪いね、変身中はダメージ受けないタイプのヒーローなんだ……てな訳で、改めて」
足に力を入れ、黄金の拳を蹴り飛ばす。
「やろうか、最後の戦いを」
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『アナタ ““ヒーロー””ヨリも 《《魔王》》近い』
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あぁん!?!?
誰がどう見てもこのシチュはヒーローだろうが! ヒーローらしくリンチしてやろうか!?
☆☆☆をくれると、作者がマジで喜びます
狂喜乱舞して踊っちゃうかもしれない
レビューとかも待ってるぜ




