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Ep.90 ORIGINS WAR /* 誓いの指輪と吸血鬼の衝撃 */

◇???———アステリア




 瞬刻、世界が闇に満たされた。


 少し遅れて轟音が響き渡り、周囲の地面が根こそぎ剥ぎ取られ……灰より軽く砕け散った。

 空も地平もまとめてすべてが飲み込まれ、残ったのは酷く無機質な黒い世界。


 誰が見ても、この一帯が『死んだ』ことは明白だった。



—————————————————————

『【Arcallom】によって【Liberty Plains】が消滅しました。』

『エリア変質:【グラウンド・ゼロ】』

『周辺のモノリスが消滅しました。死亡後、本エリアには復帰できません。』

『メインイベント【マシーナリーウォー・フィナーレ:ザ・ラグナロク】中は、離れた場所でもムービー形式でリアルタイム体験が可能です。』

『マナ活性率:0%』

『アノマリーイベント【メガ・エーテル・ハザード】クリア』

————————————————————



 銀河のように澄んだ黒が空間を満たし、重力すらめちゃくちゃになったのだろうか……そこら中に岩が浮き上がっている。




『……耐えられた。よし、じゃあ復帰しようか……ありがとう、アストラちゃん』

『…………』


 宙に浮く白いドレスの青髪美女。

 ドレスも肌もボロボロで、いたるところが黒ずんでいる。

 一部は灰と化して風に吹かれ、消えていく。


 やがて、少し強い風が吹いたと思えば———



『……ぁ』


 ぼこ、と軽い音が鳴って、彼女の身体は砕け散り……やがて消えた。



————————————————————

『支配下キャラクターロスト:【アストラ(スノリィ・ノエル)】』

————————————————————



『さて、と……』


 どうやってこれを耐えたのかは覚えていないが、なにやら嫌な予感がしたので大量に防御魔法を使ったのが功を奏したらしい。


 あの攻撃の余波を受けても、Bloodはそこまで……いや、そこまでではないね。8割消えてる。



 まぁでもそんなのすぐに回復する……と思ったけど、周囲の雑魚たちみんな消えちゃったから、持続ダメージを与えたことによるによる回復の量がかなり減っているらしい。全然回復しない……



「お困りかなぁ!?」

『困ってるねぇ』


 にゅ、と再び私の中からヒバナが顔を出す。彼女が持っていたのは……その禍々しいポーションなに?



「さぁ、ぐいっと一気に……!」

『……』


 直接口にするよりかはマシだろう。

 そう考えて、先端が開いた触手でポーションを瓶ごと噛み砕……うわクッソマズい!!!

 なにこれ!? 腐ってない!?



「このゲームって味を下げると効果が上がるじゃん? だからみんなある程度味を妥協するし、その極限があの泥団子だけどさ……アタシはもっと追求したかったんだ! その成果がこれだよ!」

『何らかの法律に反していると思われるが……』


 Bloodは最大になったけど、いやはや……


 口の中がアポカリプスなんだけど、どうしてくれるんですか?



「あっ! あそこにアルテルト!」

『そんな見え見えの……本当のパターンね、なるほど』


 あんなん食らって生きてる訳ないだろ……そう思っていた時期が私にもありました。



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『《《感謝感激雨あられ》》』

『今の,,,….。 ハ 【痛すぎる】』

『しかーし ワレの《《タマシイ融和》》no糧と““おなりになりました””』

『《《散らばりし錬金英雄のタマシイ》》』

『じつに じつに “混ざらない”』

『コロシマス』

『アナタの《破滅攻撃No.1》デ 筋肉が超回復!!』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$



 打ち捨てられたスライムのような形状に変化していた黄金の巨人。

 その全身が黒い傷に覆われていたが、それらがみるみるうちに修復され……奴は再び立ち上がった。



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『《《イマ》》こそ,,,….。』

『《《覚醒》》』

『““覚醒””

『【覚醒】』

『《《タマシイ,,,….一体化完りょ》》』

『キモチイィィィィィ!!!!!!!?!!!!!』

『この こ れ,,,,,,,…真の姿….。こそ これ』

『聞こえるか、アステリア。』

『《《ワレ》》 再び《《髪》》ニ,,,….。』

『間違エタ。』

『【神】に ナル』

『^^』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$







—————————————————————

『アノマリー・アセンション!!!』

『オリジンモンスター【“黄金天帝、夢創回路に接続中!”錬金神!!!のアルケリア=オルテルト=オートマリア】Lv.66666』

『意識は取り戻せないか……仕方ない。』

—————————————————————



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『ミ☆』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$



 さらに巨大化した黄金の巨人が腕を振る。


 たったそれだけで空が真っ二つに割れて、その合間から黄金の流星群がこちらへと降りそそいだ。



『やばっ』


 ひとまず防御を……いや、ここは攻撃で迎え撃とうか。



『いけるか……? まぁなんとかなるか……【天終】』


 消費Bloodはいつもより少し多めに。

 普段よりもサイズが大きく生成された100本の剣群が一直線に並び———射出。



 黄金の隕石と黒い一閃が激突し……あ、まってこれ威力足りてない。い、隕石が迫って……




『〔超過(イクシード)超暴走(ランペイジ)・ジオクラフト〕!!』


 即座に9重の魔法を構築。


 “大地”を操る魔法が隕石に使えるかは微妙だったが……まぁこのゲームはそういうとこの自由度が高いので、あまり心配はしていなかった。


 私目掛けて降ってきた隕石が分解され、そのすべてが塵と化した。


 一帯がやたらと熱いが、まぁそのあたりは状態異常対策スキルが軽減してくれている。それでもちょっとダメージくらってるけど。



『さて、反撃……』

「ユキくん、待って」


 ガキン!と金属音が付近で響いた。

 そちらの方向に視界を向ければ、そこにいたのはボロボロのノクセス……そしてその攻撃を巨大な斧で受け止めている狂夜。



『不意打ち……の、はずだったんだがな……』

「ボディーガードがいないと思った?」

『は、は……ぐぁっ!』


 斧によって腹のあたりを切り裂かれ、吹き飛ぶノクセス。これやっていいんだよね?



『【コトゥーグ・ラッシュ】』

『ぐはぁっ!?』


 連打、連打、連打。


 巨大な触手による無尽蔵の打撃がノクセスを襲い、彼女の姿はもはやボロ雑巾のようなものへと変わっていった。



『【リアリティ・リラ———「させないよ」


 灰色の光を纏った狂夜の拳が、再びノクセスの身体に命中する。

 そして、彼女が吹き飛んだ先にあるのは……ぱっくりと口を開いた触手。



『いただきます』

「さよなら〜」

『まっ———あがぁっ!?』


 うお、硬っっっった。ボリボリ聞こえるんだけど……味もあんまり美味しくないし。



—————————————————————

『オリジンモンスター【“⬛︎⬛︎堕天”高貴なる(The)戦闘機構(Noxes)、あるいは⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎】撃破。』

『これが私たちのオリジン。』

『グランドクエスト【オリジンズ・ウォー】進行』

『シークレットグランドクエスト【“⬛︎⬛︎”】進行』

『【起源神話】が上昇。』

『1,000,000,000,000 ゴル獲得(パーティで分配されます。)』


『“⬛︎⬛︎”の眼差しが世界に向けられた。』


『カウントが 進んだ。』

『現在の カウントは 666658。』

『⬛︎⬛︎まで あと 8カウント。』

—————————————————————






『おい、ヤバいぞ……ノクセスが食べられた!』

「帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい……ひっ!? こっち見てるぅ!?」


 なんだあの2人。片方はオリジナルズっぽい格好だけど……



 まぁ強かったら面倒だし処理しとこう。



『〔超過(イクシード)超暴走(ランペイジ)複写(マルチ)・プライマル・メテオ〕』


 空が赤くなる———が、すぐに私はそれを視界から外した。

 なぜなら、目の前に黄金の巨人が迫っていたからだ。



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『YES!!YES!!YES!!』

『今 アナタ ブチ殺す』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$



『はっ!』


 神速の突進を真正面から受け止める。


 全長100m、横幅2km程度はあるはずの身体が、ただの突進で押されていく。

 嘘でしょ、体積差どんだけあると思ってんの?



『はぁぁっ!』


 カッ!と私の目から光が放たれ、それはアルテルトの眼球に突き刺さった。



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『うおw』

『じぇ〜んじぇん』

『効きま 1000』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$



『……殺す!』


 煽られたのなら、ぶちのめすのがマナー。マナー講師もそう言っている。



『〔超過(イクシード)超暴走(ランペイジ)・ショックウェーブ〕』



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

『アッ やめ???,,,, 《《それ》》』

『効きま 酢』

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$


 私の身体のど真ん中、そこから全方位に放たれた衝撃波によってアルテルトの身体が宙に浮く。

 そのまま最大サイズの職種を振り絞り、顔面に一撃。


 壮大な音と共に、アルテルトの身体が遠くへと吹き飛ぶ。




『全員、時間を稼げ!』

「「「「「「うぃ〜っ!」」」」」」



 私が身体の中に匿っていたクラメンたちがゾロゾロと外へ出る。

 100人……はいないかな。あとなんかクラメンじゃない人も混ざってる。



 さて、じゃあ少し心許ないけど……詠唱を始めよう。



『【星光の果ての白き———』


 頼むからキミたち頑張ってくれよ……?

 これ打てないと勝てない予感してるからね、マジで頑張れ。


ストックがヤバすぎてヤバい


ちなみにこのスキルは最終形態じゃないとBloodが足りなくて使用できないです。そんでもって最終形態も【最終決戦】状態のフィールドじゃないと変身できません。


オリジンスキル【永誓の隷(ルミナビアス・)環と星(ドミナリッジ)光の淵月(・ディグレイム)

消費MP:99999

CD:9d

《使用条件》

【最終決戦】状態であること。


《儀式》

詠唱終了後、特殊アーティファクト【AbyssMoon Ring】が召喚される。このアーティファクトを装備した時、本スキルを発動する。

本アーティファクト召喚中、自身に【移動速度低下】【被ダメージ衝撃変換】を付与し、⬛︎⬛︎⬛︎。



《詠唱》

【星光の果ての白き?】【???】【???】【???】【???】【???】【???】【???】


《能力》

⬛︎。




よければぜひ、☆☆☆☆☆評価をいただけると嬉しいです。まだブックマークしてない人も、ぜひ。

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