Ep.81 ORIGINS WAR /* 神蘇黎明譚 第五章 */
デスペナルティが強化されたが、まぁ別に死ななければ問題はない。
地面で走り回っているプレイヤーたちのヘイトは雑魚モンスターからこちらへと向いたようで、多くのプレイヤーがこちらの足元へと向かってくるのが見える。
触手を振り回し、地面のプレイヤーたちを吹き飛ばす。何人か……おそらく高レベルのプレイヤーたちは避けたり耐えたりしているが、そのほとんどは消え去った。
『残ったのは私がやってあげるわ』
その言葉を発したのはカス王女。
彼女はいつの間にやら、私の化け物部分の肩あたりに乗っていた。
まぁここはお言葉にあませさせてもらおう。やっちゃえ!
『【神蘇神権】【神蘇術】———全てを滅せよ、我が子たちよ』
彼女の手のひらから、ゴーストのようなものが放たれ……それらは残っていたプレイヤーたちに密着、即座に爆発する。
……しかし、それでも何人かは残っていた。やっぱりサービス開始からまぁまぁ経ってるし、強いプレイヤーも多くなってきている感じがするね。
『あら、これでも死なない人間なんているのね』
まぁまぁ、グレイちゃん。そういう時はね……もっと高火力・広範囲の技を雑にぶっ放すのがいいんだよ。私がやってあげよう……
『【神蘇神権】———〔超過・超暴走・複写・プライマルメテオ〕』
空が赤く染まり、その果てからは無数の巨大な隕石が降り注ぐ。
周囲の気温が一撃で致死レベルにまで上昇し、圧倒的な存在感がすべてを満たした。
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『《不味い》,,…!?《《ワレの配下》》ががが《《死んじゃう》》!!』
『《最低》!! 《最低》’n 《《裁定変更》》』
『《特殊裁定》【商売魂!のアルテルト】陣営に所属するキャラクターは本イベント中、【英雄補正】を2獲得する。』
『《特殊裁定》オリジンモンスター【???】の能力が強化される。』
『《《アルテルト保険》》に入っていテ““よかったよかった””』
『コレデモ《死んじゃう》奴は 毛【不要】!!』
『もう《カネ》残り,,,0……_| ̄|○』
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『【限界突破】———【リアリティ・リライト】』
ノクセスの声が周囲に響き渡り、すべてのプレイヤーたちの身体から白いオーラが吹き荒れる。
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『《特殊裁定》【高貴なる戦闘機構】陣営に所属するプレイヤーは本イベント中、【英雄補正】を3獲得する。』
『《特殊裁定》【Noxes Area】による支援砲撃の速度が倍化し、【英雄補正】を3付与された攻撃として扱う。』
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『死ねぇぇぇっ!!!』
隕石すべてが着弾し、大地すべてが崩壊する。
地面を踏み砕く振動が遠くで連続し、微かな轟音が時差を伴って届いた。
次々と落下する隕石が衝撃波を重ね、大地は大きく波打つ。
『面倒だ……【エネミーカウント】』
【Obsession Chronicle】によって作成した、敵の数を調べる魔法を発動する。
残っているプレイヤーはおよそ3000人程度。モンスターはほぼ死滅。しかしプレイヤーたちはリスポーンするだろうし、モンスターもまだ天から降り注いでいる。
「【大いなる巨枢】」
焦土の中で、そんな声を発したプレイヤーを発見する。
それはみるみるうちに巨大化し、おそらく全長50m程度にまで成長した。
『行くぜ!ジャパニーズ・相撲バトルだ!』
『そんなのに付き合っている暇はない!』
アストライアを振りかぶり、切先を巨人へと向ける。
別にカッコつけであって、特に意味はない。
私は背後に無数の剣を創造し、そして———
『【天終】』
『【タイタン・インパクト】』
拳と剣が衝突する。
だが残念、私は色々と怪しいクスリでバフしているのだ……
『押し切れると……思うな!』
『ぐ、うぅ……ぐぁっ!?』
巨人が弾け飛ぶ。
口を開き、トドメ。
『【ホロビノホウコウ】』
灰色の光が巨人を飲み込み、最後にはポリゴンひとつ残らなかった。
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『《Let’s Fxxx!!》ワレの《しもべ》ヨ《《死んじゃうまで突撃》》!!』
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空が再び割れる。真っ暗な亀裂の奥からなにかが……いや、違う。おそらくアルテルト勢力のプレイヤーたちが大量に降ってきた。
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『《しょうがないったりゃありゃしない》!!』
『こうなりゃ【借金】Only』
『《《タイタン》》の[ぱわー]=神』
『《最低》!! 《最低》’n 《《裁定変更》》』
『《特殊裁定》【商売魂!のアルテルト】陣営に所属するプレイヤーは本イベント中、オリジンスキル【大いなる巨枢】を獲得する。』
『((((;゜Д゜)))))))デッカい』
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「【大いなる巨枢】」
「【大いなる巨枢】」
「【大いなる巨枢】」
「【大いなる巨枢】」
空から降り注ぐ巨人たち。巨人兵器ってか?
私は再び隕石の準備を整えて……
『待ちなさい、あなた。今度こそ私がやってあげる』
信じてるぜー!
『【神蘇神権】【神蘇術】———死になさい、傀儡たち』
彼女の背後に無数の鏡が出現し、それらから放たれた光が巨人たちを貫いていく。
巨人の背中から突き抜けた光は急角度で曲がり、また別の巨人を貫いていく。
やがて空には光の網のようなものが浮かび上がり、すべての巨人がなす術もなく地上へと落ちた。
『やるね』
『そうでしょう?』
【戦力調整】
夢島アカリ<ゲームバランス崩壊はよくない
アステリア<どの口が言ってる?
【神蘇神権】
次に発動するスキルや魔法の効果を一段階上げる。雑に強すぎるのでヤバイ。
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