Ep.45 なんかこいつDVしてそう……あっ嘘ですごめんなさい……これ本当にやってるやつだわ(確信)
今回登場するメンバーの名前は覚えないで問題ないです
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ミコ:
@アステリア
人員確保できたよ
アステリア:
Thx
で、何人くらい確保したの?
レイア:
40人くらい集めたよ〜
雑兵の方は100人くらい?
アステリア:
結構多いね
シャバウ:
そりゃ大きいクラン作るってんならこれくらいいるでしょ。なんなら目的も目的だし
Expire:
正直チョロそうな人間こんなに集めんの苦労したのでご褒美ください
アステリア:
ちなみに実力はどんなもんよ
レイア:
ぼちぼちかなぁ
シャバウ:
可もなく不可もなくだね〜
いやほんとに揃いも揃ってそんな感じです
Expire:
オリジンスキル持ちは1人もいなかったですね
まぁ私はそもそも見たことないですけど
アステリア:
なる
多分あとちょっとしたらこの計画進めることになるからそこんとこよろ〜
ミコ:
り
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かつての私が『NEXUS』というゲームで集めた仲間、それがこのグループチャットに入っているメンバー達だ。
彼女らは性根が腐っているので、私がクソみたいなことをやろうとする時には必ず手伝ってくれる悪友……というか便利なコマである。
今回命じたのは『私の言うことを聞きそうなプレイヤーをできるだけ大量に集める』というもの。そんなことをする理由……それはPKクラン設立のためである。
ま、なんでそんなことをしてるかについては……後々話そう。結構すぐ話すことになるだろうしね。
「どうせ碌でもない理由だろ、なぁ?」
「そりゃそうでしょ。PKクランって時点で碌でもないよ」
私は昔、PKクランに粘着されたという経験がある。よくもまぁこんな風に成長したなとは、今の私でも思っちゃうね。
「……まぁ深入りはしないけどさぁ」
ヒバナが身体をこちらにずい、と近づける。
そして、私の耳元で『アタシにも1枚噛ませろよ?』と囁いた。当たり前じゃ〜ん、私がヒバナを仲間外れにするワケないでしょ?
「へっへっへ……そりゃあ良かったですぜ、アステリアのアニ……アネキ……!」
「ふへへ……私たちは親友だろ、ヒバナ……?」
「……なんか悪代官みたいだね」
ラピス、例えが古いよ。私はヒバナに金貨を渡しながらそう言った。
◇Mirage Expanse———中盤エリア
アメリカサーバー最初のエリアであった【Liberty Plains】を抜け、その先に位置する街を無視し……次のエリアへとやってきた。
それがここ【Mirage Expanse】である。
雰囲気は……霧がかった平野 〜神秘的な魔物を添えて〜 といった表現が適切だろうか。
私たちはこのエリアを探索していた。まぁあんまり日本サーバーでは見なかった雰囲気のエリアだからね。
少なくとも現状開拓されている【終末街 フィナーリア】あたりまでに経由できるエリアにはこういったものは存在していない。
【アルカネア神秘森林】は多少近いが、あっちは神秘森林と謳っているだけのキノコ森林でしかない。こっちの方が神秘的だ。
「む、ここの地面から反応が……アステリア、ちょっとここ掘ってみてよ。多分いい鉱石が10mぐらい下に埋まってるよ」
ヒバナの持つパッシブスキル———【地脈の囁き】によって、彼女は付近に隠されたレア鉱石を探知することができる。生産職はこういった系統のスキルが生えてくるらしいぞ。
「んー、まぁ普通に剣投げればいいか」
ルナティック・フォージにより生成された剣を下に投げつけ、それらが【暴壊剣】の効果により即座に破壊、爆破属性の攻撃に変化する。
このゲームの素材集めにおいて、爆破はド定番……Tier0に位置する方法である。
私以外のプレイヤーも課金アイテムの爆弾だったり、自作した爆弾だったり、火属性の爆破魔法だったりを使用して似たようなことはしているだろう。
「おぉ、これは良いね! またキューブの強化する時にでも使おうかな?」
ふーん、結構レアなやつなんだ。まぁ別に私はその辺り詳しく調べる予定ないし、そこまで興味ないけど。
「……ねぇねぇ、ねぇ」
「そんなに言わないでも気づいてるよ。なんか追ってきてるよね」
私たちの右斜め後ろ、かなり離れた位置に———馬車のようなもので移動している者達がいる。合計はおそらく5人で、1人は馬車の操作、1人は護衛されてそう、残りは護衛……プレイヤーだ。多分ね。
「どうするの……?」
「私は全然NPCでも殴れるけど?」
物騒だなコイツ。私がそんな無差別に暴力を振るうなんて無駄なことするわけ……するわけ……(これまでを思い出す)……ないだろ!
「なんかちょっと間があったね……あ、ユキちゃん。こっちに近づいてくるよ」
「んー……それじゃ丁寧なおもてなしでいこう。キミらは手を出さないでいいよ」
私はインベントリから【ミュータリウム・キューブ】を取り出し、馬車へと近づいていく。
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武器【ミュータリウム・キューブ】
攻撃力:-
防御力:-
《特殊裁定》
・この武器はアイテムとしても扱い、装備せずともすべての能力を発揮する。
《能力》
・不壊
・所持者の指示通りに変形する。この能力でMPは消費しない。
・所持者はこの武器を媒介に魔法、あるいは魔法系スキルを発動できる。発動した魔法、魔法系スキルの対象はこの武器となる。ただし、攻撃魔法はこの武器を媒介に発動できない。
・100MPを消費することで、この武器を再構成できる。(CD:3m)
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ネクサス・メガロポリスでヒバナから購入したアイテム……武器か? まぁどっちでもいいんだが、ともかくこれの出番だ。
彼女は実践で某アイアンなんとかみたいな変身を披露してくれたが……このアイテムの性能はそれどころではなかった。だいたいマーク50ってところだね。
『アステリア、言っておくがこのキューブは……アンタでも扱うのは難しいだろう。コイツが本領を発揮するには、様々な機構をミュータリウムで再現できるほどの知識が必要だ。じゃないと無駄に燃費が悪くなる』
長い、よく分からない。そういう人も多いだろうから私が要約しよう。
要するに、仕組みをちゃんと再現できれば魔力の消費も最小限で済む。逆にテキトーに形だけ作ると、アホみたいにMPを食う。つまりこういうことだ。
しかし、ヒバナは私のことを誤解している。私は結構そういう仕組みとかを学ぶのが好き……いや好きではないんだが、学ぶのはまぁやれる寄りだ。
それに、そもそも彼女とはMP……私の場合はBloodの総量、それに圧倒的な差が存在している。
これらの優位点を考えれば、そこまで私と彼女との間に扱いの差は無いだろう。おそらく、きっと……
「さて」
私は背中から10本程度の触手を解放し、そしてミュータリウム・キューブの形も変化させる。
ミュータリウム・キューブは自由度が高いが、その弱点として体積の限界がある。だからメタル触手だぜーっ!とかやってると他にミュータリウムを回せなくなってしまう。
なので触手の表面だけをコーティングする……これが最適解になる。
多分そこまで火力は上がっていないだろうが、場面に合わせて職種を守る盾としたりトゲトゲにしたり……
なんなら口の中に突っ込んで、後から膨張させて窒息させるとかも多分できる。そもそも装備しないでいい武器だから無料の強化でもある。最高か?
「さて」
10本の触手がそれぞれの敵を拘束し、そして馬と馬車本体も捲き上げる。
「ぐあっ……!?」
「お、おい! 渡り人さん! 頼む、アイツをどうにかしてくれ!」
「む、無理だ! 今の俺らじゃこれ抜け出せねぇ! 【移動不可】とかいうデバフがついてる!」
ん、なんか興味深いこと言ってるな。【移動不可】の付与はあくまで【虚鎖ノ黙示ト黄昏ノ王域】の効果であって、触手にはそれが無いものだと勝手に思っていたが……これは後で検証しておこうか。それはそれとしてお前らは一旦死ね。
「ご、はぁ……」
「ひっ!?」
残ったのはNPCの2人。プレイヤーゆすっても何も起きないからね、仕方ないね。
「さて、キミたち……私の言うことは聞けるかな?」
「は、はいぃっ!!!」
「ひ、ぁ……」
「返事はしろよ。なぁ?」
「ご、ごめんなさいっ! 聞けます!」
よし。
「まぁまぁ、私は別にキミたちに危害を加えようってわけじゃないから安心しなよ。私たちに情報をくれればそれで良いんだ。分かるだろ?」
「はい!」
「は、はいっ!」
素直で大変よろしい!
「では最近起きた機械騒動の流れや原因、ここらの渡り人に関する話、その他有益な情報……すべて話せ。別に些細な情報でもいい、怒らないから全部話せ。分かったか?」
結果、30分近く話を聞いて有用な情報を確保した私は2人ともぶっ殺してパーティを解散した。夜遅いし続きは明日ねー、狂夜とか特に寝ないとダメでしょ?
【NEXUSからの仲間】
この娘たちの主な役割はネット上での誤情報拡散や対立煽り、それと使いやすそうな人員の補充だ! わぁ!
ちょっとづつ姫プの片鱗が……
【スキルのテキストフォーマットバラバラ問題】
大量のスキルを生成し続けているし、バリエーションも豊富すぎるので単一のフォーマットにするのは難しい。そういうことにしておこう。




