Ep.32 ネクロ・ハザード/決戦
『オリジンモンスターが一撃死!?』
夢島アカリ、魂の叫び。
まぁこれも全部連携攻撃の計算式が雑だったせいだが……というかそれが無かったら普通に勝てなかったが……
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『“守護”の根源すら淵月に沈む。』
『オリジンモンスター【“神蘇騎士” Shamazalie, Ruler of the Divinevival】撃破。』
『これが私たちのオリジン。』
『グランドクエスト【オリジンズ・ウォー】進行』
『シークレットクエスト【オリジナルズ・マスタープラン】進行』
『シークレットグランドクエスト【“終臨”】進行』
『“偏執”が目を覚ます……エルゼェル・イントリュージョン!』
『“戦闘”が目を覚ます……ノクセス・イントリュージョン!』
『“破壊”が目を覚ます……アリオレイア・イントリュージョン!』
『特殊称号獲得:【“守護”のオリジン】【オリジンズ・ハンター】』
『【起源神話】が上昇。』
『1,000,000,000,000 ゴル獲得(パーティで分配されます。)』
『アーティファクト獲得:【Arcallom, Sword of the WorldEnd】
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『オリジンモンスター【“神蘇騎士” Shamazalie, Ruler of the Divinevival】撃破。』
『アノマリーイベント【神蘇国奪還戦】クリア』
『特殊称号獲得:【王座奪還】』
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『【ネクロ・ハザード】第3段階』
『モンスターの撃破によってマナ活性率が減少したため、イベントが進行します。』
『現在のマナ活性率:981%』
『本イベント中、全プレイヤーの【英雄補正】が2上昇します。』
『マナ活性率の低下に伴い、モンスターの出現速度が加速します。』
『マナ活性率の低下に伴い、強力なモンスターが出現します。』
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『神蘇国エル・レイヴィアは、ここに解放の旗を掲げる。』
『オリジンクエスト【神蘇黎明譚】クリア』
『特殊クリア条件達成:神蘇国エル・レイヴィアを支配するモンスターの完全撃破』
《クリア報酬》
・1,000,000,000 ゴル
・特殊称号【神蘇真王】
・片手剣【神蘇の聖王剣】
・特殊職業【神蘇真王】
・ユニークスキル【|神蘇術《Divinevival》】
・オリジンスキル【リアリティ・キーパー】
・隔離エリア【神蘇国エル・レイヴィア】
・特殊NPC【レイヴィ・グレイ】
《概要》
今ここに、エル・レイヴィアが新生する。
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『エリア変質:【無の地盤】』
『イベントクエスト【ジマリハ平原再生計画】を開始します』
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『あ……が……っ!?』
脳内に流れゆく大量のログで目を覚ます。一瞬気絶の状態異常でもくらってたか?
『あぁ、そうだ……連携攻⬛︎をして……どこだ、ここ?』
周囲を見渡すと、そこはこれまでとまったく違う様相を見せていた。
まるで『この地面は壊せません』とでも主張するかのような、異質な岩盤の地面。これは……なんだ、何が起きた?
『ご主人様たちの攻撃でここら一帯が吹き飛びました。結果として、表層の地面が消え去り“無の地盤”が表に出てきました』
何言ってんのか分からん。
『……まぁい⬛︎や、ひとまず目標⬛︎ひとつは達したし……次はあ⬛︎街を攻め……まさか吹き飛んでな⬛︎よね?』
『そりゃあ奴らのバリアは硬いですからね、街は無事ですよ。街は。バリアは完全に破壊されました! まぁ元から隕石でちょっと危なくなってましたからね!』
ナイス情報だ、ドミノ。
『じゃあ、ここから⬛︎最後の一仕事だ……』
周囲の地面から紫色の煙が湧き出て、それはアンデッドモンスターへと変化してゆく。
さっきの攻撃の余波で元からいたアンデッドたちがほとんど消えたせいか、イベントは既に第3段階まで進行してしまっている。
まぁ全部自分のせいなのだが、とにかくこのままだとマナ活性率が0になってイベント失敗……死のペナルティね!なんてことになりかねない。
というわけでちゃっちゃと街を滅ぼしましょう。待っててねプレイヤーのみんな〜!
◇はじまりの街 オーヴァ
「なにこれ。マジで今何が起きたの?」
「なんか爆発したと思ったら街の周囲全部5mくらい凹んでるし……これバリア剥がれてるよね?」
「PKer入場拒否バリアが、剥がれた……!?」
「PKerっていうかモンスターを入れない為のバリアだよな、これ」
「イベントの失敗条件って確か書かれてなかったけど、あのモンスターたち確実にオーヴァ狙ってたからな……一旦マズいか?」
オーヴァの内部で、プレイヤーたちは各自話し合う。
街の外をちらりと見てみれば、何やら地面からアンデッドモンスターがまた湧いてきているのも確認できた。
「ん、なんかデケェの飛んでるな……いや、あれはアステリアか。丁度いいし俺は出るぜ、奪われたアイテム取り返してぇ」
「おー、行ってこい。骨は拾うわ」
そんな風に街から出ようとするプレイヤーが出始めたその時、周囲に透き通るような声が響く。
『渡り人のみなさん。ここを出るのは少し待っていただけないでしょうか』
それは、教会の方から聞こえてくる……聖女の声。
“聖女”チェア。
はじまりの街オーヴァの教会に居るとされているNPCであり、時々このようにしてプレイヤー……渡り人にメッセージを伝えることがある。しかし、誰も本人の姿を知らない。
『この街の外は混源の力によって汚染されています……このまま外に出ても、何も成せずに死んでしまうことでしょう。なので、私がその汚染を取り除きます』
その言葉と同時、教会から光の波動が放たれ……【虚鎖ノ黙示ト黄昏ノ王域】によって黒く染まっていた地面が、支配から抜け出した。
『これでひとまず、外でも活動できるはずです』
そして、聖女はここから更に言葉を続けようとして……絶句する。
空が、赤く染まっていた。
そう、隕石である。
「うわまた隕石降ってきてる!?」
「バリアないけどこれ大丈夫なのか……?」
「いやぁーっ!!!」
「わ、渡り人の方……私たちは、ここで死ぬんでしょうか……?」
住人のNPCが無駄にリアルなパニックに陥り、プレイヤーたちへ殺到する。
「まぁここの運営って理不尽すぎる戦力差とかは嫌いそうだし、多分聖女がなんとかしてくれるだろ」
「まぁ確かに」
NPCを無視してプレイヤーたちは会話を続ける。別にNPCに向けて言ったわけでもないが、彼ら彼女らは少し安堵の表情を浮かべた。
そして、その予想通り……このままだと一瞬で決着がついてしまうことを危惧したAIは、チェアにこれを防がせることにした。
『渡り人のみなさん、私はこの街への攻撃を防ぎます。だから……』
そして、丁度その時……私がこの街へと到着する。
『あーっはっは!!! テ⬛︎ェら全員皆殺しだ⬛︎ーっ!!!』
『あなたたちは、奴とその群勢をお願いします……!』
今ここに、このイベントにおける最後の戦いが始まった。
ストックヤバいかも




