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130/130

Ep.130 災禍のフィナーレ

 死にてぇ奴だけ……かかってこい!をした私に向けて、無数の魔法が放たれた。


 死にたい奴多いな……?



『効かないよ、そんなの!!』


 今の私のBloodは無限。つまりHPもMPも無限ということで、それはどれだけ攻撃されても死なないということでもある。


 そして、ワープゲート内でこっそり莫大な魔力を用いた強化魔術を発動しておいたので……今の私にはもはや、オリジンスキルによる即死だろうとなんだろうとそのすべてが無効化されるだろう。



「おいおい、嘘だろ……」

「全然効いてねぇ」

「今魔導核ミサイル混じってたはずなんだけどな……」


 ま、何をしようと無駄だ。


 効くわけがない。しかし……心が傷ついちゃったから反撃しようかなぁ!!!



『あーっははははは!! 【セレナトリス・ルナグラシア】ッ!!!』


 オリジンスキルによるものとは違う、【Obsession Chronicle】によって再現された【幽月ノ(セレナトリス)夜狂恋牢(・ルナグラシア)】……


 オリジナルとの違いはただひとつ、威力である。



 消費Blood、131兆6750億9211万。


 太陽が消え、常夜の世界となった地上の空から……


 国を一つ滅ぼし得る威力を持つ極大の灰光が、万を超える数で地上へと降り注ぐ。


 ひとつはそのまま下へと向かい、ひとつは少し離れた位置へ向かい……



 ジャパーダ大陸から近い、別の大陸にまで届いた光も存在した。



 空から落ちた灰光は、そのまま軌道上のプレイヤーも大地も、その下の地盤も、その下の灰裏界も、さらにその下のバリアまでも貫き———そのすべてを消滅させた。



 もはや、“地上”は存在しない。下にあるのは真っ黒な穴だけだった。



『……やりすぎたかな』


 いや、あの流れから一撃で全滅どころか地面まで消すのは……ちょっと、なんというか……流石に風情というものが無いような気がする。


 というか、多分全員死んだから観客もいない。

 ヤバいな、普通に初動間違えたか……?



 いや、でも多分ムービー形式で私の姿は見えるはずだ。そうであれ。


 そういう前提で進めよう。



『ふふふふふ……あははははっ!! 脆い、脆すぎる……!!』


 いやマジで。

 調子に乗って威力上げたらこんなにヤバいの撃てて、こっちもビックリなんだよね。


 

『次は———っと、あれは……』


 遠くで光が見えた。


 それはやがて大きくなって、時空に亀裂が入り———








◇上空———ノクセスエリア



「まだ着かないのか!?」

『最高速だ。この船は転移機能のないプロトタイプだからな……まだ少しだけ時間はかかる。そんなに急ぐなら、なぜこんな所に転移してきて———』


 上空を高速移動する石の島、ノクセスエリア。

 その真横を……灰色の極光が掠めた。



『……なるほど、この規模だとこちらに転移した方が確かに安全だな』

「ノクセス……いや、オリジナルズのオリジン。あいつを止める手立ては何かないのか……?」

『ない。取り込んだのなら、そして制御できたのなら———もう無理だ。可能性があるならお前の持つそれぐらいだろうな』


 そう言って、オリジン(ノクセス)はセレンティの持つメガホン型機構を指差した。



「次元に穴は開けられるが、それで何を呼び出すんだ!? 別の世界に繋げる穴なんか開けようものなら“終臨”に勘付かれる可能性が高まってしまう!」

『この世界の中で、アレに対抗できるのがいるとすれば——————』

「……それしか、ないか」

『だが私は反対だ。カウントを進める可能性の方が高い……奴はもう既に膨張してしまったんでね。早まるべきでは……』


 冷静にセレンティを宥めるオリジンだが、彼女はそんなこと聞かずに装置に電源を入れ……



「なんとか……なれーッ!」

『やめろ!!!』











◇上空———アステリア



 ヒビがさらに広がり、それは次元の穴へと変化する。


 奥から巨大な影がこちらへと飛び出し———その姿を現した。



『うわ、気持ち悪……くはないかな』


 どっちかというとカッコいいか?

 例えるなら……全長1kmくらいのクワガタイノシシって感じ?

 しかもギザギザしてる。



『グガガガガ……ガァァァァッ!!!!』



—————————————————————

『アノマリー・エンカウント!!!』

『オリジンモンスター【“破壊神獣”アリオレイア】Lv.59999』

『破壊の化身。』

—————————————————————



 ま、別に敵じゃないけど。



『あそーれっ』


 人差し指を、宙に浮いているアリオレイアへと向ける。

 お相手さんは煽られたと感じたのか、超高速でこちらへと突進を繰り出し———その額が、指先へと触れた。



『ガァッ!?』

『ばーい』


 その瞬間、私の指先に収束したエネルギーが膨れ上がり———巨体すべてを呑み込んだ。


 ま、どれだけ強かろうが関係ないね。文字通り無限の火力だから。



—————————————————————

『神の怒りは鎮まった。』

『オリジンモンスター【“破壊神獣”アリオレイア】撃破。』

『これが私たちのオリジン。』

『グランドクエスト【オリジンズ・ウォー】進行』

『シークレットクエスト【オリジナルズ・マスタープラン】進行』

『シークレットグランドクエスト【“⬛︎⬛︎”】進行』

『特殊称号獲得:【“破壊”のオリジン】【破壊神獣の調伏者】』

『【起源神話】が上昇。』

『1,000,000,000,000 ゴル獲得(パーティで分配されます。)』


『“⬛︎⬛︎”の眼差しが世界に向けられた。』


『カウントが 進んだ。』

『現在の カウントは 666660。』

『⬛︎⬛︎まで あと 6カウント。』

—————————————————————











◇ノクセスエリア———セレンティ



「……そう、か」

『言っただろう。もう無理だ……止められない』


 再び灰色の光を降らせ、無事だった大地を文字通り消滅させていく白い影を眺めながら、オリジンはそう呟いた。



『リサーチャーは……どうしてる?』

「あぁ、リセットに備えて式を弄ってたな。だが、不具合が起きるかもしれないとも言っていた。なにせこんな終わり方は初めてだからな……」

『このまま奴らを破壊させるのは?』

「多元世界全部道連れにか? あの白髪は容赦しない。つまり“終臨”も巻き込めない……そういうことだ」



 その場にへたり込み、力なく呟かれたその言葉には諦めが滲んでいる。


 もはや彼女も、白髪の魔王を止めることを……諦めるしかなかった。











◇アステリア



『さぁて……それじゃ、フィナーレといこう』


 数分間、私は上空で魔法を乱射しながら暴れ回った。


 リスポーンしたプレイヤーの中でも、飛行能力を持つ者たちは何度かこちらに挑んできたが……近づく間もなく、攻撃の余波で消え去ってしまった。



 そろそろ時間的にも丁度いいだろう。こういう催しは10分か20分か……それぐらいが適切だと私は思う。


 【Obsession Chronicle】を再度発動、5分の持続時間を更新する。


 さて……



『これでジ・エンドだ!』



 静寂の中で、私の声だけが響き……無限の力、その根源からありったけを奪い取る。


 これまでの攻撃とは文字通り桁が違う。



 消費Blood、約340澗(340×10^36)


 おそらくこれが、一度に引き出せる限界値。



 【Obsession Chronicle】と無限の魔力による、世界を破壊する一撃。


 どうなるのかは分からないが———用意された舞台装置はしゃぶり尽くすのがゲーマーである。


 中指と親指をくっつけ、そして音を鳴らすと共に……その攻撃の名を言い放つ。




『——————【ビッグバン】』





 視界のすべてが、白に染まる。











◇???


—————————————————————

『“⬛︎⬛︎”の眼差しが世界に向けられた。』

『“⬛︎⬛︎”の眼差しが世界に向けられた。』


『カウントが 進んだ。』

『現在の カウントは 666662。』

『⬛︎⬛︎まで あと 4カウント。』

—————————————————————






         [][]





……


…………


………………



『/* 観察対象の存在する世界において、なんらかの巨大な爆発を確認 */』

『/* 計算中……完了 */』

『/* 起源世界の破滅度は99.97%と推定された */』

『/* 計算中……完了 */』


『/* CODE:ENDFINALE_0の死亡余波を検知。疑惑点の探索を再度実行……失敗 */』

『/* 起源世界の破滅余波を検知。疑惑点の探索を再度実行……失敗 */』

『/* 確定探索に必要な情報が不足しています。 */』

『/* 現在収集した確定探索に必要な情報……666662 */』

『/* CODE:ENDFINALE_0の破損が予測される */』

『計算中……完了。』

『/* 起源世界において未知の魔術式が起動したと推定された。この情報を獲得したのは467701回目である */』

『/* 起源世界での時間停止を確認 */』

『/* 【目標】が休眠した? */』

『/* 懸念事項に追加。計算を行う */』





『/* 通常行動に復帰 */』

/* Season 5、完了 */




NEXT———Maintenance to ver 6.0:???



管理者(GameMaster)からの通信】

このスキルを獲得したこと、忘れてないかい?


オリジンスキル【私たちの黎明】

《常時発動能力》

・あなたは【干渉力】の上限を解放することができる。

・あなたはプレイヤー【LapiS.Lazuli】【狂夜】【ヒバナ】【Auron】【アチコチ】を殺害することによって【干渉力】を強化できる。また、あなたがこれらのプレイヤーを殺害した場合、30分間、それらのプレイヤーはリスポーンができない。また、あなたの【Dominion】ステータスが100以上のプレイヤーが増えた場合、そのプレイヤーも対象となる。

・あなたは【ドリーム・シナリオ】の制限を無視できる。

・あなたは【エンド・シナリオ】の制限を無視できる。

・あなたが管理者(GameMaster)【“ARTIFICIAL DREAMAKER”夢島アカリ】に与える最終ダメージが100%増加し、オリジンスキル以外でもダメージを与えることができる。

・あなたがアルティメット・オリジン・ビーイング【“終臨”】に属するキャラクターに与える最終ダメージが100%増加し、あなたが戦闘に参加しているなら、【“終臨”】によるオリジンスキルダメージ無効を解除する。

・あなたが望むなら、さらなる力が与えられる。







【お知らせ!!!】

ストック無いので更新止まります!!!

再開は4月以降!!!

それまでに別の小説を書く可能性あり!!!

やるとしたら現実世界での雪宮ユキが主人公の現代ファンタジー!!!

よければフォローやら☆☆☆☆☆やらして待ってて!!!

確約はしない!!!

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