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Ep.13 『通行止めが解除されたのが報酬だから、このボスのドロップはナシね』が一番嫌い

Season 2開始!

 イベントも終わり、あの地獄のように燃えた生放送も終わり……運営が謝罪文を出してから少しの時間が経った。1時間も経たずに謝罪文出してきたの、正直笑ったよね。


 補填アイテムは経験の珠(経験値増加アイテム)1つ。まぁまぁ嬉しい。


 私は由緒正しきドリメカフォロワーなので、ちゃっかりとバトルパス(デラックスエディション)も購入した。


 値段は10分の1以下に下がったので、とりあえずこれで『まぁ買ってもいいかな?』と思えるラインにはなったはずだ。サブスクとしてはかなり高いけどね。



 そして今しがた日付が回った。

 私はすぐさまログインボーナスを受け取る。なんと、ログボのくじ引き券はバトルパスに入っていると2枚貰えるようになるのだ。


 といっても、基本的にはそんなに当たりは出ないはずだ。


 初日こそ金が出たが、昨日の分は普通に灰色の玉が出てきて『パワーシード』が1つ貰えたのみ。


 ちなみにこれは、使用すると恒久的に『攻撃』ステータスが1増加するアイテムだった。最低報酬でこれなのはありがたい。


 これを落とすモンスターがいると嬉しいのだが、そういったモンスターはまだ発見されていない。



 そんなことを考えながらくじ引きを回す。灰色。もう一度回す……灰色。



「ま、こんなもんだよねぇ」


 そんなことを口に出した瞬間、『パキッ』と音がして灰色の玉がひび割れ、中から金の玉が現れる。ソシャゲのガチャかお前は。



 ちなみに中身はめっちゃカッコいい刀だった。【無手の極意】があるので要らないが、見た目だけはかなり好みだ。今度ラピスに自慢しよう。




◇ スケイホアラ森林———奥地


 Lv.99のオオカミがいた場所とは別方向の場所。そこにはゾンビのようなモンスターが湧き続ける場所があった。


 敵が弱いから、正直ここには用などない。しかし、少し前から『ここに来ると何かが起こる』という謎の感覚が出始めた。


 明らかに脳に干渉されているような感覚で気持ち悪いし、何かしらのクエストなら受けたいなとも思っていたので……私はここに足を運んだ。



「……違和感が強くなってきた気がする。ここかな?」


 そうして、違和感を感じた場所を掘ると……ぐちゃぐちゃになった日記のようなものを発見した。



「ふーむ……1ミリも読めない」


 字が汚い上に、何かに塗りつぶされている。その上、魔法的な認識阻害もかかっている。


 こんなん誰が読めるねん、と私が顔を上に上げると———



「……ここどこ?」


 周囲の景色が、ついさっきまでとはまったく違うものに変わっていた。



『エリア解放:【神蘇国エル・レイヴィア】』






◇神蘇国エル・レイヴィア———城下街


 モノリスに触れ、リスポーン地点を設定する。どうやらここは、完全に独立したマップとなっているらしい。



「どこかでクエスト受けれると思うんだけどなぁ……流石にこの広さの特殊マップで専用クエスト用意してないなんて考えづらいし」


 隠しエリアはボスや雑魚敵のフレーバーテキストから考察するのが楽しいんだろ!と考えている方には失礼かもしれないが、私はちゃんと全部説明してくれる方が好みだ。



「さて、なにか怪しいところは無いかな……」


 私は手元に生成した剣を付近のゾンビに投げつけながらそう呟く。まぁまぁ硬いけど、【ルナティック・フォージ】は光属性の付与ができるので、アンデッド相手はそんなに苦労しない。


 見た目は完全に闇属性だが、この剣はれっきとした光属性である。なんか赤黒いし血の匂いがするけど、システムが光属性と言ってるなら光属性なのだ。



「……撃破数トリガーとかかな、【虚滅】!」


 百剣による黒い斬撃の嵐がアンデッド達を襲う。やがて、私の周囲のアンデッドモンスターは消え去った。



「別にそういう感じでもなさそうかな。となると……アレ(・・)かなぁ」


 このエリアの奥に存在する、ボロボロの王城らしきもの。そこに至るまでの道は一本の橋だけで、王城の周囲は泥水の池で囲われている。


 橋の中央には、やたらと強そうな黒騎士が陣取っている。なるほど、中ボス的な?



「こんな時こそ課金アイテムの出番!」


 私はインベントリから『超破壊爆弾』を取り出す。これはサービス開始時点から購入できたアイテムで、1個300円。効果はシンプル、衝撃を受けると大爆発する。



 私は特殊な形状の盾を生成し、それに爆弾を乗せて橋の中央へと射出した。



 雷でも落ちたかのような轟音と共に、橋が崩れ落ち———ない。


 それどころか、黒騎士がこちらを睨み……クッソ綺麗なフォームでこちらへと走り出した。陸上選手かよえーっ!



「まぁ結局遠距離チクチクなのは変わらないけどね」


 私は盾に乗って浮き上がり、大量の剣を生成……そのまま黒騎士に向けて射出する。



「む、硬い」


 私の放った剣すべてが弾かれる。どうやら防御が硬い系の中ボスらしい。



「しょうがないにゃあ……【光貴ナル暴虐ノ盟約(ノクセスノーブル)】」



 オリジンスキル【光貴ナル暴虐ノ盟約(ノクセスノーブル)】は、非常に単純な効果を持つスキルである。


———————————————————————————

オリジンスキル【光貴ナル暴虐ノ盟約(ノクセスノーブル)

消費Blood:99

CD:戦闘終了まで

能力:本戦闘中、自身の与えるダメージは防御を50%無視し、与えたダメージと同数のHPを回復する。また、自身が攻撃によってダメージを受ける際、その攻撃は防御を50%無視し、攻撃したキャラクターは与えたダメージと同数のHPを回復する。敵が非常に強大な場合、【英雄補正】を獲得する。このスキルを発動した状態で戦闘中に死亡した場合、レベルが33減少する。レベル低下中は、そのレベルまでに獲得したスキルや魔法のみを使用できる。

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 イベントで使った【虚鎖ノ黙示(ナイトヴェイル)()黄昏ノ王域ネクロリッジドミニオン】とは違って発動条件が緩く……というか、条件がなく、いつでも使うことができるというのはかなりの魅力だ。


 そのくせ効果がシンプルに強い。デメリットは見ないものとする。


 これ使っときゃあとりあえず硬い防御はどうにかなるだろう。私は再度剣を投げ———



 黒騎士の鎧を、血の剣が貫いた。ノクセスノーブルTUEEEEEE!!!


 雑魚をねちっこく殺すしか脳がない【虚鎖ノ黙示(ナイトヴェイル)()黄昏ノ王域ネクロリッジドミニオン】とはえらい違いである。


 そのまま大量の剣で黒騎士の鎧を斬り続け、5分もしないうちにその身体は崩壊していった。



「あ、ドロップアイテムは無しと……」


 いるよな、こういう『通行止めは解除されたからそれが報酬です』と言わんばかりのボス。私はこういうのが嫌いだ。まぁ新しく入手したオリスキの効果確認ができただけ良しとしよう。






◇神蘇国エル・レイヴィア———廃王城


「お邪魔しまーーーす!!!」


 バゴーン!とデカい扉を蹴破って大胆な登場。『攻撃』ステータスが高いと一挙一動すべての火力が上がるので、こんなことだってできてしまうのだ。


 まさか自分でも鉄扉を蹴り壊せるとか思ってなかったけどね。



「さて、誰かいますかー? いないんだったらこの城のお宝全部貰ってきますけどー?」


 ……返事がない。じゃあ貰うかぁ。



 私はツカツカと足を進め、どうやら地下へと繋がっているらしい階段を降りていく。


 階段を降り続けること5分、ようやく地下へと辿り着いた。長くね?



「さて、まぁ長いだけあってお宝はたくさんあったりするんじゃ……」


 期待に満ちた目で部屋を見渡すと、壁際に何かが見えた。それは———磔にされた少女だった。



「ボス戦かな……?」


 私は戦闘の用意をしつつ、その少女へと近づいた。


混源(オリジン)【オルディナス・レガルディア】

支配に対する抵抗が強化され、与ダメージが増加する。また、プレイヤーをキルすると一定時間強化され、HPが最大の状態で即死ダメージを受ける場合、戦闘中に一度だけHPを1残して耐えることができる。


オリジンスキル【光貴ナル暴虐ノ盟約(ノクセスノーブル)

めっちゃ強いかわりにデメリットが重いように見えるが、別に戦闘から逃げてもペナルティはないという欠陥がある。




第二章が始まったことだし、評価をくれると嬉しいです。☆☆☆☆☆をポチポチするだけでいいから……ね?

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