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Ep.122 THE END VI

◇中央国 セントリア



 ヘヴンファイア(起源太陽)の内包する熱が一点へと収束し、そこから圧倒的な熱量の光線が放たれた。


 クリエイターの右横を通り過ぎて、その光はアステリアの全身を呑み込み———



『吸血鬼なら、太陽には弱いだろう?』


 ヘヴンファイアから放たれた光が消え、照射されていた場所にはチリ一つ残っていない。


 しかし……クリエイターはこれで彼女()が死んだとは微塵も思っていなかった。



『霧化でもしたんだろうが、私から逃げられると思うなよ』


 彼女はヘヴンファイアへと視線を向ける。アステリアを見失った太陽は、かわりにクリエイターの姿を視界に納め———即座に二度目の光線を解き放った。



『チャージ開始』


 クリエイターの背に装着された、全長4kmの機械羽……彼女の背後に向けて一直線に変形していたそれらが、ヘヴンファイアの熱線すべてを取り込み———彼女の全身が輝きに満たされる。



『【アーク・キャノン】』



 クリエイターの胸部装甲、その中央に光が集まり———極大の閃光が、セントリアの街並みを無慈悲に薙ぎ払った。


 数瞬の掃射。


 光が収まったとき、そこにはかつての華やかな王都の面影はどこにもなかった。


 残されたのは、まるで幼児がクレヨンで適当に書き殴ったかのように崩壊したセントリアだけ。


 クリエイターの素顔はヘルメットで隠されていたが、そこに民を巻き込んだという罪悪感は一切存在しないだろう。



『酷いことしてくれちゃってぇ……そんな雑な攻撃、当たるわけないじゃん』








◇セントリア上空———アステリア



 結局武器を対象に転移ができるとかいうぶっ壊れスキルこと【武操の極意】さんが最強なんですよね。


 霧化は光属性ダメージ受けたら解除されるし、そんなん使う必要もない。


 私はクリエイターの背後で(・・・)羽をバサバサさせながら浮遊していた。



『アストラとリアリティ、そしてオリジンがよく世話になったな、白髪の魔王よ』

『オリジン……? それには会ったことないけどなぁ』

『そうだったか、まぁいい。私がここでお前の暴虐非道を止めてやろう』


 お前国全体消しとばしといてよくそんなこと言えるね???

 え、アレ絶対私より被害大きいでしょ。なんだこの人???



『お前にアレを使わせる訳には———ぐっ!?』

『あはっ♡』


 装甲に守られた首に、指を食い込ませながら強引に掴み……そのまま地面へ向けて急降下。


 意外と本体はそこまで強くなさそう、という読みは当たったらしく、普通にそのまま頭を街道へと叩きつけることに成功した。



 が、いつの間にやらクリエイターの姿が消えている。透明化? いや、普通に転移だなこれ。



『随分と……強引だな』

『ふひひひへへへへ……そんなガチガチに守っちゃってさぁ……そんなに私に血を吸われたくないのかな♡』

『気色悪いな、お前』


 おいおい、このダウナーお姉さんを『気色悪い』だって?

 酷いこと言ってくれるじゃあないか。



『お前なぞに吸わせる血は———なにっ』

『はい、捕まえた♡』


 凄まじく小さい血の剣を創造し、それをこっそりと投擲……油断したタイミングでそれに向けて転移し、そしてそのまま攻撃へと移る。



 大きく口を開き、装甲ごと噛み砕こうとした時———空からの攻撃に気づいた。


 クリエイターの背中に付いていた機械の羽。


 私が彼女の首を掴んだタイミングでしれっと分離し、空中に留まっていたそれらが一斉に無数の機械へと分離し、そのすべてがこちらへと光弾を放つ。


 一応光属性は弱点(吸血鬼の特性)だから、少々面倒くさい。


 ひとまず全部破壊するか……



『〔超過(イクシード)複写(マルチ)・フレイムレイン〕』


 炎の雨が、私に向けて攻撃を繰り返していた機械たちを貫き———おっと、またもやクリエイターの姿がどこかへ消えた。


 転移ウザいなぁ。

 そんなに顔見せたくない?



『というか、さ……本体が弱いのなら、自分から攻撃するのやめた方がいいよね』

『ぐぅっ!?』


 後ろからならバレないとでも思っているのか……?とか思ってたけど、もしかしたらこれNPC共通の思考ルーチンとかなのかな。

 とりあえず背後を取る、っていう。



 またもや彼女の首を掴み、力を込める。

 ミシミシという音と一緒に、首元の装甲にヒビが入り……砕け散る。



『あがぁっ!?』

『あはぁ……いいね、そういう声嫌いじゃないよ』


 さぁ、じゃあその顔見せてくれよ……私は顔見ながら血を吸うのが大好きなんだ。さぁ! 見せてくれ!!



 掴んでいる方と違う手を、彼女のヘルメットにかけて———無理やり上へと引き抜いた。








 ……



 …………



 ………………!?






『どう、なってる……!?』

『くっ……』


 や、やりやがった……


 それは……それは禁忌だろ!?




 ヘルメットを引き抜き、そして見えたクリエイターの素顔は———



『夢島、アカリ……!』


 しかもなんか美化されてねーかこれ。はぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜


 なんか萎えたわ。死ね!



 私は手に力を込めて、クリエイターの頭部を握りつぶした。

 あ、でも血は飲みたい……私は床に飛び散ったポリゴンをぺろぺろした。


 うーん、まぁまぁ。


【クリエイター】

身長185cm

髪がサラサラ

イケ女

最強(兵器が)

頭脳明晰

クール系

リーダー

悲しい過去

うおおおおおおお(夢島アカリ書き文字)


ちなみに夢創神とは何の関係もない

そして夢島アカリの身長は170cm

別に高いのにさらに上を目指す……それが夢島アカリです。


夢島アカリ<最高のキャラが出来たな!

アステリア<可愛いけど製作者の自我が見えすぎてキショい



◯ ←クリエイター

|——————————————(省略)————

| ↑機械の羽(4km)


長すぎる疑惑はある



【アステリア】

見た目だけで許されてる。

現実でも可愛い見た目だけど、そうじゃなかったら多分シャレになってない。

床に飛び散った血舐めるの、普通に気持ち悪すぎるからね。


【世界保護バリア】

自動修復機能があるので、もう既に穴は塞がっている。

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