Ep.121 THE END V
◇鍛造の星、マーフォージ・ニグベラディア———クリエイター
「……どうしたのだ、グロウ」
『……今、連絡が入った。どうやら私を呼び出すほどの緊急事態らしい』
「それは……おまえさんが作っているソレと、何か関係があるのか?」
『いや、これは単に作っているだけだ。いつか来る最後の戦い……その時に使うための、な』
「そうか。で? 緊急事態なんだって?」
髭を生やした爺が、完全武装状態の長身———クリエイターに向けて、そう問いかける。
『あぁ、どうやら世界の危機らしい……何度目かは知らないけどね。』
「そうか……まぁ、深くは聞かん。お前さんがここをずっと使っていることも、なぜかワシのこと……いや、それだけではないな。あまりにも多くのことを知っていることも……深くは聞かん。なぜならワシは単なるここのオーナーじゃからな」
『感謝する、鍛造星の主』
青く染まった炉の中から、近未来的な装飾がなされた武装を取り出しつつ、クリエイターはそう答える。
「しかし、相変わらずお前の鍛える武器は意味が分からんのぉ……今度教えてくれはせんか?」
『また今度ならいいけど……そうだ、言い忘れていたことがある』
「なんじゃ?」
『太陽を動かす。ここはアレの熱を利用しているから、一時的に使えなくなるが……仕方ないことなのでね、理解してほしい』
クリエイターはそう言い残し、身に纏うアーマーを変形させ……この宇宙の中心に存在する“起源の地”へと飛び去った。
「……アレを動かす、と。そりゃあ……この世の終わりか?」
◇中央国 セントリア———アステリア
『ぐ……かはっ……』
『ま、何度も歯向かってくるキャラクターは好きだけど……間隔はもっと空けよう、ねっ!!』
ぐしゃ、と全身アーマー男の頭を踏み潰す。
青い光を帯びたポリゴンが飛び散って、すぐにそれらも消え去った。
「——————【桜吹雪】」
『あはっ、それならこっちも———【桜吹雪・惨劇】』
桃色と、そして赤黒い桜の散るエフェクトが激突し……侍の刀がポッキリと折れた。
「……なるほど、ここが我が死地か。それならば、この命を燃やして貴様を葬る他あるまい。【心身鍛『悪いけどさ、私はキミに興味ないんだよね』
吸血鬼の種族特性……血の操作。
何度も周囲に放った血の剣、それが壊れて飛び散った残骸。
侍の周囲に少しづつ、ひっそりと集まっていたそれが、その形を変えて———無数の針として、侍の全身を貫いた。
「ぐがっ、かはっ……!?」
『ばいばーい♡』
鎌を一振り、侍の頭がずるりと落ちる。
これでNPC軍団もほぼ全滅かな……
『さて、それじゃお城にお邪魔を……ん、なんだか暑いような気がする』
太陽の下での吸血鬼の弱体化は、【神蘇の吸血鬼】へと進化したことで消えているはずだが……
……なんか太陽、デカくない?
こんなんだったっけ?
◇宇宙———クリエイター
全長4kmの機械翼が6枚、左右に3枚ずつ配置され、クリエイターの背部に固定されている。
そこからさらに、いくつもの小さな機械が分離し……燃え盛る星の中心に目掛けて射出された。
『スター・アンカー……うまく動作すれば良いんだが』
視界にいくつものログを表示し、射出した機械たちの様子をリアルタイムでモニタリングする。
現在の彼女は特殊な魔力技術により、周囲の風景と同化しているため———見られる心配はない。
『反応あり。問題なく動作……よし、それならこのやり方で行かせてもらおう』
まぁ、多少あの地に被害が齎されるが……緊急事態なので仕方ない、そう彼女は結論づけた。
セントリアが滅びる、そんな多少の被害なら、と。
◇中央国 セントリア
「……おい、なんか暑くねぇか」
「誰かが熱源置いたか……?」
「太陽が近づいてるような気がするんだけど、これ気のせい?」
セントリアの中央にそびえ立つモノリス、そこから城まで駆け出すプレイヤーの集団。
その一部が、異様な温度に違和感を覚えた。
そして、次の瞬間———天空の果てに亀裂が入る。
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『SkyBreak!』
『起源の地を守る防護障壁が破壊された。』
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空高く、アステリアがこちらへと転移するために開けた時空の裂け目、それよりもさらに高い場所で……
この地を守るために展開されていた障壁の一部が砕け散る。
障壁の穴の奥には太陽、そして人影。
その人影は、長すぎる機械の羽を畳みながら障壁の内部へと突撃し———やがて、彼らを見下すような位置で浮遊する。
『お初にお目にかかる、渡り人……私こそがオリジナルズ創設者の“クリエイター”だ。』
遥か上空、この世界を保護していた球状のバリア……クリエイターの攻撃によって消滅していたその箇所から、太陽のような“何か”がこちらを見つめている。
『緊急事態なのでな、手段は選べなかった。まぁ滅びるよりはマシと思ってくれ、セントリアの民たちよ』
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『天火の星が私たちに視線を向ける……』
『アノマリー・エンカウント!!!!!』
『プライマルスター【ヘヴンファイア】』
『/* 終焉係数:1071 */』
『太陽の視線が大地を焦がす。』
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『あっついなぁもう!!』
血走った目で空を駆けまわりながら、白髪の女がクリエイターの元へと飛翔し———
『“シャイニングブレイカー”』
クリエイターのものではない……ノイズにまみれた声が脳内で響き渡る。
燃え盛る星が、アステリアに視線を向けた。
【オリジナルズ】
クリエイター、オリジン、リサーチャーは裏切ったが、別にそれは残りメンバー(トラベラー除く)にバレていない。
全部終わったら謝るから……!(言い訳)
これも全員助けるためだから……!(言い訳)
別にこの3人はクズって訳ではないのだが、人の心が分からないのが話し合うとこうなるというお手本。
チームやめちまえ!
【クリエイター】
本名:グロウ・ランドリーム
口調がよくブレる
オリジナルズ最強。二番手はオリジン
もしかしたら前にオリジンが最強とか言ったかもしれないですが、そうだったなら忘れてください
【鍛造の星】
鍛冶屋Lv.10000
ここで装備を作るとやたら強くなる
もちろんまだ誰も辿り着いていない
星と言っているが、実際には半球。
上部のもう半分は“太陽”からの光をエネルギーに変換するための機構。
【ヘヴンファイア】
常に周囲のいろんなところに視線を向けている。
円盤界を囲うバリアは太陽に見られないようにするためのもの。
ちなみに、このゲームでは円盤界を中心としてそれ以外の星すべてが公転している。(行ける範囲内は)
目についたもの全てを焼き尽くすので、大規模な宇宙旅行をするにはこの太陽をどうにかする必要がある。
HPとかは設定されていない。普通の攻撃じゃかすり傷にすらならないので。
【アノマリー・エンカウント】
!の数で脅威度が分かる
【瘴気】
魔力の構成をぐちゃぐちゃに破壊することで生成可能。
【瘴気の島】
≒グラウンド・ゼロ
【魔王計画】
聖女<なんか“終臨”をぶっ潰せるヤバい人間作れねぇかなぁ……お、まぁ強いの出来たわ。でもこれじゃ微妙……
アチコチ<アステリアを魔王にしたい




