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Ep.118 THE END II

『さぁ……みーんな殺してあげよう!!』


 限界まで口角を上げて目を開き、内側で荒れ狂う瘴気が外へと解放される。


 実体を持ったエネルギーの奔流がセントリアの地面、建物、そしてプレイヤーもNPCも、すべてを呑み込み消滅させていく。



『ウオオオォッ!!!』

『は、ははぁっ……邪魔だ……よっ!!』


 飛びかかってきた巨大なゴリラ……? まぁ多分【根源解放】で変化した姿のプレイヤー。それの頭部に生えている本体目掛けて血の剣を投擲し、貫く。



『【アルティメット・ブレイヴ】』

『【アルティメットブレイク】ッ!』

『【アルティメット・クッキング】!!』


 巨大な機械三機がそれぞれ剣、拳、フライパン……?を私に向け、攻撃を放つ。

 しかし今の私は結構素早い。


 先程投擲した剣を対象にして転移、斬撃も拳もフライパンも一気に回避して口から瘴気の波動で纏めて焼き尽くす。



『あーっはっはぁ!! ははっ、はぁっ♡ は、は……あ?』


 視界の端で、空間の歪みが見えた。それは少しづつ大きくなり……









◇セントリアの奥底、R・C基地にて……



「おい、リサーチャー! なんか地上がヤバいことになってるんだが!! なんとかならないのか!?」

『知るか! お前が勝手に解決しろ! というか、そもそも渡り人が強くなる分には問題ないだろう!?』

「それとこれとは話が別だ! あの白髪はどう見てもこの基地を狙っているんだぞ!? リセットにしても今は早すぎるだろうが!!」

『あぁもう、分かった。分かった! 少し待て……よーし、見つけたぞ』


 リサーチャーが忙しなくホログラムの画面を操作し、やがてとあるモンスターが存在する座標を入力し始める。



『化け物を1匹セントリアに送る。あの白髪から分離したやつだ……どうやらアメイシスで廃棄された魔力を貪って肥大化しているらしい。時間稼ぎにはもってこいだろう』

「それがやられたらどうする!?」

『それはお前が考えるべきだろう!? 私は今忙しいんだ!!』


 洋画でよく見るようなジェスチャーと共に叫び出すリサーチャー。

 セレンティは金髪をガシガシと掻き分けながら呻いていた。



「マズい、マズいぞ……オルダリウスで時間稼ぎするつもりだったのに……計画が全部パァだ! このままじゃすぐにこの世界が破滅する!!」

『本当にうるさいなお前……そんなに不安なら、コレを持って戦場に行くといい!!』

「ポーション一個じゃどうにもならないだろうが!!」

『エリクサーだ!! 1回は無料で生き返れるんだぞ!!』

「だから何になる!? 2回殺されてこっちに戻ってくるのがオチだ!!」

『大体お前は焦りすぎで……』










◇中央国 セントリア



『グギィィィィィッ!!!』



—————————————————————

『アノマリー・エンカウント!!』

『アノマリーモンスター【“精触(ザーロスリビ)虚誕・ドミセンシ”アステルス】Lv.19999』

『すべてを染め上げ、そして世界を支配する。』

—————————————————————



『おっと……こりゃまぁ、すごく……気持ち悪い、ね……』

『クキャキャキャキャキャキャッ!!!』


 つい最近、私の身体から家出していったよく分からない存在……それが再び、突如発生したゲートを通って私の前に現れた。


 見た目は前の私とはかけ離れ……てはいないけど、そこからかなり変化している。



『なんか白くなったね、私の分身……ま、元々私の身体だったとしても……特に手加減しないけどねっ!!』

『キシャァァァァッ!!!』


 ぐぱぁ、とすべての触手の先端が開き、そこから白い光線が無数に放たれる。



「きゃぁぁぁぁっ!!」

「嫌だー! 助けてくれ渡り人!!」


 なんか下の方でNPCの叫び声が聞こえるような気がする。まぁ私には関係ないか…………でもちょっかいかけたいから襲っちゃお♡


 光線を乱射する触手の化け物を無視し、羽を畳んで急降下、兄妹?っぽいNPCの眼前へと着地する。



『ふふ、怖がらないで……』

「イヤ……嫌ぁ! 誰かぁ!! 誰か助けてください!!」

「あ、あ、ぁぁ……」


 そして、その手を妹らしき人物の首に向けた時……ガキン!という音が私の右側……というか、私の右手(・・)から聞こえた。

 剣で攻撃されたらしい。



「なんかリアルすぎて気に食わねェんだよな……それはライン越えてないか、お嬢さん?」

『ふふふ……そうかな、まぁそうかも。でもいいじゃんさぁ、ゲームなんだし』


 洋ゲーの主人公みたいな見た目のプレイヤーが、そう話しかけながら私の右手の剣を押し込んでくる。まぁ1ミリも傷なんてつかないけど。



「へへ……いただき!」

「へっ……?」

『あ……?』


 私が洋ゲー男と話していたその時……私が狙っていた妹NPCの頭部が、足元へと転がり込んでくる。

 すぐに、その頭はポリゴンと化して消えた。



 どうやら……どさくさに紛れてNPCをぶっ殺して回っている愉快犯がいたらしい。



『くふっ、くふふ……はぁ……』


 手で顔全面を覆いながら、その隙間からちら、と彼女を殺したのが誰かを探す。


 アレか? いや、しかしあそこに行くのに触手の化け物が邪魔だ。



『はぁ……まぁいいや、いっぱい居るし。カァッ!』


 口を開き、収束した魔力と瘴気が合わさったエネルギーによる波動を正面に放つ。

 白い触手の壁を貫通し、それは彼女を殺害したであろうプレイヤーすらも一瞬で消し飛ばした。



『ふぅ。仇は取ったよ、妹ちゃん……!』

「【アルティメット・ブレ———『【カット】』


 背後からバカ威力(【アルティメット・)スキル(ブレイヴ】)を撃とうとしてきた洋ゲー野郎の首が綺麗に切断される。


 【カット】はシンプルに遠距離から確定ヒットの斬撃を放つのだが、いかんせん威力が低い……そういうスキルなのだが、まぁ威力は私のスペックで補えばいい。


 なんか便利そうな気がしたから分解してなかったけど、やっぱり強いねコレ。



『あ、兄の方には興味ないから』

「ぁ……」


 せめて痛みなく殺してあげよう。目の前で妹ちゃんを苛めてやろうとか考えてたけど、あの子死んだしもういいや。


 右手で彼の頭部を掴み、少し力をこめるだけでソレは破裂した。



『で……とりあえず、あの化け物どうにかしようかな』


 インベントリにしまっていた【神聖鎌ルミナシス】を再び取り出し、先端を化け物へと向ける。



『キシャァァァッ!!!』

『その気持ち悪い触手をバラバラにしてあげようか!』


 背の羽を広げて、私は再び空へと飛び上がった。


【“精触(ザーロスリビ)虚誕・ドミセンシ”アステルス】

すごく気持ち悪い見た目をしている(マイルドな言い方)

キャラクターを触手から取り込んで殺害し、真っ白なコピーを作成して配下として繰り出してくる。

アメリカサーバーの各地【グラウンド・ゼロ】で汚染された魔力を取り込み、肥大化した。触手のヌルヌル度合いもUP!

気持ち悪いからゲームから削除しろと何件か夢島アカリにメールが送られた。

ルビ?はて……


【アステリア】

ダメな部分が隠せなくなってきた

このままだと好感度が下がってしまう……!



よければぜひ、☆☆☆☆☆してくださると嬉しいです!!!

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