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Ep.117 THE END I

今回の長編におけるアステリアは、ずっと絶頂しながら戦ってるので普段の十割増しで気持ち悪いです。一応注意しておきます。

ネカマというか、もう単に気持ち悪い奴です。

本当に気色悪いです。具体的には『♡』がほぼデフォルトになります。

ラピスの血なんて飲むから……

 まずは……この、セントリアを守るバリアが邪魔だ。



『はぁぁぁぁっ!!!』


 体内の瘴気を解放すると、その風圧だけでセントリアを保護する障壁に亀裂が走った。


 そして、インベントリから武器を取り出す。

 ラグナロクにおいてお披露目された武器、【神聖鎌ルミナシス】を。



『【目覚めよルミナシス】』


 ばちん!と、鎌を覆っていた肉塊が弾け飛び……ルミナシスは赤黒い、真の姿を見せる。



『さぁ、戦いの始まりだ……【デスサイズ】!』


 黒い魔力を纏った鎌の先端が、ひび割れたバリアに触れたその瞬間———そこから亀裂が広がり、バリアは完全に砕け散る。


 特に強みのないスキルだが、そんなものでも見た目が派手ならそれが強さになる……そういうゲームがオリジンズ・ウォーだと彼女は言った。



—————————————————————

『【中央国 セントリア】の防護障壁が破壊された。』

『侵攻度:10%』

『リアリティ・カオスの執行者たちが防衛戦に参加!』

—————————————————————



—————————————————————

『アノマリー・アセンション!!』

『【“死金魔獣、拝命のアコラニア”ランキンシャー】Lv.980』

『“⬛︎⬛︎”⬛︎⬛︎⬛︎。』

—————————————————————


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『アノマリー・アセンション!!』

『【“愛憎魔獣、討伐のアコラニア”メジジジジ】Lv.2000』

『“⬛︎⬛︎”⬛︎⬛︎⬛︎。』

—————————————————————


—————————————————————

『アノマリー・アセンション!!』

『【“歯車人形、NM認定料理長”VorteV】Lv.2000』

『“⬛︎⬛︎”⬛︎⬛︎⬛︎。』

—————————————————————



『あはははは!! いいね、大きい子たちがたくさんいる方が私も楽しいよ!!』


 セントリアを埋め尽くす無数の巨大な魔物、魔物、機械、魔物……数にすれば︎1000体程度は見える。

 おそらくもっといるはずだが、システム的に認識できていないだけだろう。


 現状、およそ2割のプレイヤーが【根源解放】を発動できるとどこかで見た……それと、参加人数から考えて……実際の数はおそらく2万ほどだろう。



 そのすべてが【根源解放】を使用したプレイヤー。

 私の力を示すには丁度いい。


 でもこれさ、キミたち普通にセントリアぶっ壊してない? 大丈夫……?



『まぁ、私がセントリアの心配をする必要は無い……っと、まぁまぁ……私が話しているっていうのに攻撃してきちゃってもう……』


 セントリアの各地から怒号が響き渡り、そしてそこかしこからビームやら魔法やらが大量にこちらへと飛来する。



『先生の話は黙って聞けって……学校で習わなかったのかなぁ!!!』


 7つのオリジンストーンのエネルギー、それと瘴気の力を合成して破壊的なエネルギーを生成する。これ何? まぁ別になんでもいいか…..



『ゴミ共がッ!! お仕置きの時間だ!!』


 生成したエネルギーを前方に射出、こちらへと向けられた魔法その他すべてを呑み込んで『破壊』が顕現する。



『はぁっ、はぁ……♡』


 焚き火に薪を焚べるように、私の心が燃え上がっていく。



『グオオオオオオオッ!!!』

『あはっ♡ バレてない訳ないだろう!?』


 背中側から襲いかかってきた、ドラゴン型のちびモン……そしてそれに乗ったプレイヤー。


 ルミナシスでドラゴンの翼をどちらとも切り落とし、残ったプレイヤーの首元を片手で握る。



「く……かはっ!」

『あはっ、あはぁ……♡』


 ずい、と私は顔を相手プレイヤーの眼前へと近づける。すると、お相手の彼女は本気で怯えたような表情を見せた。


 おぉ、いい反応するじゃん……いじめ判定にされない程度に苛めてあげよう。



「ひっ……いや、やめ……」

『ははは、あはぁ……いただきまー……』


 ぼん!と、私の頬に火の玉が当たる。

 特にダメージはない。

 ダメージは……ない。


 撃ったのは……今私が掴んでいるこの女だ。



『あはっ♡』

「ひっ……おぐぉ……げぽっ、ごぶ……」


 間違えて力を入れすぎた。彼女の首が弾け飛び、そこからは無数の赤いポリゴンが流れ出す。

 あぁ、もったいないことをした……私は舌を出しながら、それを顔で浴びる。


 気分がアレ(・・)だからか、心なしか普段よりも美味しいように感じる。

 もっと欲しいなぁ……



 ……というか、なんだか少し変な気分だ。確か……あれ? なんでだったっけ……






◇1時間と少し前、現実———雪宮家



「ふふ……ユキちゃん、ほーら……ここ、こんなに隙だらけ……」

「いや、そんな事このタイミングで言われても……」

「えー……でも、やっぱり……アチコチちゃんも言ってたけど……もっと自然体でいられるように……飲まない(・・・・)?」

「…………んぁ」






◇セントリア


 ……あぁそうだ、アチコチが確か『なるべく本気で演技しろ』とか言うもんだから、なるべく自然体でいれるように計画の1時間前くらいからサクラ(ラピス)の血を飲んで……


 ……ま、こんなこと考える必要ないか!!



 もっと楽しくやろう!!

 もっと殺そう!!

 もっと血を飲もう!!

 もっと暴れよう!!



『あははははぁっ、はぁっ、はぁっ……♡ んへっ、んへぇぇ……♡』


 だらん、と舌が勝手に垂れる。


 次の標的は……あれ? 元の目的なんだったっけ?



『……! ……!』


 脳内で誰かの声が聞こえる。あー、えーっと……ドミノかな? まぁ今はどうでもいいや。



『私がぁ……いっぱい殺してあげるねぇ……♡』


 精一杯に腕を引き、そしてそれをセントリアへと向けて———



『あはぁっ♡』


 手の平から、ドス黒いエネルギーがセントリアに向けて放たれる。

 もはやスキルだとか魔法だとか、そういった戦い方ですらなかった。



「ぐぁ……身体が、溶けて……ぁぁぁ」

『クソッ! 【根源解放】でも無理だと……ぉぉぉ』


 少しでもそれに触れたプレイヤーは、その全身がドロドロに溶けて消滅……周辺の地面や建物は真っ黒に変色する。



『もっと、直接……ヤりたいなぁ……っ!!』


 羽を畳み、そのまま真下へと急降下。


 土煙、そして轟音を伴って降りてきた私を出迎えたのは無数のプレイヤーたち。



「シラフじゃねぇ変態が降りてきたぞオイ」

「絶対酔っててヤバい」

「この人こんな気持ち悪かったか……?」

「一応本当に女性っぽい……か……?」

「これでネカマだとしたらキモすぎて訴訟だろ」


『ふへへへぇ……私がぁ……キミたちみーんな、殺してあげるからねぇ……』


 ふらふら、ふらふら……



「やっぱ酔ってるわコレ」

「ゲーム内でまでこうなるって、とんでもない酔い方じゃないとならんような……」


『ふふふ……さぁ! みーんなかかってきなよ!! 私が全部殺してあげよう!!』





【瑠璃坂サクラの血液】

アステリアが飲むと頭が変になっちゃう異常特性がある。


【アチコチの脚本】

大筋はちゃんと遂行できてるけど、ちょっとアステリアの様子がおかしいのが懸念点

誰だコイツ酔わせたの!!



よかったら☆☆☆☆☆よろしくね♡

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