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Ep.110 (瘴気にまみれた)温泉回

※2人とも水着装備を着用中

大晦日スペシャル!サービス回だぞ!おらっ!

◇瘴気の領域・温泉の孤島———アステリア/LapiS.Lazuli




「ふふ…..来ちゃった♡ 一緒に入ろ?」

「最悪だよ。なんなのこれ? 聞いてたよりもさらに酷いんだけど」


 なぜか隣にいるラピスは無視して、私はそう呟いた。

 なんなんだよ、これ……いや、マジで言ってるの……?


 え?これに入らなきゃダメ?


 なんか煮えたぎってるし、ボコボコ泡出てるし、色が赤黒いし邪悪なオーラ出てるし……しかもさっき確認した限りだと、なんか表面がねっちょりしてるし……



『クケケケケケケ……』

「ほら! 今なんか聞こえたって! 絶対やばいってここ!」

「ふふふ……ねぇ、早く入ろ?」

「“温泉”って属性しか見てないのか? まさか……」


 ラピスはこういうことになると暴走しがちだけど、それにしたってこれは……あ、ちょっと待って背中押さな———



「あっ」

「はい、ざっぱーん♡」


 ねっちょ〜〜ん……みたいな擬音と共に、私とラピスが温泉(?)に着水する。うお……なんだこれ、私の身体に纏わりついて……なんかビリビリする!



「ラピス、これやっぱり早く出た方が……!?!?」


 隣のラピスの方へと振り返ると、そこにはラピスだったもの(・・・・・・・・)があった。

 ほ、骨になってる……!!


 じゅわって! じゅわって音した気がする!



「逆になんで私は耐えているんだ……」


 ラピスの種族は天使系列だし、職業も勇者……考えられるのはこのあたりかな?


 吸血鬼とか瘴気に耐えられそうではあるし……



「と、いうか……いや、これ本当に気持ち悪い……」


 腕を上げると、纏わりついているお湯……?がねっちょりと腕に絡みつき、スライムのような様相を私に見せてくる。キモいよー!



—————————————————————

『称号獲得:【瘴気温泉のお客様】』

—————————————————————


 はいオッケー! もう私は上がっちゃうもんね!



—————————————————————

アチコチ:

称号には3段階あるから、3段階目取れるまで温泉入っててね


アチコチ:

瘴気の適合者ってやつ


アチコチ:

魔王討伐本気でやろうとしてる人たちはみんなやってるから、ガンバ!!!


アチコチ:

カルマ高くて吸血鬼なら条件的には取れるよ


アチコチ:

(о´∀`о)


アステリア:

次はアチコチも一緒に入ろうね♡


アチコチ:

風呂キャン界隈だから無理

—————————————————————



『ワタシも温泉に入りたいですねぇ!』


 ずず……と突然私の中から飛び出して、勝手に私のインベントリから義体を取り出し憑依するドミノ。

 水色髪カスメイドロボの復活だ。



『ご主人様!ワタシも入りますよ!』

「まさかそのメイド服で入るなんて言わないだろうね」


 これ本当に汚いから、ちゃんと水着になった方がいいぞ。心情的に。


 いや、そっちの方がキツいか?



『そーっ……と……あっ』


 にゅむ……と彼女の足先が粘膜の表面に触れた、その瞬間……機体の外側、足先の部分は完全に溶けてしまった。

 ……後でヒバナに直してもらおっか、ドミノ!



『入り、たかった……』

「どいつもこいつも“温泉”という属性に踊らされすぎじゃないかな……んむ?」


 私の中へと戻っていくドミノを見届け終えたあたりのタイミングで、口元に違和感。

 なんか、左側にお湯(?)が……あ?



「ちょ、ちょっと待って」


 な、なんかこのお湯意思みたいなのない? 気のせいじゃなかったら、なんか……今私の身体を登って口元に侵入しようとしてなかった?



『ケヒヒヒヒ……』

「クソ、やはりどう考えても意思がある……こんな温泉に入ってられるか!私は上がらせてもらう……!」


 ざぱ、と温泉から上がったにしては短い音。

 私は足を底から抜こうとして……



「んあ、あれ……ぬ、抜けな……もがぁっ!?」


 ドロドロのお湯(?)が突如としてその形を触手のようなものへと変え、私に絡みつき……口の中にまで侵入してきた。

 いや、ちょっと気持ち悪……おえぇ……なんか変な味するぅ……



—————————————————————

『称号獲得:【瘴気を愛する者】』

—————————————————————



「もがぁっ!もがもがもが!?もがーっ!!」


 愛してるわけねぇだろクソが!!

 私は触手に牙を立てて噛みちぎり……ん?あれ、これそのまま飲み込んじゃわないか?



「んぶーっ!んぐ……んぐっ!?」


 お……おぉ……《自主規制》!《自主規制》!!《自主規制》!?!?



「お、おぇぇ……味とか感触とかはそこまでだけど、見た目がぁ……見た目がキモいよぉ……!」


 ヤバい。泣きそうになってきた……私に触手プレイされてた人たちもこんな感じだったのかな……まぁ辞めないけど。


 しかも千切れた残りの部分がまた絡みついてきたよぉ……キモいぃ……!



 も、もうこうなったら無心で最後の称号取れるまでやり切るしかない。

 頑張れ私、私ならできる。普段触手使ってるんだから仲間みたいなもの……



「ま、また口の中に……もがぁっ!!ひゃめぇーっ!!!」









◇30分後



—————————————————————

『特殊称号獲得:【瘴気の適合者】』

—————————————————————



「……よーし、アチコチ殺しに行こうか!!」










◇神蘇国エル・レイヴィア:調教部屋———アステリア



「で? 本当はもっと他の方法でも取れた称号を、わざわざ一番面倒な方法で取らせたと自白したアチコチさんや……キミは何をするべきだと思う?」

「もがーっ!! もがぁーっ!?!?」

「んー? 聞こえないなぁ……いったいなんて言ってるのかなぁ……気になるなぁ、本当に」


 かーっ! なぜか分からないけど触手が勝手に動いちゃうなーっ!

 なんでだろうね、勝手にアチコチの身体に巻きついちゃってる!


 本当はこんなことやりたくないんだけどなぁーっ! 触手が勝手に動いちゃうなーっ!



「もがぁーっ!! もが、もご……んぶぅっ!? んぶ、んごぉ……」

「聞こえないなーっ! いったいなんて言ってるんだろなーっ!」

「ん……ユキちゃん、何してるの……?」

「もごご!?」


 部屋に入ってきたラピスが私たちを見て、目を丸くする。

 涙目のアチコチは彼女に視線を向け、何かを伝えようとしているが……口が私に塞がれているので何も喋れなかった。



「良いなぁ、アチコチちゃん……」

「!?」

「わたしも、それ……されたい……」

「もぐぐっ! もるぁっ!!」

「でも、今日はアチコチちゃんに……譲るね?」

「もごぉっ!?」


 よーし、お姉さん頑張っちゃうぞー^^


【瘴気の適合者】

瘴気によるダメージは本来ほぼすべての防御を貫通するが、その影響を抑えることができる。

また、瘴気への適合度が上昇する。

本来は魔王戦でダメージ軽減に役立つくらいだが……?


【自認お姉さん】

お姉さんではない。



今年最後の更新!

よければ☆☆☆☆☆よろしくね!

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