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Ep.100ダウナー吸血鬼お姉さん(偽)ASMR配信

ここにきてちゃんとネカマっぽいことやってるぞこの主人公……

今回はキショいから全然読み飛ばしていいです

記念すべき100話がこれ……?

『あ、あ、あー……聞こえてるかな……?』



—————————————————————

LapiS.Lazuli:

きこえてるよー


アイラーティ:

こん


LExTeqPl:

こんちゃ


アウムアウム:

なんか左右から聞こえるんだけど


めちゃ:

おひさ

—————————————————————



『ふふふ、今日はね……ちょっと気になってた高いマイク買ったんだよね』


 私は人の頭を模したマイクの耳元を両手でさわさわと触れながら、そう呟いた。



 私は配信も嗜んでいて、実はこういうチャンネルを持っているんだよね。まぁあんまり動かしてないけど……登録者5000人くらいだけど……なんなら動かすの3ヶ月ぶりくらいだけど……



『100万円のやつだよ』




—————————————————————

アムアムアム:

どこからそのお金出てるのか本気で知りたい


LExTeqPl:

軽く言うね


匿名:

ASMRやってるんですね!

登録しました!

—————————————————————



『私は金持ちなんだよ、眷属さんたち。仕事柄お金には困ってなくてね……』


 このチャンネルのテーマは『ダウナー白髪吸血鬼お姉さん』なので、もちろんリスナーは眷属という設定である。


 そういうとこからだよね、やっぱり。まぁ私はあんまバーチャル配信者見ないから、これが正しいやり方なのか知らんけど。


 

 あ、もちろんこのチャンネルではネカマなことを隠している。だってその方が面白いし。



—————————————————————

匿名:

耳舐めしてください!

—————————————————————


『だめでーす。ここ健全なチャンネルだから。あとBANされちゃうから、ね?』


 もっと昔に始めてたらやってたかもしれないが、まぁそんなん今は無理である。すーぐBANされちゃうぞ、そんなのやってたら。



『まぁ耳かきはあるから……』


 マイクの耳元で喋りながら、その辺に置いておいた耳かき(ぽんぽん付いてるやつ。梵天って名前らしい)を手繰り寄せる。



『……ん、じゃあ左からいくよ。じっとしててね』


 私は梵天をマイクの左耳に押し当て、優しく、けれど執拗に回転させる。



『かり、かり……ごそ、ごそ……』


 正直耳かきASMRはあんまり好きじゃないが、やはりASMRといったらこれが定番。ヘッドホンから流れてくる音はまぁまぁ心地いい。


 自分でやると、それはそれで楽しいね。理想を追求できる感じっていうのかな……



—————————————————————

¥10,000

LapiS.Lazuli:

結婚しよう、アステリア


アウムアウム:

左耳気持ちいよお〜〜〜


LExTeqPl:

声が良すぎるんだよなぁ


匿名:

あ^~

—————————————————————


 声が良すぎるとか言ってる奴を見ると、私の擬態能力が恐ろしく感じてくるね……!


 これでも練習前はちゃんと男っぽい声だったからね、頑張った甲斐あったなぁ……(翻弄されている人間を見れるため)



『……ふふ、敏感だねぇ眷属くんたちは……』


 マイクの耳元で、湿り気を帯びた吐息混じりの声を出す。

 この技はアウロンにもめちゃくちゃ効いたからね……自分だとちょっと分からないけど、どうやらかなり凄い『キく』らしい。



『奥、挿れるね……』


 カリ、カリ、と少し強めに梵天を動かす。

 モニターの向こうで、何人の人間が背筋を跳ねさせたことだろう。想像するだけでゾクゾクするね。


 こういう時が一番生を実感するなぁ。



—————————————————————

¥10,000

LapiS.Lazuli:

アステリアちゃんに挿れられてる……!


¥500

めちゃ:

今日仕事でミスったけど元気出た


¥1,000

R_R_R:

吐息がエッチすぎる

—————————————————————



『ふーっ……どうかな? あ、お小遣いありがとうねみんな。結婚はしないけど、飼ってあげることならできるかもね……なんて』


 適当な甘言を囁けば、コメント欄がさらに加速する。お前らいくらなんでもチョロすぎるだろ……特にラピス。



—————————————————————

LapiS.Lazuli:

わん! わんわん!!


アウムアウム:

一生ついていきます姉さん


匿名:

飼われたいだけの人生だった

—————————————————————



『……ん、いい子。じゃあご褒美に、反対側もしよっか』


 私はマイクの右耳側へと顔を寄せ、密着するほど近づきながら口を開く。



『右耳……こっちも、随分溜まってるみたいだねぇ……』


 さっきよりも少し粘着質に、ねっとりとした声色を作って囁く。

 梵天を押し当て、ゆっくりと鼓膜の近くを撫で回すように動かした。


『ごそ……ごそ……ん……ふふ、びくってした?』


 あー、楽しい。なんか生き返る感じする。


 最近は戦闘!探索!ちびモン!ちびモン!って感じだったからね……たまにはこういうことやるのも悪くない。



—————————————————————

¥50,000

LapiS.Lazuli:

右耳の奥が溶けそうだよー

今度もやってね


LExTeqPl:

5万!?


めちゃ:

石油王おるやん


アムアムアウム:

金額がえぐい

—————————————————————



『あ……ラピス……くん、お小遣いありがとうね。ふふ、そんなに良かった?』


 女配信者と男リスナーが繋がってて匂わせするアレの男女逆版、かつ男側がネカマとかいう謎すぎる状況。

 ラピス、そのお金どこから……まさか私の金で私にお金送ってるわけじゃないだろうね?




『さて、じゃあ次は……耳ふーでもしてあげよっか。いくよ……ふぅー……』


 マイクの網目に唇が触れるか触れないかの距離で、熱を持った息を細く、長く吹き込む。


 自分でイヤホン越しに聞いてるとだいぶアレな感じがするが……まぁ、うん。


 いいんじゃないかな、結構。



—————————————————————

めちゃ:

ぽわぽわ


匿名:

よき

—————————————————————



『ふーっ……はい、おしまい。反対も? しょうがない眷属さんだなぁ……ふー……ほら、どう?』


 その後も色々と……スライムやらオイルやらを使って配信を続け、およそ1時間が経過した。




『はい、じゃあ今日はこれで終わり! またね、眷属さん……おやすみ。ふぅーっ……』


 軽く息を吹きかけ、配信を切る。久々だったけど楽しかったなぁ……

Q.なぜオリウォの話を視聴者が触れないのか?

A.オリウォやってる層と登録者層が被っていないから。あとオリウォやってる層も昔馴染みが多いから。


Q.お金持ってるのに何故こんなことを?

A.そりゃもう……ねぇ?


Q.この回をやった理由は?

A. …………




よかったら☆☆☆☆☆評価をしてくれると嬉しいな

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