86.ドワーフの国へ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ゲータ・ニィガ国王が学校を建ててくれることになった。
資金は全額、ゲータ・ニィガ持ちだそうだ。ありがたいことである。
さて。
場所はゲータ・ニィガとネログーマの国境付近の草原。
「よぉうし! やるぞぉ!」
ガンコジーさんが張り切ってそういう。
「副王の学校だ! 世界一の剣術学校にせねばな!」
ふがふが、とガンコジーさんが鼻息を荒くして言う。
「なんでこのじーさん張り切ってんの?」
と古竜さん。
「ガンコジーさんが指揮を執ってくださるそうなんです」
「鍛治師なのに?」
おう! とガンコジーさんがうなずく。
「わしは剣作りだけでなく、建築の知識と技術もあるのじゃ」
「へー、さすがドワーフ。物作りならなんでもござれってか」
古竜が言うと、ガンコジーさんがうなずく。
「わしが指揮を執るだけじゃない。祖国から腕利きのドワーフ職人たちが来てくれることになったぞ!」
「それはとてもありがたいです」
祖国というと、南西にあるドワーフの国、カイ・パゴスだろう。
あそこの職人たちは皆腕利きだと聞く。
「凄腕職人たちを呼んでも大丈夫なのかよ? カイ・パゴスからここまでって結構遠いし。いろいろ金かかるんじゃないの?」
古竜が至極もっともな発言をする。
「問題ない! 費用はゲータ・ニィガ持ちじゃからのぅ!」
しかし……ふぅむ。だとしても、相当な金額になることは容易に想像できる。
いくら出資してもらえるからといってもなぁ。
……ふむ。よし。
「古竜、出かけますよ」
「え? どこに?」
「カイ・パゴス」
「はぁ!? なんで!?」
私は古竜に説明する。
「カイ・パゴスへ赴き、職人達を連れてきます。船で呼び出すとなると、輸送費がかかりますからね。ですが、私が言って彼らを転移させれば、一瞬です」
こうすれば、ゲータ・ニィガに余計なお金を出させなくてすむ。
「なるほどのぅ。あいわかった。ではわしもついて行くぞ!」
「いいのですか、ガンコジーさん?」
「おうよ! 副王はカイ・パゴスに行ったことないんだろう? 案内してやるぞ!」
「それは助かります」
あのぉ、と古竜が手を上げる。
「なんでおれが?」
「我々を運ぶ足になってほしいのです。古竜の翼なら、カイ・パゴスまでひとっ飛びでしょう?」
「いやまあそうなんだけど……。おれ、古竜なんですけど……なんでそんなぱしりみたいなまね……」
ちゃきっ。
「喜んでぱしりさせてもらいまぁあああああああああああああす!」
かくして、私はガンコジーさんと古竜とともに、カイ・パゴスへと向かうことになったのだった。
【★大切なお知らせ★】
新作
『虐げられてた片田舎の治癒師、自由気ままに生きる〜辺境の村で奴隷のようにこき使われてた私、助けた聖獣とともに村を出る。私が居なくなって大変お困りのようですが、知りません』
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