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58.ドラゴンゾンビを元に戻す

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

 ミスリル・ドラゴンを麻痺させ、動けなくした私。


「先生……これからどうするんだい?」

「……このドラゴンを倒せば依頼達成だけども。アルは……倒さないのよね?」


 エルザは付き合いが長いからか、私がしたいことを、理解してくれてるようだ。



「ええ。私はこの子を、元に戻したいと思ってます」

「も、元に戻すっつってもよぉ、先生。そいつ……死んでるんだろ?」


 バーマンがドラゴンゾンビを指さす。


「エルザでも蘇生は無理なんだろ?」

「……そうね。私でも、死んで時間がたってしまってるこの子を、生き返らせることはおろか、元のミスリル・ドラゴンに戻すのは不可能ね」


 治癒神ですら、この子を元に戻せないという。

 だが私は、だからといって諦める気は毛頭なかった。


「ファル。力を貸してください」

『もちろんじゃー!』


 私は鞘に収まってる聖剣ファルシオンを抜いて、構える。


「……そういえば、アルって黄金の型で死者を蘇らせることができたんだったわね」

「でも先生。それって死んですぐのやつしか生き返らせられないんじゃ?」


 そのとおりだ。

 私が蘇生できるのは、死んだ直後、まだ魂が肉体から抜けてすぐの死体だけだった。


 ……今までは、だ。


「私はどうやら以前より、多少強くなったようです」

「「多少って……」」


「ならば、今まで引き出せていなかった、聖剣ファルシオンの力を、もっと引き出せるかもしれない」


 私は刃に黄金の闘気を付与する。


「極光剣。黄金の型……【黄泉がえり】……いや、【死返まかるがえし】!」 


 私の目には、ドラゴン・ゾンビの近くにいる、この竜の魂が見えた。

 魂状態の竜は鎖で縛られている。


 そしてその鎖の先には、地獄の鬼どもがいて、あの世へと連れて行こうとしている。

 私の剣は地獄の鬼どもの首を切り飛ばす。


 鬼たちは消滅。

 そして竜の魂を縛っていた鎖も消えた。


 瞬間、竜の体が強く光り出す。

 そしてそこにいたのは……。


「な……なんて綺麗なドラゴンなんだ」

「……信じられないわ。ドラゴン・ゾンビが、元のミスリル・ドラゴンに戻っている!」


 一匹の美しい竜がそこにいた。

 青みがかった銀のうろこで覆われた、とても、とても綺麗なドラゴンだ。


 この子がミスリル・ドラゴンだろう。


『さすがあれくじゃ! 死者を蘇生させただけでなく、死者の肉体を縛っていた呪いすらも断ち切ってしまったのじゃ!』


 元通りになったミスリル・ドラゴンは、目をむいているようすだ。

 私はミスリル・ドラゴンの頬に手を触れる。


「もう大丈夫ですよ」

『きゅぅ……ありがとう……♡ ちゅき……♡』


 ちゅっ、とミスリル・ドラゴンが私にキスをしてきた。

 びきっ、とバーマンとエルザの額に、怒りマークが浮かんでいた。


「もう、なのか?」

「また、なのね?」


 何のこと言ってるんだろうか二人とも……。

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― 新着の感想 ―
[一言] ドラゴニュートになるのか、ドラゴンのままなのか人になるのか気になります
[一言] 後書き…どこ?
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