表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

150/153

150.お約束



 私は台座に突き刺さってる聖剣を握りしめる。

 瞬間、黒い靄が発生して、私を包み込んできた。


「崩壊の呪いが発動した! 英雄殿! 手を離すんだ!」


 私の体を黒い靄が包み込んでいく。

 なるほど、これに触れると肉体はチリとなって消えてしまうようだ。


「なにぃいい!? ピンピンしてるだってぇ!?」

「ま、そりゃそーだわな」


 驚くカタクナさまとは対照的に、古竜がいつもの調子で言う。


「おっさんの肉体は闘気オーラで強化されてんだ。呪いに負けるわけがない」

「触れたものすべてを崩壊させる呪いだぞ!? あり得ないだろ!」


「あり得ない、ということが、あり得ないんだよ。あのおっさんに関しては」

「そんな馬鹿な……」


 つぶやくカタクナさまをよそに、ミブロが冷静に言う。


「普段おまえがツッコミ役なのに、今日は解説側なんだな」

「うるせえよ、いつもツッコみたくってツッコんでるんじゃあねえよ!」


 さて、呪いの影響を受けないとわかったので、私は一気に、白色闘気を聖剣に流し込む。

 かっ……!

 ゴォオオオオオオオオオオオオオオ!


「なんというまばゆい光だ! 目が開けてられない!」


 私はゆっくりと剣を抜く。

 黒い靄は私の闘気オーラで吹き飛ばされた。


 そして……空中には、裸身の女性が浮かんでいたのだった。


「はいはい、お約束。つぎどうせお嫁さんとか言い出すんだぜ絶対」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
読者の思いをすべて口にしてくれる古竜
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ