表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

148/153

148.聖剣



 カタクナさまが私の病室に来ている。


「おっと、ふざけてる場合じゃあなかった。本題に入るわ」


 どうやら先ほどのはおふざけだったようだ。

 良かった。


「ま、本気だけどね」

「どちらなのですか……」


 かっかっか、と笑った後に、カタクナさまが言う。


「実は、英雄殿にご報告しないと言けないことがあるんだ。これを見てくれ」


 従者が私の前にやってくる。

 ……おや、おや。


 手に持っているお盆の上には、砕け散った神木刀が乗っていた。


「魔神との戦いで、完全にくだけてしまったのですね」


 禁術闘気レクス・オーラを使う前の戦闘時に、魔神と交戦した。

 その際に、かなり木刀にダメージが入っていたのは知っていた。


 しかし……そうか、砕けてしまったのですね。

 私は木刀に触れる。


 師匠から最初にもらった、練習用の木刀。

 よくぞ、今日まで耐えてくれた。


 ありがとう……。


「うちらのために、大事な木刀を壊してしまったことは忍びない。そこで、うちらが保管している宝剣を、あんたに譲りたいんだ」

「宝剣……ですか?」


「ああ、かつて八宝斎はっぽうさいっていうとても腕の良い神職人が作った、神のごとき力を発揮する剣がこの国にあるんだよ」


 そんな大事な物を譲ろうとしてるのか……?


「そんな、いけません。私のようなものに、そのような大事なものを送るなんて」

「いいんだって。あんたは国を救った英雄なんだから。もちろん、これであんたの大事にしていた木刀の代わりになるとは思わないけどさ。うちらの感謝の印として、もらってほしいんだ」


 ……なるほど、そういうことか。

 で、あれば拒むのは良くないな。せっかくの厚意をむげにはしたくない。


「わかりました」

「よし! んじゃ、いこっか」

「いく?」

「ああ、宝剣はここにはないんだ。とりにいかねーといけねーんだわ」


 

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編が好評のため、

連載版を投稿しました!


『【連載版】山暮らし聖女の異世界スローライフ〜聖女召喚された私、偽物だとして雪山に廃棄されるも、チートスキル【インターネット】と神の力で快適に暮らしてる。今更私が真の聖女だと気付いたようですがもう遅い』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://ncode.syosetu.com/n9575jo/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ