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115/153

115.村



 氷鬼の眷属を倒した。

 まあ、全員たいしたことない連中で助かりましたね。


 王都ウフコまではもう少し距離がある。

 どこかで泊めてもらえる村があるといいのだが。


「ん? 見ろおっさん、村だ! しかも氷の結界に包まれてねえぞ!」

「おや、本当ですね」


 進んでいった先に小さな村があった。

 古竜が言うとおり、氷鬼が張った結界がない。


 これはどういうことだろう。

 ……なんだか嫌な予感がする。


「ひゃー! 寒かったからあっためさせてもらうぜい」


 ざふざふ、と古竜が先に進んでいく。

 まったく、何があるのかわからないのに。無警戒すぎるのだから。


「ふぎゃー! おおおおお、おっさぁああああああああああん!」


 先に村に入った古竜の悲鳴が聞こえてきた。 私も急いで村に入る。


 ……そこは、まさに地獄絵図とも言える光景だった。


 ドワーフたちが全員、殺されている。

 バラバラ死体があちこちに転がっているのだ。


 ……むごい。

 

「猿か犬のせいかな?」

「でしょうかね。氷鬼の闘気オーラが残っていますし」


 ……しかしこんな酷いことをしてなんとも思わないのだろうか。

 酷い連中だ。


「おっさん、どうする?」

「これならなんとかなりそうです」

「え!? で、でもバラバラ死体じゃ……」


 私は近くに落ちてる死体を集める。


「まずは白色闘気で肉体を修復」


 バラバラだった死体が、元通りになる。


「そして、黄金の闘気オーラで、死者の魂を元の肉体に戻す」


 亡者どもが、死者の魂を引きずり込もうとしていた。

 私は黄金の闘気オーラを纏わせた剣で亡者を切る。


「う……ここは……」

「おはようございます。私はアレクサンダー。ネログーマの副王をしております」


 とりあえず目覚めた村人に事情を説明する。

 その後ろで、古竜があきれたようにつぶやく。


「なんか普通にやってるけど、死者の蘇生してるのってだいぶやべえよな……」

「古竜さん。ボンヤリ見てないでこちらを手伝ってください」

「へいへい」


 

 

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