「世界最後の五日間」
ニンテンドースイッチで遊ぼうといていると5日後に富士山が噴火しその影響で全国に関東大震災の三十倍以上の地震が起きることをしり最後の日まで今居る唯一の家族である千葉にいる妹と一緒に過ごすために沢山の困難を乗り越えて会いに行くという話です。
テレビにニンテンドースイッチを繋げゲームをしていた時、突然テレビの画面がニュース番組に切り替わった。
何故テレビが急にニュース番組に変わったのだろうと考えていると、突然プルプルプルという音が鳴り響いた為、急いで周りを見渡すと目の前にあるスマホが震えていた。
スマホの画面を見てみると同じ埼玉県に住んでいる友達の武からの電話だった。電話に出ると、
「翔、突然テレビがニュース番組に変わったんだが翔もテレビの画面変わったか?」
「ああ画面変わったぞ」
「おい……まじかよ」と言う驚いた声が聞こえてきた。こちらも驚いて、「おいどうした」
と大きな声で聞く。
「ニュース見てみろよ」
そのような返事が来たため、見てみるとそこにはあと五日後に富士山が噴火しその影響で全国に関東大震災の三十倍以上の地震が起きる。という字幕が流れていた。それを見た翔は、自分の顔から血の気が引いたような感覚になった。
電話を切った後、自分の部屋に入りベットに寝転がっているとふと、千葉に住む妹の小春のことが、頭に浮かんだ。最後の五日間は、父と母が離婚し離れ離れになってしまって母が一人で育ててくれたのだが、去年雷に打たれて死んでしまった時の、お墓参り以降合えてなかったため、妹と最後の思い出を作りたいと思い、小春の住む千葉に行こうと決めた。
妹の家に行くことを連絡した後、まだ十六歳なので車を運転できず家を出て駅へ向かおうとした。しかし道が逃げようとする人達の車でいっぱいになっていた。その影響で家の前に車があり出られなくなっていた。そこで家の窓から出て塀の上に登って駅まで向かうことにした塀の上を歩くこと約三十分かかって駅に着くことが出来た。しかし駅の中にぎゅうぎゅうに人が入っていたが一部の運転手が逃げだしていた為、電車を運転出来る人が少ないため、何日も下手をすれば何週間も電車に乗ることが出来なかったそこで別の手を考えることにした。考えた結果八時間ほどかかるが自転車で千葉に行くことにした。
家を出ると知らない男が自転車にまたがろうとしていた。男は、翔に気づくと一目散に逃げて行った。どうせ五日後に死ぬのなら別に家の中の物などどうでもいいと思った為そのまま自転車で妹の家に向かうことにした。それから三時間ほど漕ぎ続けたら喉がとても渇いたので近くにあったセブンイレブンに入る事にした。定員の居ないコンビニの入口に近づいた時不意に中から大勢の男の人の笑い声が聞こえてきた。中をバレないように覗き込むと大勢の男達がコンビニの商品を次々と袋に詰め込んでいた。それを見て多勢に無勢だと思いその場を離れようと背を向けて歩き出した時、店から男が一人出てきた。その男は、翔を見るなり襲いかかってきた。それを何とか躱せた為、攻撃が当たらずよろけている男を蹴って男が転んで立ち上がるまでの間に自転車に乗りしにもの狂いで妹の家に自転車を漕いで一時間ほど逃げているとトンネルが見えて来た。トンネルに近づくと中で大人数が大きなテントを張って食事をしていた。トンネルに居た人達に話を聞いてみると自宅をホームレスの集団に奪われやむなく野宿をすることになりここを見つけて住むことにしたという事とこの先に金属バットを持っているうえにバイクを持っている不良集団が居る為この先に進む事が難しい事が分かった。仕方無いので周り道をする事にしたと伝えると僅かだが食料をくれた。貰った食料をリュックに入れるとまた自転車を漕ぎ始めた。漕ぎ始めてから一時間ほどたった時ふと冷たいものが肩に触れた様な感覚がした為周りを見渡すと夏なのに雪が降り始めてた。驚いた翔は、なぜ夏に雪が降っているのかと疑問に思い考えた。その結果五日後に起きる地震の影響で四季がおかしくなってしまっているのだと雨宿り出来そうな場所を探しながら結論を付けた。近くに屋根のあるバス停を見つけそこで雨宿りをする事にした。それから五時間ほど間ってやっと雪が止んだため妹の家に向かうのを再開した。一時間ほど漕いだ時あとどれぐらいかかるのだろうと思いナビアプリを開いた。あと三時間もかかるのかと思っているとふとお兄ちゃんと呼ぶ声が微かに聞こえた。急いで声のした方向に向かうとそこに赤い自転車に乗った妹の小春が居た。驚いてどうしてここにと聞くとお互い向かった方が早く会えると思ってと言われた。
「昌その先どう過ごしたかはまた別の機会に話すよ。これから塾なんだ。」
「おう、佐藤また今度その小説の続き話聞かせてくれ」
「了解。じゃあ時間無いからもう行くよ」
初投稿なのでよろしくお願い致します。