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遊嵐高校ゆう女部  作者: 星見
2/10

授業


窓際で一番後ろの席に座っている俺は現在数学の授業のさなか下の校庭を見ていた。

(三階なこともありよく見える、今は何処の学年か分からんが校庭で体育の授業か……)


ぼんやりと見ていたら

「おい、お前」と隣の席の奴から声をかけられた

横を見ると染めたと思われる逆立った銀髪に鷹のように鋭い目崩した制服の着方をしたいかにもヤンキーみたいな奴が話しかけてきた。

「……………」

俺はそいつを一瞥した後また校庭の方を見て

「無視してんじゃねぇよ!!」

そいつが怒鳴ってきたが先生から

「静にしろ授業中だぞ!!」と言われ

「すいませんでした!」と謝り席に着いた。

此方を睨み「お前のせいだぞ」と言ってきたが

「…………」俺は今度は一瞥することもなく校庭を見ていたら

「無視してんじゃね!!」とまたそいつは怒鳴り

「同じこと言わせんじゃね!!授業中だって言ってるだろ、廊下に出されたいか!!」と言われ

「すいませんでした!!」と謝り席に着いた。

はぁ、「でなんかようか」

そいつは俺が聞いたのが嬉しかったのか

少し嬉しいそうな顔をした後怒られないか先生の方をチラチラ見て

「俺は武本だ」聞いてもない名前を言い出し

「お前最近女子にキャアキャア言われ調子にのっているみたいだな」とがんをつけてきた。


「?なんのことだ俺にはまったく覚えがないが」


「ケッ、よく言うぜお前が女子だけの部活にはいって周りからチヤホヤされてるのは知ってんだぜ」


(女子だけの……あれのことか)

「たしかに入ったがお前が思ってるようなことは何もないぞ」


「ああん、てめえ俺が嘘ついてるとでも言うわけか」と凄んできた。


(アホらし)

と思い校庭の方を向いた。

ギャアギャア隣で言っているが構わず校庭を見ていると

(……あれ?なんか見覚えのある奴らが)

よく見るとアスカ、カグヤ、クロエ、ミコトの4人がいた。


(ってかあいつらじゃねぇーか!!

あいつらの授業だったんか…ってかなにしてんだあいつら)


アスカとクロエはボールをお互いに投げ合っているのは分かるがカグヤは何故かそれを椅子に座って見ているし、ミコトは女子に囲まれて一人一人お姫様だっこしている。


(本当何してんだー!?

紅と神楽坂はいいとして妃と牧と周りの女子今授業中だろ先生もなんで何も言わな…いや、牧を囲んでいる一人あれ…先生だろ!?お前もか!?ってかこうなってくると紅と神楽坂も怪しくなってきたぞ)


と、クロエがこっちに気づいたみたいにアスカに近より話すと2人ともこっちに向き手を振った。

俺はそれに面倒だと思い気づかないふりをして視線を前に向けた。


俺が全然構わないからか武本が

「おい!いい加減に…」と席を立った瞬間窓から白いボールが飛んできて武本の顔にめり込み「…しろ、ブゲェラ!」武本はきりもみして床に沈んだ。

俺はあまりのことに一瞬固まったがすぐに驚き安否を確認しようとした「大丈夫か!?た………た……(こいつの名前たなんだっけ?たしかた…たけも……そうだ!)……武森!」

武森は意識が切れゆくなか「違う…武本だ…」と言い残しこときれた。

「武本ー------!」


周りも何がおきたか分からず騒然となり先生がビックリして此方に近より安否を確認しようとした

「大丈夫か!?何があっ……ブゲェラ!」またもや窓から飛んできた白いボールが顔にめり込み武本と同じようにきりもみして床に沈んだ。

「せ…先生ー----!?」


俺は直ぐ様席を立ちこんなことするのはあいつらだと思い原因である紅と神楽坂に文句を言おうとした窓の方に顔を向けた瞬間顔に白いボールがめり込み「ブゲェラ!」きりもみして床に沈んだ。




「てめえらいったい何しやがる!!」

放課後気がついた俺はゆう女部の部室に入るとそう叫んだ。

アスカは爆笑しながら

「アッハハ!後輩君包帯だらけでまるでミイラ男だぜ!」

そう俺はあのボールの激突の後おもいっきり床に体をぶつけたことで身体中の骨にヒビがはいっていた。

本当は入院しなければならないがこいつらへの怒りのため部室へやって来たのだ。

「誰のせいだと思ってやがる!!」


アスカは悪びれることもなく

「だって後輩君手を振ってるのに全然反応しないしボールを投げたら気づくかなあって。ねぇー!」

そう言って

「ねぇー」

クロエと顔を見合わせた。


「ねぇーじゃねぇよ!」

カグヤが微笑みながら

「まぁまぁ、大事がなくてよかったじゃないですか」


「どこが!?見たとおり包帯だらけだし他2名は意識不明で病院に送られたんですけど!?」

ミコトは感心するように

「後輩君は頑丈でよかったね」


「よくねぇーよ!今も身体中痛いわ!」

(こいつら全然悪いと思ってねぇな、クソ!)

俺は椅子に座り


「ってかお前ら授業中何してんだよ」


ア・ク「ドッジボール」


ヒ「ドッジボールですよ」


ミ「ドッジボールだよ」


ス「ドッジボール!?高校の授業で!?」


ミ「ここの高校2年生になったら体育の選択でドッジボールか鬼ごっこか選ぶんだよ」


ス「何その二択!?本当に高校かここ!?」


ア「私達は4人ともドッジボールを選んだんだぜ!」


ス「だとしても妃と牧は何もしてなかっただろ!」


ヒ「ちゃんとしてましたよただ私は疲れたから途中休んでただけです。」


ス「だからってなんで椅子でなんだよ!」


妃はおかしな事を聞いたように

ヒ「えっ?休むなら椅子の上でしょ?」


ス「こっちがおかしいみたいな顔するなこのお嬢様が!」


牧は苦笑しながら

ミ「僕も参加しようとしたんだけど女の子達が次から次と来るもんだから」


ス「参加しようとってことは最初からかよあれ!」

(はぁ、こいつらに常識と言うものはないのか……うん、なかったな)


ス「それにしても凄い勢いのボールだったがどっちが投げたんだ?」


ク「我」


ス「お前が?……そう言えば祖父から鍛えられたって言ってたな」


ク「祖父は我の偉大な師匠である」

(こいつ見た目小学生ぐらいで筋肉がついてるように見えないのに…恐ろしいな)


紅がいいことを思い付いたと言う顔をして

ア「そうだ!後輩君も来年ドッジボールを選ぶかもしれないから今から皆でやろうぜ!」

とんでもないことを言い出した。


ス「えっ!ちょ…俺怪我が…」


他の3人は紅の言葉に賛同し

ヒ「そうですね」

ク「特訓頑張る」

ミ「やろうか」

ア「じゃあ!行くよー!」

ヒ・ク・ミ「オー!」


ス「嫌------------!!!」





~もしゆう~


ア「もし自分の顔に凄まじいボールが迫ったらどうするかだぜ!」

ス「避けるの無理だろう」

ア「今回はクロちゃんお願いだぜ!」

ク「我了解」


神楽坂の前にすごい勢いでボールが迫っていた。

ス「神楽坂アブねぇ!」

後一秒で顔面に当たってしまう!


だがこの神楽坂黒恵だてに幼少期より祖父に鍛えられたわけではない!

0.1秒で危険を察知し避ける…いや彼女に回避の文字はない!全神経を集中させ体を捻り迎撃に動いた。その間約0.5秒!


ク「フッ」

神楽坂は息を吐くと右手でボールを殴った。

パン!!

ボールは破裂した。


ス「……………」

ク「こうすればいい」

ス「できるか------!!!」



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