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マネーキャメルズ  作者: 8
8/14

ネズミごっこ

百貨店までは深夜に車で移動した。事前に当たりをつけていた場所にピックアップを留めて、カバーをかける。荷台からマガジンの予備を更に4本取り出してデイパックに押し込む。それ以外の荷物はトラックの下に隠して移動を開始した。直線距離にして700~500メートルほどを移動する。緊張感で頭がキンキンに冷えてくるのを感じながらも、冷静に動く。戦闘とは基本的に経験が必要だ。訓練すれば生き残れるというものでは無い。つまり今迄の全ての戦闘に置いて俺は不利な状況だった。だが生き残って来たのは幸運以上の何かだ。単純に俺自身にギフトがあるのかもしれない。

いつも通り場数と人数の不利に逃げ出したくなるが、はたまたいつも通りにタフな経験を求めて身体は前進して行く。百貨店の足元に来ると近くに隠しておいたハシゴで二階に侵入する。窓は割れたまま塞がれてもいない。

ゆっくりと辺りを見渡しお目当ての部屋に向かう。外階段に一回出て6階に向かう。百貨店は吹き抜けの中央階段があるが野良犬共の殆どは外を怖がって中に引きこもる。そのため中央ルートは明らかに危険だった。

引きこもりとは言え哨戒を立てる知恵はある。何しろここには様々な物が集まっているし、加えて人数も集まっている。どちらの価値もわからないほどの馬鹿は当然いないようだ。

5階にへの踊り場で哨戒の一人を殺しながらそんな事を考えた。6階の入り口から静かにエントリーする。統制が取れているとは言いがたい奴らはあちこちで焚火をしながら点でバラバラに見張りや睡眠を行なっている。

奴らの間を縫うように進みトイレに忍び込む。

ここからは屋根裏のスペースに侵入して、武器庫に向かう。










車に戻るとアジトに向かいはじめる。結局ワンマガジンも撃たずに脱出することができた。本日の任務は完了である。こういった行動は一人の方が良いことが実証された訳だ。と言っても百貨店に忍び込むのは今回が初めてでは無い。何度もできる事では無いが、何度かする事によって助かっている。

アジトに戻ると戦利品の確認を行う。

第3世代の暗視装置、バッテリー、sure fireのサプレッサー、小さめの段ボール二つ分の2種類の弾薬。

そして片手が塞がったがガンケース一つ。

「マジか……」

ガンケースを開けると思わずため息が出た。

MCX VIRTUS、最新のモジュラーライフルだ。ハニーバジャー 用に探し出した300BLK亜音速弾の本領発揮だろう。

ガンケースには長さの違うバレルにストック、ハンドガード 等のパーツ一式。これはかなりの大当たりだ。

今回の狩りはかなり有意義なものになった。

が、しかし本題はこれらでは無い。次に奴らの情報をギンから受け取った後、件の女連れに接触を行う事だ。

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