表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

エピローグ

 

 

 

 やまない雪に、ひとびとは思い始めます。


 この国は、もう、滅びるのではないだろうか。


 たとえ愛する祖国だとしても、いや、愛する祖国だからこそ、国とともに、滅びてはいけない。


 たくさんの国民が船をつくり、遠い大陸を目指して出て行きました。




 やまない雪に、ひとびとは思い始めます。


 この国は、もう、滅びるのではないだろうか。


 愛する祖国と、最期をともにしよう。


 たくさんのひとが雪の下で、愛するひとと眠りにつきました。




 そしてついには、国王も、国と運命をともにしました。




 国を出たひとびとは無事に大陸へたどり着き、祖国の文化や技術を広めました。たとえ国が滅びたとしても、その存在が、決して忘れられないように。


 自分たちの知らない国に、これほどにも進んだ技術があるのか。大陸のひとびとは驚いて、その島国を目指しました。


 祖国の様子を心配した島国の国民たちも、その旅に同行しました。


 けれど、誰ひとりとして、その国に立ち入ることは出来ませんでした。


 高く高く降り積もった雪が崖のように立ち塞がり、接岸することすらできなかったのです。


 大陸のひとびとはがっかりと、島国のひとびとは安堵で、息を吐きました。

 すばらしい技術を持った美しい国は雪に閉ざされ、だれに荒らされることもありません。


 その国は、滅んでしまった幻の国として、言い伝えられるようになりました。


 何人もの冒険家がその国を目指しましたが、いまだに、その国に入れたひとはいません。




 その国では、いまも雪が降り続いています。

 

 

 

つたないお話をお読みいただきありがとうございました


童話……

童話……?


ごめんなさい

冬童話のプロローグで思いついたので

勢いで書き上げて企画参加作品としてしまいましたが

童話……?


このお話で心が冷えきってしまったかたは

どうぞほかの作者さまのあたたかいお話で

心をあたためてくださいませ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ