プロローグ 俺が異世界に行った理由
2作目です☆
もう一個の方、
終末世界の解放者
もよろしくです!
「ヤバいッ!遅刻だぁぁぁぁぁぁぁ!」
「漣都急げぇぇぇ!」
「分かってら!」
俺の名前は、冬沢 漣都。
日本在住の極々普通の高校生。
好きな者はゲーム、ラノベ。
最近オタクを認め始めている。
で、
今は、高校に遅刻しそうなので、友達の男子とダッシュ中。
歩きで10分の距離を3分以内に走破しなければならない。
主に友達のせいで。
「だいたいお前は変態なんだよ!何だよ道行く女性に声かけまくるって!ナンパ師か!」
「うるせぇ!仕方ないだろ!男なんだからよ!」
「あ、赤信号。」
「ぎゃあー!」
れんと は 赤信号 に 捕まって しまった !
『リュウクエ』かよ。
しかしまぁ、この交差点の向こう側に、高校の校門があるのでもうすぐ着けるはず…ッ
「あっ…」
目の前を陰が突っ切る。
陰はうちのクラスの女子。
向かうは赤信号。
赤信号に気づいてないのか!?
ヤバい!あの子耳が不自由な子だ!
急ぎすぎて隣から来てるトラックに気付いてない!
「クソッ!」
「あ、おい漣都!」
間に合うか?
いや、
間に合わせるっ!
「あぶないっ!」
なんとか女子の体は車道から飛び出させた!
後は俺が逃げるだけ!
…ッ!?
足が動かない!?
まさか…くじいたのか?
…最悪だ。
道のど真ん中で、
足くじいて、
右からは猛スピードのトラック。
這って逃げれるほどの筋力も無ければ、余裕もない。
「漣都!」
あいつの叫びが聞こえる。
それと同時に、
俺の体は宙を舞った。
そして、
アスファルト舗装の黒い路面に叩きつけられた。
感覚も何もが遠くなり、
駆け寄ってくるあいつや、車の運転手達の声さえ急速に遠くなる。
視界の端に、助けた女子が映る。
…助かったようだ。
ただ、助けた側が轢かれ、死にかけている事に対して、口を押さえ泣いている。
「大丈夫か!?」
「見りゃ分かるだろ!大丈夫なわけあるか!」
「おい、誰か救急車呼べ!救急車!」
「血が止まってねぇぞ!失血死するんじゃねえのか!?」
「警察も呼べ!」
周りが騒ぎ立てるが、既に視界は消失し、暗闇に包まれている。
やがて、その声すら聞こえなくなり始める。
そして、完全に視界も聴覚も消える寸前。
聞こえたのは、
「ごめんなさい…」
と言う、泣いたような声だった。
それを最後に、俺の人生は終了した…
はずだった。
次も早急に上げさせていただきます!
読んでいただきありがとうございました。
m(_ _)m