表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/48

22話

 次に見つけたのはひょろ長いデスクーリアーだった。

 妙にスタイルの良いそいつは、長い腕を揺らしてのそのそと移動していた。

 足音を立てないようにそぉっと走り出す。

 バレて反撃されたら嫌だからな。

 と思いつつ全速力までスピードが乗ったので、試しにデスクーリアーの前に躍り出てみた。

 理由?

 どんな反応するか見たかったんだ!


 デスクーリアーの真正面に飛び出すと、奴は動きを止めてこっちを見上げてきた。

 「は?」とでも思ってそうななんとも人間じみた間抜けな顔に、容赦なく蹴りをかましてやる。

 バゴッという音がして見事に吹っ飛んでいったデスクーリアー。

 あれ、反撃も防御もしないの?


 なんとなく釈然としないながらも、俺は次の獲物を探して森の奥へと潜っていった。

 後ろの方で黒い人影が起き上がったことに気がつかないまま。




 ***




 3体目だか4体目だか分からない頭部を破壊した所で、俺はようやく人間の姿に戻った。

 誰だキックが楽だとか思った奴。

 すげー大変じゃねぇか。

 あとデスクーリアーってめっちゃくちゃ足早いんだな。

 避けられた挙句追っかけまわされた時にはマジで死ぬかと思った。

 でもあいつが途中でずっこけてから、気がついたら居なかったから助かったけど。


 人型って言うと変な感じするけど、やっぱりこっちの方が落ち着く。

 ポシェットの中から焔蝕剣を引っ張り出して鞘から出しておく。

 いやだってさ、いちいち鞘から出すのって面倒じゃない?

 しかも血が付いたまんま入れたら鞘汚れるし。

 ってことで今度は剣持ったまま森の中を走り回ります。


 完全に不審者だよなこれ。


 まぁ大丈夫だろう。

 だっておまわりさんいないし。

 ・・・あ。


『ギュ?――――ギュァァァァァッ!?』


 経験値(えもの)発見!

 しかも多分さっきずっこけた奴だと思う。

 鼻らしきとこから血が出てるし。

 俺の顔を見るなり逃げ出したそいつを全力疾走で追いかける。

 やっぱ鳥の姿に比べると若干遅いんだな。

 それでもあれから疾走のレベル上がったし追いつけなくもない。


「まてこらぁぁぁぁぁ!!」

『ギュルァァァァっ』


 剣を逆手に持って逃げるデスクーリアーを追っかける。

 よくもさっきは俺を追い掛け回してくれたなこの野郎。

 全力で相手させてもらうからな!


 鳥の姿だったらキックの射程圏内に当たる範囲まで追い付いた。

 まだまだ逃げるデスクーリアーをしっかりと見据えたまま、剣をしっかり持ち直す。


هنا(炎の) اللهب(力を) قوة(ここに)!」


 炎が増した剣を、勢いをそのままに思いっきり振り下ろす。

 ぐぉん!と迸った半月型の炎が一瞬でデスクーリアーを消し飛ばしたのを最後に、俺の意識がとんだ。


【―――魔力枯渇により生体機能が低下しました。これより魔力回復および増幅処置を――】




会社が繁忙期の真っ只中です。

私の想像も繁忙期なのでメモもできずに悶々とする毎日です。

想像したことをメモってくれるアイテム欲しい・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ