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21話

 ノイルケの特徴といえば夜でも視界がはっきりしていることだろう。

 それはこの世界の魔物についてほとんど知らない俺でもよく分かる。

 でもこいつの凄いところは暗視だけじゃないらしい。

 叡智さん、じゃないティルさんお願いします。


【―――兄弟種には劣りますが、魔鳥の中でも一、二を争うほどの俊足であり、派生スキルを取得した場合は馬で逃げ切るのは不可能だとされています。また比較的細く長い脚でありながら蹴る力が強く、時に幼竜の頭骨を蹴り砕くほど強力です。】


 と、言うことだ。

 つまり人間の姿で戦うよりも魔鳥の姿で戦った方が強いんじゃね?って思ったんだ。

 全速力で走って、ターゲットロックオンからのそのまま飛び蹴り。

 かっこいいだろ。

 でも出来るとは言っていない。


 夜の森の中を全力疾走しながらデスクーリアーを探す。

 もちろん高レベルの奴は回避して、一撃で倒せそうな奴を選ぶ。

 ・・・どこまで一撃で倒せるか分からないんだけどね。


 っと、Lv5の奴を見っけた。

 俺と同じだしあれならいけるよな。

 直線上に障害物はないし、スピードもついた。


【―――スキル ダッシュのレベルが11になりました。

    スキル 疾走のレベルが2になりました。】


 お、スピード上がった、ナイスティルさん。

 一気に駆け寄り、あと5mという所でデスクーリアーが俺に気が付いた。

 横に飛ぼうとしているのか、ぐっと身体に力を入れたのが分かった。

 疾走した勢いをそのままに地面を蹴って軽く飛び上がる。

 そして今まさに飛び退こうとしたその頭に、踵の蹴爪を使って全力でキックを食らわせる。

 バキッとグシャッが一緒になったような妙な音がしてデスクーリアーの頭部が砕けた感触がした。


【―――レベルが8になりました。

    スキル キックのレベルが3になりました。

    スキル 命中のレベルが2になりました。

    スキル 打撃上昇のレベルが2になりました。】


 嫌な感触だなおい・・・。

 しかも足に着いてる気がする。

 何なのかは理解したくないけど。

 そういえばアイテムは取れるのかな。


 足元を見下ろすと、ちょうどニアンが小さな黒い欠片と白い糸みたいなのを回収しているところだった。

 回収というか吸収してる気もしないではないんだけどな。

 まぁデスクーリアーにならないなら別に吸収しても大丈夫だろう。

 よし、ニアン。

 欠片の回収は任せたぞ。

 あと白い糸は出来れば後で俺にくれ。

 なんかに使えるかもしれないから。


 夜が明けるか進化可能レベルになるまで、このまま狩りを続けよっか。

 あ、ケラン、お前は無理して起きてなくていいから、落ちないようにだけしててくれな。


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