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職業勇者の魔王様(未完)  作者: アラウ
第一章 新生活
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19話

 頭の中を整理しようと思って、現在森の中です。

 暗視のおかげで影になっている所までちゃんと見える。

 おかげで蜘蛛を踏まなくて済んだよ。

 膝くらいまであるでかい蜘蛛なんか踏んだら・・・俺、多分死ぬわ。


 精神的に。


 そういえば暗い所をあっちこっち眺めてたらデスクーリアーを見かけたんだけどさ。

 あいつらって目玉喰うんだな。

 同族の目玉抉って食ってたの見て、冗談抜きで血の気が引いた。

 頭を噛み割って殺したかと思ったら目玉だけ食べるんだぜ。

 不気味すぎる。

 ついでに見た目が真っ黒焦げの人間みたいだった。

 真っ黒焦げで、手足がひょろくて口が顔の半分まで裂けてて、目が赤くてドロッとしてて。

 でも確かに人間みたいな見た目してるんだよ。

 靄みたいなのがあって細かいところは分からないんだけど。

 ていうか理解したくないけど。


 だってあいつら、身体の端から生き物の残骸が飛び出してたりするんだ。

 それが何を意味するかなんて理解したくないな・・・。


 と、まぁ精神的ダメージを食らいながらも探索をしている訳なんだが。

 この森に生き物が少ない気がする。

 生き物って言うか哺乳類とか。

 虫とかへびとかトカゲとか、そんなのは居るんだよ。

 なのに鳥とかウサギとかは見かけない。

 食物連鎖の上のほうが無いんだよな。


 多分原因はデスクーリアー(あいつら)だと思う。

 身体の大きい奴から順に食われて、食べ物がなくなって、それで共食いをしているのかもしれない。

 だからたまに高レベルのがいるんだろうなぁ。

 家の近くに沸いたのも、恐らく食べ物(おれ)がいるからなんだろう。

 何もしないのではいつかあいつらに喰われてしまう。

 ではどうするか。


 共食いをしてレベルが上がっていく前に、俺があいつらを狩りまくる。


 幸いにして、まだ高レベルの奴らは本当に数えるほどしかいない。

 しかも家からはかなり遠い所にいるからまだこっちには流れてこないだろう。

 強い奴らがこっちに来るまでに、少なくとももう一度進化をしてLv30にはなっておきたい。

 新しいスキルは取らず、今ある中で実用的なものや戦闘に有利なものをレベリングついでに上げる。

 そうすれば多少は能力の底上げになるだろうし、何よりもあいつらとやり合うならそうするしかないような気がする。

 だって上位ランクの魔物になろうにも、狩るための獲物がほとんど枯渇しているからそれができない。

 それなら基礎を固めてちまちまと能力を上げて奴らを狩るしかない。


 デスクーリアーはその見た目の通り、闇属性だ。

 昼間は影などに隠れて光に当たらないようにじっとしているらしい。

 だから、夜になったら活動を始める。

 ちょうど俺も夜行性の鳥になったんだ。


 ノイルケ―――闇を喰らう魔鳥の、本領発揮と行きましょうか。


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