14話
アラウと裕也の不毛な争いを眺めていると、ふと裕也が鑑定に引っ掛かった。
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青木裕也 Lv3
種族:人間
属性:なし
スキル:なし
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マジか裕也。
お前ほんとに何にもできない奴なのか・・・。
守られてるとはいえ、よく今まで生きてたな。
いや、あそこまで無い無い尽くしの裕也を守ってたアラウが強いのか。
そうだ、アラウの種族なんなんだろ。
あんだけ強ければ色々スキル持ってそうだよな。
ちょっと見させてもらおうか。
鑑定っとな。
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アラウ=ジェッター Lv265
種族:星闇の一族
区分:夜の守護者、女神
属性:闇、光、風、水、大地、雷、炎
固有スキル:
『蘇生Lv31』『古代語理解LvMAX』『転移Lv89』『魔力充填Lv64』
『身代わりLv77』『蘇魂Lv85』
種族スキル:
『姿変えLv72』『魔槍生成Lv98』『魂喰らいLv5』『魔力生成Lv102』
『再生能力Lv108』『空間生成Lv53』
特殊スキル:
『防壁Lv47』『鑑定LvMax』『マッピングLvMax』『影足Lv99』
『キックLv103』『呼び水Lv41』『潜影LvMax』『空間移動Lv108』
能力スキル:
『周囲感知LvLv142』『忍耐力Lv63』『不屈の精神Lv97』『危険察知Lv185』
『集中Lv74』『聴力上昇Lv100』『視覚上昇Lv106』『瞬発力Lv177』
『打撃上昇Lv65』『ダッシュLv103』『思考Lv128』『腕力上昇Lv81』
『ジャンプLv75』『滑空Lv41』『飛行LvMax』『暗視LvMax』
『命中Lv117』『技巧飛行Lv189』『疾走LvMax』『魔力感知Lv96』
『憤怒Lv38』『観察眼Lv197』
通常スキル:
『警戒心LvMax』『好奇心Lv21』『パルクールLv51』『採取Lv37』
『食欲Lv13』『口笛Lv9』『指笛LvMax』『調合Lv3』『錬金Lv5』
『創造Lv2』『狡猾Lv47』『創意工夫Lv104』『交渉Lv31』
『非情Lv98』『灯火LvMax』『猛毒Lv78』『石化Lv23』
『邪眼Lv43』『治癒Lv87』『歌声Lv38』『念話Lv99』
『鑑定妨害Lv108』
耐性スキル:
『苦痛耐性Lv203』『即死耐性Lv97』『光耐性Lv102』『炎耐性Lv98』
『毒耐性Lv145』『雷耐性Lv88』『風耐性Lv91』『闇耐性Lv――』
『睡眠耐性Lv74』『暗示耐性Lv100』『裏切り耐性Lv48』『孤独耐性LvMax』
称号:
『禁忌Lv4』『狩人Lv69』『魔族の王Lv45』『闇の王LvMax』
『探求者Lv37』『蘇りし者Lv4』『女神に愛されし種族Lv――』『一族の王Lv――』
『復讐者Lv97』『歌姫Lv8』『守護者Lv52』『戦女神Lv――』
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いてぇぇぇ!?
頭割れる・・・って、あれ、痛くねぇ。
「レベル差が大きい相手を鑑定しないほうが良い。最悪魔力切れで数日は目を覚まさない。」
あっはい、忠告ありがとうございます。
っていうか・・・。
「め、女神?」
区分に女神って書いてあるんだけどこの人。
「ああ・・・一族の王になると大体手に入る。別段驚くようなことでもない。」
「いやいや、アラウ、俺今始めて聞いたんだけど。」
「お前が知っている必要なんてないだろう。」
「でもさ、」
「それにお前が捕まった時、何も知らない方が無事でいられるだろう。知らなければ時間が稼げる。」
顔を顰めてそう言ったアラウを微妙な顔で裕也が眺めている。
前に捕まったことあるのか。
しかしそれにしても、レベルが色々やばいよな。
3桁とか最大とかいっぱいあるし。
ていうかさ、苦痛耐性がLv200越えってどういうことだよ。
この子今まで一体どんな生活送ってきたんだ。
叡智さん、スキルの上限って最大いくつ?
【―――通常の最大上限はLv100です。一部の種族はレベル上限を引き上げることができます。】
なるほどね。
だからあんなに突出してたのか。
・・・孤独耐性が最大値。
この子、ほんとに何があったんだ。
「なぁ裕也。」
「え?なになに?」
アラウに質問を浴びせていた裕也を引き離す。
若干疲れた顔をしたアラウと、ちょっと怒った顔の裕也が俺を見る。
そんなにガン見すんなよ怖いだろ。
「目的ないなら俺っち泊まっていくか?ただの寝床だけど。」
頭上を指差してそういうと裕也が凄い勢いで首を縦に振った。
「あのふかふかそうなとこだろ!?俺、ここに来てからふかふかなとこで寝たことねぇんだよ!」
「俺も寝るけどいいか?」
「贅沢はいわねぇよ、端っこでいいさ。いいよなアラウ。」
「・・・。」
ふっと僅かにため息をついたが、ちゃんと頷いてくれた。
よかったよかった。
これで二人から色々話が聞けそうだな。
桁が大きいのは、ステータスの基準が人間だからです。
女神に世界の管理を任されている"彼ら"基準では、まだまだ弱いほうなのです。




