5話
おはようございます、朝です。
木の上から眺める空はやっぱ綺麗だな。
ちょうど葉っぱで遮られて直射日光もないし。
やっぱここに作ってよかった。
さてと、叡智さん。
・・・いやいや、ここは鑑定してレベルを上げるべきだぞ、俺。
頭痛くらいなんだ、デスクーリアーに喰われるよりよっぽどマシだろ。
よし、やるぞ。
やるったらやるぞ。
怖くない、痛くてもふっかふかのベッドが俺を迎えてくれる。
か、鑑定!
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ディルカ Lv10
種族:魔焔鳥
区分:魔獣
属性:炎
固有スキル:
『叡智Lv6』『古代語理解Lv2』『スルースキルLv3』
種族スキル:
『姿変えLv――』『蘇魂Lv――』
特殊スキル:
『鑑定Lv6』『マッピングLv4』『影足Lv1』『潜影Lv1』
能力スキル:
『忍耐力Lv5』『不屈の精神Lv――』『集中Lv8』『周囲感知Lv3』
『聴力上昇Lv1』『視覚上昇Lv3』『腕力上昇Lv5』『命中Lv1』
『打撃上昇Lv1』『瞬発力Lv2』『ダッシュLv2』『思考Lv3』
通常スキル:
『パルクールLv4』『採取Lv1』『調合Lv1』『警戒心Lv1』
『食欲Lv1』『口笛Lv2』『指笛Lv1』『好奇心Lv3』
『創造Lv5』『創意工夫Lv3』
耐性スキル:
『苦痛耐性Lv2』
称号:
『魔物の主Lv2』『影人Lv1』『狩人Lv1』『探求者Lv2』
『蘇りし者Lv――』
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いててててっ!
いや、でも気絶するほどの痛みじゃない!
大丈夫、俺なら耐えられる!
【―――スキル 苦痛耐性のレベルが3になりました。】
・・・おお、ちょびっと楽になった。
ナイス叡智さん。
色々レベルが上がってるな。
創造とか創意工夫とかが新しいスキルかな。
そういえばさ、Lv10になるとなんかあるの?
【―――レベル上限に達したため、進化が可能です。進化しますか?】
あっ、するする。
けど何に進化するか教えてほしい。
変なのになりたくないから。
【―――通常進化:魔焔鳥
変異進化:不死鳥
ジャルツーチャ
アンカーナ】
叡智さん、種族説明も下さい。
【―――魔焔鳥:炎属性の魔鳥の中でもっとも下級の種族。
翼が大きくなり、尾羽に炎が宿る。
魔力が上昇する。
不死鳥:魔力が尽きない限り復活し続けることが出来る中級魔鳥。
スキル 蘇魂と称号 蘇りし者のレベル上限が開放される。
魔力が上昇する。
ジャルツーチャ:炎を身に纏った中級魔鳥。
称号 炎の覇者を取得する。
魔力と攻撃力が上昇し、炎属性以外の属性を失う。
進化時、炎に関するあらゆる魔法を取得する。
変異進化不可。
アンカーナ:小さいが鋭い爪を持った小型の下級魔鳥。
スキル 不屈の精神のレベル上限が開放される。
スキル キックと風属性を取得する。
次の進化までのレベル上限が10下がる。】
ジャルツーチャはねぇな。
炎属性しか持てない上に変異進化出来ないとかアウトじゃん。
通常進化もやだな。
不死鳥かアンカーナか。
・・・普通に進化するとレベル上限っていくつになるの?
【―――魔焔鳥に進化した場合、レベル上限は25になります。】
ってことはアンカーナになるとLv15で次の進化?
ならアンカーナ一択で。
【―――アンカーナに進化します。】
その叡智さんの声を聴いた瞬間、俺の視界がブラックアウトした。
え、まさか進化する度に気絶しなきゃいけないの!?
初進化ですね。
ちなみにジャルツーチャは最大レベルまで行くと炎属性の魔鳥の王になれるくらい強いです。
一つに絞って育てるのもいいものですよ。




