表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
職業勇者の魔王様(未完)  作者: アラウ
第一章 新生活
24/48

2話

 気がついたら夜だった。

 周りは真っ暗、だけどレイディナの樹が発光しているから怖いってほどでもない。

 鑑定の力やべぇな。

 ・・・これって周りの物も鑑定できるのか?


【―――大木】


 あっはい。

 じゃぁこれは?


【―――木の枝】


 これは?


【―――木の葉】


 こっちは?


【―――???の魂】


 ほぉほぉ・・・ほぉ?

 なんだって?

 これなに?


【―――???の魂】


 魂!?


 ぽいっと投げそうになった物を持ち直し、まじまじと見てみる。

 親指の長さくらいで、半透明丸いクロムグリーンの石。

 動かすと中にきらりきらりと光るものが見える。

 ・・・これって、俺のピアスと色が違うだけじゃないか?

 ウエストポーチを漁り、少し削られた黒い塊を出す。

 これ何。


【―――デスクーリアーの魂】


 あいつデスクーリアーって言ったのか。

 こっちの緑色のやつ名前わからねぇな。

 分からないっていえば、俺の名前消えてたよな。

 叡智さん、どうにかできないの?


【―――自分に対する名付けは無効です。】


 あ、やっぱりダメなんだな。

 でも名前ないって言うのはちょっとなぁ・・・。


【―――スキル 干渉を獲得しました。名付けが有効になります。】


 ・・・さすが叡智さん。

 でも俺スキル取れるようなこと何もしてないけど大丈夫なのか。


 まぁいいか。

 名前・・・神埼剣人ってのはなぁ、他の勇者たちにすぐバレちゃうだろうし。

 炎の復讐者!

 って嘘だからね!?

 叡智さんまだ名付けしないでね!?

 ―――よし、俺の名前は守られた。


【―――روحه(女神よ) في(彼の) الحقيقة(魂に) اسم(真実の) كتابة(名を) آلهة،(記せ)


 ちょぉぉぉっとまてぇぇぇぇ!

 まって、叡智さん待って!

 まさか俺に名前付けちゃった!?

 炎の復讐者とか付けたのっ?


【―――鑑定しますか?】


 するする!

 いや名前のところだけ。

 他いらない、頭痛くなりたくないから。


==============================

ディルカ Lv4

種族:魔焔鳥

区分:魔獣

属性:炎

==============================


 お・・・おおお!

 叡智さんさすが!

 かっこいい名前付けてくれたぜ!

 これなら勇者たちにバレないし魔物でも違和感ないな。

 ありがとうな、叡智さん。

 そうだ、試しにニアンを鑑定してみよう。

 主人の所がちゃんと変わってるか確認しないとな。


==============================

ニアン Lv7

主人:ディルカ

種族:不明

区分:厄獣

属性:闇

スキル:

『星明Lv3』

==============================


 おー、ちゃんと名前入ってる。

 しかも意外とレベル上がってるんだな。

 でもさ、一つ訊いてもいいかい?


 お前、なんで区分が厄獣なの!?





詠唱にルビを振るので20分もかかってしまったのは内緒。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ