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職業勇者の魔王様(未完)  作者: アラウ
プロローグ 弱くてニューゲーム
10/48

9話

 悲報。

 魔法書が俺に解読をさせる気がない。

 今起こったことを超簡潔にまとめて話そう。


 魔法書開かない。


 誰だよ接着剤つけたの!

 俺が寝てる間に接着剤つけたの誰だよ!

 本が可哀想だろ!?

 本に謝れバカ!


 ・・・ってことだ。

 朝、俺がケランでぬくぬくしながら目を覚まして、枕元にあった魔法書開こうと思ったら開かなかった。

 ペリッとも言わない。

 俺が弱体化してるからって訳でもないだろう。

 もしそうだとしたらしょげるわ。


【―――スキル制限を解除中のため、現在使用ができません。】


 謎の声、お前何してくれてんのさ。

 ありがたいけどさ、寝てる間にしてよ何も出来ないじゃんか!

 それにしても何でスキル制限が解除できるんだ?


【―――レベル上昇により魔力値が魔法使用可能レベルに到達しているためです。】


 それって弱体化関係なくないか?

 あ、いや、弱体化で魔力値が減少してるから使用できないとかそんな感じか?

 よくわかんねぇな。


 とりあえず・・・買い物行こう。





    ***






 さぁてと、なんだっけ。

 あ、装備だ装備。

 かっこいい装備ないかな。


「あ、ドルトスのおっちゃん、おはよう。」

「お~、朝早くっから元気だなぁ。・・・あ、お前炎鳥装備の兄ちゃんじゃねぇか。なんだい、またうちで装備買ってくれるのか?」

「そうそう!なんかかっこいいのないかな。」


 防御力?

 いやいや、かっこよさ大事だから。


 それからしばらく、ドルトスのおっちゃんと真剣にあーでもないこーでもないと、色々な装備をひっくり返して良い感じの装備を探していた。

 その間店番はドルトスの息子がやってた。

 すっげー精悍な顔しててかっこよかったぜ。


 とか言っている間にようやく新しい装備が決まった。

 無難に皮と鉄で出来た冒険者装備、である。

 加護は付いていない代わりに回復魔法がかかっている。

 なので自室で加護をかけてから獲物を狩りに・・・。


「ドルトスさん。」

「ん?どうした。」

「弓ってあります?」

「おーおー、あるともあるとも。おーい兄貴、武器くれぇ。」


 アイテム商人の親父がいる方とは逆の建物に行った。

 あっちが武器屋か。

 今度行ってみよう。

 建物の出入り口に寄りかかるドルトスの背中をぼ~っと眺めていると、ドルトスが体を起こして戻ってきた。

 後ろから、スキンヘッドのがたいのいい親父が出てきた。

 何あの人、怖いんだけど。


「兄貴、こいつが炎鳥装備の兄ちゃん。兄ちゃん、兄貴のシドスだ。武器の修理もしてるからたまに寄ってくれ。」

「・・・弓が欲しいんだったか。あんた非力そうだからこれがいいと思うが、どうだ。」


 若木、と赤い羽根のどっちか選んでいいのかな?

 若木みたいなのはエルフが使ってそうな感じ。

 弦がほっそい蔓で出来てるみたいだな。

 赤い羽根の方は、土台は銀色と言うかほんのり赤っぽいと言うか。

 持ち手から上下に鳥の翼が広がるようにして弓が開いてる。

 弦は、見難いけど何で出来てるんだろう。


「緋焔は飛竜の肩甲骨と肋骨から作ってある。羽は赤飛蝶と呼ばれる鳥の翼を使ってる。弦は蜘蛛の一種、瑚紺の糸だ。一度張れば二度と切れないと言われているから弓には欠かせない素材だ。矢尻は魔狼(ガルム)の牙から削りだしてある。矢柄は飛竜の尺骨で作ってるから軽くてよく飛ぶ。矢羽は赤飛蝶だ。・・・なにか質問は?」

「あ、いや、ないです。これください。」


 とりあえずなんかすごい弓と矢を買えた。

 一旦部屋に戻って全部に加護をかけていこうか。


魔物の名前は覚えなくても大丈夫です。

ずっと後の別のお話で説明が出ます。

・・・多分。


3.13 魔法使用に関するスキル制限と魔法書の関係性らしきものを追記しました。

 この辺に関しては主人公が魔法書の後ろの方を見たときに理解できるようにしたい。

 だいぶ先の話になりそうですが。

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