第22話:「裏切りの証拠を掴め!」
内部の裏切りが露見!
空中商店街存続のため、決戦のカウントダウンが始まる――!
本日もよろしくお願いいたします
木下の上司が黒幕!?
「つまりやな……木下の上司が、大和都市開発と繋がっとる可能性が高いってことか!?」
松本太一は幽霊捜査の結果を聞いて、拳を握りしめた。
「フフフ……おそらく、その男が空中商店街の情報を流し、妨害工作の指示を出していたんやろうな。」
清水元太郎が不敵な笑みを浮かべる。
「くっそ……そいつの正体を暴いて、市長にも突きつけたる!!」
松本の目がギラついた。
「けど……どうやって証拠を掴むんや?」
藤田親方が渋い顔をして聞く。
「確実な証拠がなければ、役所も動かへんで?」
「ならば、直接潜入して証拠を掴むしかないな。」
「えぇぇぇ!?そんなんバレたらヤバいやろ!!?」
「フフフ……バレへん方法があるで。」
清水元太郎はニヤリと笑った。
市役所に潜入せよ!
「ワイの情報網を使って、木下の上司の“デスク周り”を調査する。」
清水がスマホを操作しながら言った。
「役所のシステムにアクセスするのは難しいが、直接オフィスに入れば、何かしらの証拠が見つかるかもしれん。」
「ほな、誰が行くんや?」
松本が腕を組む。
「……ワイが行く。」
「は!?お前、そんなスパイみたいなことできるんか!?」
「フフフ……実は、役所の内部に協力者がいるんや。」
「えっ!?そんな奴おったんか!?」
「ふふふ……そろそろ出てこいや。」
清水が手招きすると、オフィスの扉が開いた。
「えぇ!?なんでお前が!?」
そこに立っていたのは――
木下本人だった。
木下、まさかの内部協力者!?
「お前、役所の人間やのに、協力してくれるんか!?」
松本は驚いた顔で木下を見つめた。
「そらそうやろ!ワイは別に、大和都市開発の味方やないで!!」
木下は眉をひそめて言った。
「ワイかて、この街の未来を考えとる。けど、ワイの上司は“街の未来”よりも“自分の利益”しか考えとらんねん。」
「ほな、ワイらの仲間ってことでええんか?」
「……正直、お前らにはムチャクチャ振り回されとるけどな。」
「ははは、それはすまんな!!」
「ほな、ワイが役所に戻って、木下の上司のデスクを調べてくる!」
「おぉぉ!!頼んだで!!」
こうして、木下の協力で、役所内部の証拠を掴む作戦が始動した!!
極秘ファイル、発見!!
翌日――
「おい、お前ら!!すごいもん見つけたで!!」
木下が役所から戻ると、手にした封筒をバンッと机に叩きつけた。
「これは……?」
「見ろ、これが“大和都市開発と役所の癒着”を示す決定的な証拠や!!」
木下が封筒の中身を広げると――
証拠①:木下の上司と大和都市開発の社長が“空中商店街撤去計画”についてやり取りしたメールのコピー!
証拠②:妨害工作の資金提供の記録!
証拠③:市長には極秘で進めていた“再開発強行スケジュール”!
「な、なんやこれ……!!」
松本は怒りで震えた。
「つまり、市長はこの計画の細かい部分を知らんかったんか!?」
「そや。上司が勝手に“大和都市開発”と取引しとったんや!!」
「……くそっ!!こんな奴らに負けられるか!!」
ついに市長へ証拠を突きつける!
「よし!!これを持って、市長に会いに行くで!!」
松本は証拠の封筒を握りしめ、役所へと向かった。
市長室前
「松本くんか。何か話があるのかね?」
市長が落ち着いた表情で迎え入れる。
「市長!!これは大和都市開発と役所の癒着を示す証拠です!!」
バサッ!!
松本は封筒を市長の机に置いた。
「……!!」
市長の目が鋭く光る。
「これは……君たちが調べたのか?」
「せや!!これが真実や!!」
「……なるほどな。」
市長は深くため息をついた。
「確かに、この件が本当ならば、私は見過ごすことはできない。」
「ほな、どうするんや!?」
市長は机に肘をつき、静かに言った。
「……これから、市役所内部の調査を開始する。」
「えぇ!?ほんまに!?」
「この計画が公にされれば、市の信頼に関わる。私も覚悟を決めねばならないな。」
「おおぉぉ!!」
決着へのカウントダウン!!
*市長が役所内部の調査を開始!!
*木下の上司、大和都市開発の不正が暴かれるか!?
*空中商店街の存続に希望が見えてきた!!
「ほな、ワイらも試験運営をしっかり成功させるで!!」
松本の目は力強く輝いていた。
次回予告:第23話「最後の試練!商店街存続のために!」
市長がついに動き出し、役所の内部調査が開始!!
「これでワイらの空中商店街は守られるんか!?」
*再開発派の最後の抵抗が始まる!!
*試験運営もクライマックスへ!!
*最後の試練が松本たちを待ち受ける!!
「この街の未来をかけた、最終決戦や!!」
「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!