第21話:「幽霊捜査!闇に潜む犯人!」
幽霊の力で捜査が始まる――お奉行様の江戸の知恵と最新技術が交錯し、内部に潜む裏切り者の痕跡が浮かび上がる。果たして、黒幕の正体は誰か!?
本日もよろしくお願いいたします
お奉行様の幽霊捜査、開始!
「さぁ、拙者が幽霊捜査を始めるぞ!」
お奉行様が扇子を広げ、堂々と宣言した。
「ええ!?ほんまに幽霊を使って捜査するんか?」
松本太一は半信半疑の顔をしながら聞いた。
「拙者を誰と心得る!江戸の司法を司った男ぞ!」
「いや、それはもうええわ……ほな、どうやって調べるんや?」
「フフフ……実はな、この空中商店街には、江戸時代からこの土地を見守る“霊たち”がいるのじゃ!」
「えぇぇぇ!?なんや、それ!?」
「彼らの力を借りれば、誰が妨害工作を仕掛けたか、どこからハッキングが行われたかが分かるかもしれん。」
幽霊の力で捜査!?
松本は困惑しながらも、お奉行様に全てを託すことにした。
幽霊の目撃証言!?
「ふむ……では早速、この地に残る霊たちの話を聞こう。」
お奉行様は商店街の一角に向かって静かに目を閉じた。
「……おぬしら、この空中商店街に何か不審な者が現れなかったか?」
シーン……
商店街は静まり返る。
しかし、その時――
「……見たぞ……」
「お、おい!!なんか声が聞こえるで!!」
松本と藤田親方が慌てて辺りを見回した。
「……黒い影……機械をいじっていた……」
「機械……?つまり、誰かが商店街のシステムをいじっとったんか!?」
「……手が……血に染まっていた……」
「うわぁぁぁ!!怖すぎるぅぅ!!」
藤田親方は全身を震わせながら後ずさる。
「いや、それ幽霊の手やないか!?つまり、幽霊が犯人ちゃうやろな!?」
「アホか!!霊がそんなことするわけないやろ!!」
お奉行様は鋭い目を光らせながら、幽霊たちの言葉を整理する。
「……どうやら、妨害工作をした者は“商店街の外部の人間”であることは間違いない。」
「つまり、大和都市開発の連中か……!?」
「フフフ……それだけではないかもしれんな。」
清水元太郎が不敵な笑みを浮かべた。
新たな容疑者、浮上!?
「ワイの調査によると、どうも“大和都市開発”だけやないかもしれん。」
「えっ!?ほな、他に誰が関わっとるんや!?」
「どうもな……役所の中にも“裏切り者”がいる可能性がある。」
「な、なんやて!?」
松本の顔色が変わる。
「つまり、ワイらの計画は、商店街の中の人間だけやなく、役所の内部の誰かにも筒抜けやった可能性がある。」
「……!」
「つまり、ワイらが試験運営を始める前から、“誰か”がこの計画を妨害しようとして動いていたんや。」
「まさか……そんなことが……」
「大和都市開発だけやなく、市役所のどこかにも“空中商店街を潰そうとしている勢力”がいる可能性が高い!」
「ほな……ワイらの敵は、思ってたよりずっとデカいってことか……!」
松本は拳を握りしめた。
幽霊捜査の決定的証拠!
「しかし……証拠がなければどうにもならん。」
お奉行様が厳しい表情で呟いた。
「そうや……ただの疑惑じゃ、何もできん……」
「ならば、証拠を見つけるまでじゃ!」
「えっ!?ど、どうやって?」
「フフフ……まだ幽霊捜査は終わっておらぬ!」
お奉行様は扇子をパチン!と閉じ、再び目を閉じた。
「……この土地に刻まれた記憶を、呼び覚ます!!」
「えぇぇぇ!?そんなこともできるんか!!?」
「拙者の力をもってすれば、可能じゃ。」
お奉行様が集中し始めると、商店街の空気が変わった。
すると――
「……映像が……見えるぞ……」
「えっ!?ほんまか!?」
「……黒い影……」
「誰や!?誰なんや!?」
「……その者は……名を……木下の上司……」
「な、なんやてぇぇぇぇ!!?」
松本は驚愕の表情で飛び上がった。
「つまり、やっぱり役所の内部から情報が漏れとったんやな!?」
「そうじゃ……証拠を押さえねばならぬ!!」
お奉行様が決意の目を光らせた。
「拙者が、木下の上司の行動を調べる!」
「よし!!ほな、ワイらも動くで!!」
こうして、ついに“内部の裏切り者”を突き止めるための調査が開始された!!
次回予告:第22話「裏切りの証拠を掴め!」
幽霊捜査により、役所内部に“裏切り者”がいることが判明!!
「つまり、木下の上司が……黒幕かもしれんのか!?」
*妨害工作の真相を探るため、潜入調査が始まる!
*市役所内部のスパイを見つけ出せ!
*裏切り者を暴き、空中商店街を守れるのか!?
「これは……もう一筋縄ではいかんな……」
次回、ついに黒幕が動き出す!!
「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!