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空中商店街の奇跡  作者: クロクマせんぱい
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第2話:「法の壁をぶち破れ!」

投稿の仕方を勉強しようと思って2話目もアップしてみました。


失敗して新しいシリーズになりそうになったり、、プチパニックになりましたがたぶんできたと思う。。


たぶん。。。


よろしくお願いいたします。

屋根の上の秘密会議



「ほな、まずはここに床を張って、仮の通路を作るんや!」


松本は屋根の上にスケッチブックを広げ、ノコギリ仙人に向かって熱弁を振るっていた。


「ここの屋根、思ったより頑丈やろ? ほな、もう少し補強したら、店を置けるんちゃうか?」

「なるほどのぉ……確かに、基礎はしっかりしとる」


ノコギリ仙人は、古びたノコギリを撫でながらうなずいた。


「ふむ、ではまず試しに 小さな足場 を組んでみるかの?」

「おう、頼んだで!」


こうして、松本の「空中商店街」計画は本格的に動き出した。


しかし――。


「松本ォォォォ!」


突然、下から怒鳴り声が響いた。

商店街の八百屋 藤田親方 が、鬼の形相でこちらを見上げていた。


「お前、何を勝手に増築しとんねん!?」


建築基準法違反!?

屋根から降りてくると、商店街の店主たちが集まっていた。


「松本、お前また無茶なことを……」

「何考えとるんや! そんな勝手に工事したら、役所にバレたら一発アウトやぞ!」

「法律的に完全にアウトや!」


松本はポリポリと頭を掻く。


「いやぁ……せやけど、空中商店街ができたら、商店街も活気が戻ると思うんやけどなぁ」

「そんなもん、法律が許すかい!」


藤田親方が怒鳴る。


「建築基準法や都市計画法に違反しとったら、即撤去やぞ!」

「ほな、セーフにしたらええんちゃう?」


松本の適当な発言に、一同がズッコケる。


「そない簡単なもんちゃうわ!」

だがその時、ノコギリ仙人が ニヤリ と笑った。


「ならば、法律を変えてしまえばよい」

「は?」


商店街の店主たちは目を丸くした。


「法律を……変える?」


江戸時代の法律!?

その日の夜。


松本は一人で屋根の上にいた。


「くそぉ……役所にバレたら撤去か……何かええ方法ないんかなぁ……」


その時――。


「面白いことを考えておるのぉ」


突然、背後から 不気味な声 が響いた。


振り向くと、そこには 江戸時代の装束を着た男 が立っていた。


「ひぃぃぃぃ!?」


松本は 屋根から転げ落ちそうになりながら 叫ぶ。


「な、なんやお前ぇぇ!?」

「ふむ、拙者はこの商店街を見守る お奉行様 じゃ」


松本は ギョッとする。


「お奉行様……? なんや、その時代遅れの格好……」

「時代遅れとは何事か! ここは江戸時代の法の下にある!」

「……は?」


お奉行様は ゴホン と咳払いし、一枚の巻物を取り出した。


「これを見よ! 江戸時代に制定された『空中建築自由令』の条文じゃ!」

「……なんやそれ?」

「この巻物には、こう記されておる」

『商店街の上空は、住民の創意工夫で自由に利用してよい』

「な……なにぃ!?」


松本は 目を輝かせた。


「つまり……この法律を使えば、ワイらの空中商店街は合法になるんか!?」

「むろんじゃ! 江戸の法が現代にも適用される限りはな!」


松本はガシッとお奉行様の手を握った。


「よっしゃ、これでワイらの勝ちや!」

「ふふふ……」


お奉行様は ニヤリと笑った。


「拙者も、おぬしの計画……興味があるぞ?」


こうして――。


松本は 江戸時代の幽霊役人 という、とんでもない協力者を得たのだった。


次回予告:「未来人の警告と予言」

江戸時代の法律を使って、空中商店街の合法化を目指す松本!

しかし、そこに現れたのは 「未来から来た」と主張する謎の男!?


「この商店街は未来で伝説になる……!」


次回、衝撃の未来予言が語られる!? お楽しみに!

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