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空中商店街の奇跡  作者: クロクマせんぱい
16/26

第16話:「幽霊裁判と真実の扉!」

ついに開廷!**幽霊裁判、開幕!!

「拙者が裁く!!破壊工作の黒幕を暴くのじゃ!!」



お奉行様、、


どーぉ?


本日もよろしくお願いいたします

幽霊裁判、開廷!!


「よいか!!本日、『幽霊裁判』を開廷する!」


お奉行様が扇子をバシン!と閉じながら宣言する。


「出たぁぁぁぁ!!!」


商店街の住人たちが驚きの声を上げる。


「お奉行様……今回はなんの裁判やねん?」


松本太一が冷や汗をかきながら尋ねる。


「フフフ……この裁判の目的はただ一つ!」


お奉行様はドヤ顔で指を突き出した。


「空中商店街を揺るがす“破壊工作の黒幕”を暴くことじゃ!!」

「おおぉぉぉぉ!!!」


住人たちのどよめきが広がる。


証拠が揃い始める!

「では、証拠を整理しよう!」


証拠①:通路のネジが意図的に緩められていた

証拠②:設計段階で“共振しやすい構造”に細工が施されていた

証拠③:再開発計画書に「日暮アーケードを更地にする計画」があった


「これらの証拠から導き出される結論はただ一つ!!」

「誰かが意図的に空中商店街を崩壊させようとしていた!」

「くそっ……そんな奴、絶対に許せん!!」


松本が拳を握る。


「ほな、犯人は誰や!?誰がワイらを潰そうとしてるんや!!?」

「フフフ……そこが問題じゃ。」


お奉行様は少し険しい表情になった。


「この事件には、“複数の黒幕”が絡んでおる可能性がある……」

「えっ!?どういうことや!?」



意外な関係者の関与!?


「まず、この再開発計画書を見よ。」


清水元太郎が証拠書類を机に置いた。


「この計画を推進しとるのは、ある建築会社や……」

「建築会社?どこやそれ?」

「“大和都市開発”という企業や。」

「……聞いたことあるような……?」

「せや、ここの社長は、市長とめちゃくちゃ親しい関係なんや。」

「な、なんやて!?ほな、市長もグルってことか!?」

「いや、それはまだわからん。少なくとも、市長自身が直接関わってる証拠はない。」

「ほな……この企業の連中が勝手にやったんか?」

「それも考えられるが……」


清水は腕を組んで少し考え込む。


「問題は、ここからや。」

「まだ何かあるんか?」

「……どうやら、この破壊工作には、役所の中の誰かも関わっとる可能性がある。」

「な、なんやて!?役所の人間が!?」


木下、疑われる!?

「おいおい、ちょっと待てや!!役所の人間がって……まさかワイを疑っとるんか!?」


木下が顔を青ざめながら叫ぶ。


「いや、ワイはホンマに知らんで!?こんな工作があったなんて!!」

「フフフ……確かにな、木下、お前は“現場の人間”や。こんな計画には普通、関与せんやろう。」

「そ、そやろ!?せやからワイは無関係や!!」

「……せやけど、お前の“上司”はどうや?」

「……!!」


木下の顔が一瞬、強張った。


「お前の上司が、大和都市開発と関係があるんちゃうか?」

「……そ、それは……」

「ふむ……この事件、まだまだ深い闇がありそうじゃな。」


お奉行様は渋い顔で呟いた。


再開発計画の裏に潜む陰謀

「つまり……こういうことやな?」


松本は今までの情報を整理した。


*誰かが空中商店街を破壊しようとして、ネジを緩め、共振を誘発する細工を施した。

*その目的は、この商店街を撤去させるため。

*再開発計画を進めるため、大和都市開発が関与している可能性が高い。

*役所の上層部の誰かも関わっている可能性がある。


「これは……ただの嫌がらせやない。完全な計画的犯行や!」

「おおぉぉぉぉ……!」


商店街の人々が緊張した表情になる。


「でもなぁ……こんな大企業相手に、ワイらが勝てるんか?」


藤田親方が不安そうに呟く。


「勝てるかどうかやない!勝たなアカンねん!!」


松本は力強く叫んだ。


「せっかくここまで作り上げた空中商店街を、ワイらの手で守るんや!!」

「おおぉぉぉぉぉ!!!」


住人たちの士気が高まる!!



次なる一手……市長へ直談判!


「ほな、次にやることは決まったな。」


松本は決意を固める。


「ワイら、直接市長に掛け合うで!!」

「な、なんやて!?いきなり市長に!?そんなことできるんか!?」

「できるかどうかやない……やるしかないんや!!」

「フフフ……面白くなってきたな。」


清水元太郎が不敵な笑みを浮かべる。


「ワイが手を回して、市長との面会をセッティングしたるわ。」

「ほな、頼んだで清水!!」

「お任せあれ……」



次回予告:第17話「市長との直接対決!」

空中商店街を巡る陰謀が明らかになった今、

松本たちは「市長へ直談判」を決意する!!


「市長ォォォ!!こんなこと許されるんか!?」


しかし、市長は衝撃の発言をする……!?


「ほう……君たち、そんなことを言うとはな……」


次回、空中商店街存続をかけた究極の交渉戦!!


「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!

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