第13話:「市長の視察と最終審査!」
ついに、市長が空中商店街を視察にやって来る!
「ここが未来の大阪を担う商店街や!ワイらの努力を見せつけたるで!」
努力、、してます?
私はあまりしていないかも。。。
本日もよろしくお願いいたします
ついに、市長が視察に来る!
「松本ォォォ!!いよいよやぞ!!」
藤田親方が興奮気味に駆け込んできた。
「いよいよって……なんの話や?」
「市長や!市長が今日、ワイらの空中商店街を視察しに来るんや!!」
「えぇぇぇぇ!?もう来るんか!?」
松本は驚きのあまり酒を吹き出した。
「そらそうやろ!試験存続が決まったんやから、市長が『ほんまに安全なんか?』って確認しに来るんや!」
「くぅぅ……この日のために、ワイらもいろいろ準備してきたんや!絶対に成功させなアカン!」
松本は拳を握りしめる。
空中商店街、視察準備完了!
「ほな、みんな!市長が来るまでに、最終チェックや!」
*耐震対策OK!(マチコの未来技術で補強済み)
*AI監視システムOK!(清水元太郎の技術で24時間監視)
*防火対策OK!(お奉行様の火消し術導入)
*ゴミ箱増設&清掃OK!(住民からのクレーム対応済み)
「おぉぉ……なんか、ワイらめっちゃちゃんとしとるやん!」
「そらそうよ!これで市長を納得させるんや!」
「さちえ、お前ほんま頼りになるわ……!」
「フフフ……このまま何も問題が起こらなければね。」
「……な、何も問題が起こらなければ?」
「フラグを立てるな!!!」
しかし――。
この後、最悪の事態が待ち受けていたのだった……。
市長、空中商店街に降臨!
「さて、では視察を始めるとしようか。」
市長が堂々と登場した。
その後ろには、役所の木下の姿もあった。
「さぁ、市長にしっかり説明せぇよ!」
「フフフ……大丈夫や!ワイらの商店街の素晴らしさをしっかり見せつけたる!」
松本は胸を張った。
「では、まず案内を頼む。」
「おまかせあれ!」
松本たちは、市長を連れて空中商店街を案内する。
「おぉ……思ったよりしっかりしとるな。」
市長は感心したように頷く。
「そらそうよ!ここには最先端技術と江戸時代の知恵が融合しとるんや!」
「ほう?」
「まずは耐震対策や!この衝撃吸収素材を使えば、多少の揺れではびくともせぇへん!」
「なるほど……」
「さらに、AI監視システムがあるから、トラブルが起きたらすぐに対処できるんや!」
「ふむ、最新技術を活用しとるわけやな。」
「それだけちゃうで!火災対策として、江戸時代の火消し技術を応用した防火塗料を塗っとるんや!」
「江戸時代の技術!?なんやそれ?」
「フフフ……そこは拙者にお任せを。」
幽霊役人・お奉行様が現れた。
「出たぁぁぁぁ!!!」
市長が驚きのあまりのけぞる。
「拙者の火消し術が、現代にも役立っておるのじゃ!」
「……まぁ、見た目はアレやけど、技術としては面白いな。」
市長は少し興味を持ち始めた様子だった。
しかし――。
ここで、とんでもない事態が発生する!!
空中商店街、突然の異変!
「ええ感じやなぁ……」
松本がほっとしたその瞬間――。
「緊急警報!緊急警報!揺れを検知!」
「……え?」
突然、AI監視システムが警告を発した。
「なんや!?何が起こっとるんや!?」
そして――。
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
「うわぁぁぁぁぁ!!!屋根が揺れとる!!!?」
空中商店街の通路が、急に不気味に揺れ始めた!!
「な、なんやこれ!?地震か!?」
「いや、地震の揺れ方と違うで……!?」
「異常振動を検知!通路のバランスが崩れています!」
「バランス!?何が起こっとるんや!?」
「ひぃぃぃ!!もうアカン!これ撤去せなアカン!!」
木下が顔面蒼白で叫ぶ。
「ちょ、ちょっと待てや!まだワイらの商店街は終わってへん!!」
「ならば、早急に原因を特定せねばならん!!」
「そんなもん、どうやって――」
「ワシが調べる!」
ノコギリ仙人が、スッと現れた。
「ワシら妖怪大工の力をもってすれば、この異変の正体などすぐに分かる!」
「ノコギリ仙人!!お前、頼りにしとるで!!!」
こうして、空中商店街の異常振動の原因を突き止める調査が始まった!!
次回予告:第14話「揺れる商店街と影の存在」
突然の異常振動に襲われた空中商店街!
「なんやこの揺れ!?誰かが何か細工したんか!?」
ノコギリ仙人が調査を進める中、驚愕の事実が発覚!!
「こ、これは……誰かがワザと仕組んどる!?」
「えぇぇぇ!?まさか妨害工作か!!?」
次回、空中商店街を狙う「影の存在」が明らかに!?
「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!